「暖かくなる映画」最初の晩餐 Dさんの映画レビュー(感想・評価)
暖かくなる映画
通夜ぶるまいは、親父がはじめてつくってくれた
目玉焼きでした。
映画は通夜から葬式にかけての1日を描いている。
通夜ぶるまいに出てくるのは親父がかつて作ってくれた料理たち。
目玉焼き、お味噌汁、ピザ、餃子、ラーメン、お魚…。
その料理を食べながら昔の父親との記憶が蘇る。
現在と過去がリンクしていてひとつひとつの
エピソードがわかりやすい。
父親 東日登志の永瀬正敏さんの作る料理ひとつ
ひとつがとても美味しそうで。
母親東アキコの斉藤由貴さんの子どもたちへの
愛情も画面から伝わってきた。
この二人の子どもが東麟太郎の染谷将太さん、
東美也子の戸田恵梨香さん、
東シュンの窪塚洋介さんの三人なんだけど
ある事情があり家族なんだけど違うような
複雑な関係性。でもあの父親と過ごした時間
確かに家族だったんだ。
父親の葬儀が終わったあとに母から聞く
はじめての父親のこと。
家族って何なんだろう?
血が繋がっていたら家族なのだろうか。
「家族」をテーマにした作品はたくさんあるけど
その中でもすごい雰囲気良くて好きです。
泣けるエピソードもあり、
家族って改めてどんな存在なのか考えさせられます。
出てくる登場人物、美味しそうな料理、美しい風景、心地良い音楽。
派手なシーンは一切ないしどんでん返しもない
作品だけど映画が終わったあとにすごい心が洗われて「いい映画観たな」と思えました。
11月1日に公開したばかりなので近くの映画館で
上映されていたら観てください!
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