「一歩前進」心霊喫茶「エクストラ」の秘密 The Real Exorcist unicoさんの映画レビュー(感想・評価)
一歩前進
映画としての完成度はもう一歩な感じですが、良くも悪くも幸福の科学として”悪魔払い”について、かなりストレートに描かれているところは良かったと思います。
他のコメントとかを見ていると、信者の方々の賞賛コメントと宗教へのステレオタイプな全否定の両極端がなんとも違和感を覚えます。
自分は信者なのでこの映画の意味や伝えようとしていることの大切さはよく理解できますし、この”霊的真実”を一人でも多くの方々に知って欲しいと思っています。
恐らく霊的なことを少しでも理解している人にとっては、どんな宗教を学んでいたとしても、もう既に知っていることでしかないと思いますが、よく分かっていない方にこそ、こういう世界があるんだ、ということを知ってほしい。
そして、本当のエクソシストというものがどのような役割を持っていて、単なる想像や妄想の世界ではないことを少しでも感じてもらえれば幸いです。
”宗教”というものに自動的に否定的な反応をして、霊的な真実に目を向けないのは残念ですし、恐らくそうした人たちの多くがまた霊的な作用を受けているかも知れません。
政治の世界で、安倍さんをとりあえず全否定しておけば何となく正しいことを言っているように勘違いしている人たちと似ているようにも思えます。
それはともかく、映画としての完成度、レベルは物足りない。
特に最後の悪魔との戦いはクライマックスなので、エクソシストも太刀打ち出来ないかも知れない強大な力を持っている悪魔としては、人間的過ぎて迫力が足りないし、CGもあまり効果的ではないかなぁ。
それに対抗する千眼美子さんも、ヒーローとしてスカッと、キラキラした力強さが欲しかったけど、
結局、場面はマンションの一室での戦いに終始してしまったところが日本映画の伝統なのか、まるで四畳半の定点カメラのような。。
そのまま一気に屋上にでも場面を移して、東京のビル群をバックに激闘を繰り広げたらどうでしょうか?(神道系だから、大きな神社のようなところがいいでしょうか?)
とりあえず、CGなど出し惜しみしないで、VFX全開でお願いしたいところです。
(予算のことはよく分かりませんが。。)
それから、音楽があまり好みではありません。
とにかく挿入歌が全部同じに聞こえてくるので、そろそろ作曲家を変更したらどうでしょうか?
(大変申し訳ありませんm(._.)m)
なんだか水澤さんの音楽(編曲)まで古めかしく聞こえてきました。
今どきの楽曲に昔のJ-popのようなドラムを使用するのには違和感を感じるし、
サウンドトラックとしても音が悪すぎます。
とりあえず、長男の呪縛から解き放たれて、千眼美子さんをはじめ、役者さんたちがそれぞれいきいきと演技をされている姿には安心しました。
特に千眼さんは童顔な顔立ちですが、声に力があり、表現の幅があって、これからも役者さんとしての成長が楽しみです。
希島凛さんも頑張っていましたし、みなさん成長されているんですね。
色々と勝手な感想を書いてしまいましたが、宗教映画として『教え』の部分を明確にわかりやすく表現できているところは「一歩前進 」したと思います。
そして、ここぞという場面で千眼さんが行う”修法”は、まさにReal Exorcistたる所以の、幸福の科学でしか受けられない”秘儀”ですので、本当に霊的に困っている方は是非ご鑑賞下さい。
きっとその効果が体感できると思います。