配信開始日 2019年10月11日

「失敗作だけどNetflixのおかげで世に出せた作品」愛なき森で叫べ sebasさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0失敗作だけどNetflixのおかげで世に出せた作品

2021年8月26日
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『冷たい熱帯魚』が良かっただけに残念。
北九州扱ってこれはないわ、オリジナルティ出すのは別にいいけど、それが映画の良さに全然つながってない。一言で言うと、雑な映画。

洗脳される過程に全然リアリティがない、とかいろいろ無理やり感があって(この監督の無理やり感はわかってるけど今回はひどすぎ)、程度の低いブラックコメディになってる。
しかも実際の事件に着想を得たとか言ってるからたちが悪い。小学生が悲惨な事件を茶化してつまらない笑いにしてる感じ(なお、実際の事件はもっと酷い)。

そして途中でいきなりストーリー上、大事なとこ端折ったり(1:52あたりの、連帯責任〜ある日美津子さんはついに暴発)、作ってる本人も失敗してるのわかってつらくなったんだろうな、と思える。
構成的にも、元々連続ドラマとして作るつもりだったのが、失敗したから止めて、せめて映画の形にして出したのかな、という感じがする。

あとね、どんでん返しがあればいいってわけじゃないからね、どうでもいいどんでん返しとか、「首謀者たちは逮捕され…」のテロップとか、最後ロメオ出てきて犯人を連れ去って行くとことか、くそ映画作ってごめんなさいの言い訳にしか見えない。

基本的に、作品は作った人の自己満で良いと思っているけど、この作品に関しては作った本人が良い映画を作ったと思えているのか疑問。

sebas