劇場公開日 2020年1月31日

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「仕事におけるやりがいがカッコよく見える作品、確かに続編見たいかも」前田建設ファンタジー営業部 たいよーさんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0仕事におけるやりがいがカッコよく見える作品、確かに続編見たいかも

2021年8月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

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上田誠×英勉のコンビに惹かれて鑑賞。想像よりずっとお仕事映画で、やりがいを見出す姿に結構心を動かされた。

やっぱり最初に感じたのは、上田誠の脚本と英勉の演出力。どうしても英勉作品はワーキャーになりがちな強い画が多い。キャストに演技合戦させて引き込む手法が多いので、こってりしている。そこを上田誠の器用な脚本で見事に乗り切り、スケールの大きさを活かした効果的なバランスを作っている。凄く「やりがいとは何か」を考えさせられるし、風向きを読まず進む彼らの強気な姿勢が段々と魅力的に写る。なおかつ、マジンガーZを知らずとも分かる規模の大きさがその不可思議な状況を打ち砕く。建設の奥深さも同時に知れる、いわば広報の鑑のような作品。思わず調べてしまうほどだ。

また、キャストもバランスがいい。高杉真宙は『賭ケグルイ』シリーズでも受けの演技が多い。そこも上手く機能していて、「何言ってんの!?」と思うようなことをきちんと突きつけ、転じればリードに変わる。チームプレーのように機能する熱さで痺れた。また、岸井ゆきののポテンシャルも合わせて再発見出来たり、上地雄輔も意外と悪くないな…という気づきも多かった。しかし、なんと言っても小木博明の演技。まさしく「なにか問題でも」と言わんばかりに周りを巻き込む。その力強さも含め、ありえないことも成し得る感じが堪らなかった。

とりあえず、インターンなどが始まっている就活生なので、こういうお仕事映画は結構プラスになる。上手にやりたいこと、やれること、合っていることを探していけたらいいな。頑張ろって思える、いい作品。

たいよーさん。