「創作目玉焼きは焼きうどんにONしよう」最初の晩餐 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
創作目玉焼きは焼きうどんにONしよう
クリックして本文を読む
65歳になる年に亡くなった父親の通夜振る舞いに、故人の意向と言って母親が目玉焼きを出してきたところから、家族の過去を振り返る話。
父親とその連れ子の小学生の姉弟と、母親とその連れ子の高校生の息子、という5人が家族となっていく様子や想いを、食べ物に纏わるエピソードと絡めつつ振り返ると共に、現在に至るストーリー。
設定から、ご飯を食べて「美味し~い」なんてホッコリほんわかな話なのかと思っていたけど、家族を題材にしたドップリなヒューマンドラマ。
家族の様子が突然変化した出来事の後、黙するよりも方便はなかったのかと、子供の立場になって考えたら少し苛立ちを覚えたけど、物語としてはそれによって長男のリアクションがそうなったとも言えなくもないし、その足りなさがこの夫婦にはリアルなのかも…なんてハマってるね。
すき焼きからの長男と父親の関係は胸アツだし、それを知る前後での姉弟の家族観にも話が繋がって行くのも良かったし、キレイに締めてからのエピローグの明るさと優しさが又素晴らしかった。
コメントする