劇場公開日 2020年1月31日

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「あまり期待せずに観に行ったが、良い方に裏切られた」前田建設ファンタジー営業部 kacchanさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5あまり期待せずに観に行ったが、良い方に裏切られた

2020年2月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

業界仕立てのドラマで企業のPR的な要素も疑いつつ、あまり期待せず観に行ったが、良い方に裏切られた。最初から、何の説明もないまま、アサガワチーフ(小木博明)の超ハイテンションな振りから入るので、オットットとかなり引いたが、物語は隠れマジンガーファンがあちこちから出現しつつ、周囲は彼の勢いに巻き込まれて進んでいく。展開は想定通りながら、テンション高めのままテンポの良さに、見ている方もどんどん引き込まれる。トンネルやダムの現場や専門的な説明も効果的に織り込まれ、観客はストーリの中に一体化させられる。無理を感じさせない秀逸な演出だった。一方で、日本の得意分野が、重厚長大産業から漫画アニメのソフト産業に移行しているという現実に、ファンタジーで対抗できるのだろうか、と考えさせられた。

kacchan