ウエスト・サイド・ストーリーのレビュー・感想・評価
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これが現実
絵面がいい
音楽はあまりいじってないみたいだけど、照明や撮影方法がバラエティに富んでいるので、絵はすごく良い。ダンスも60年経てば、キレ味が増してる。全体に技術の進化がうかがえる。配役もこだわっているだけあり、どこ系移民かきちんとわかる。
マリア役の子は可愛いねぇ。高い声がきれいで、アニータとのデュエットはかなり好き。白いワンピースに赤ベルトがベリーキュート。アニータは黒地に赤い模様で対称的。この衣装が、踊ると裾がひるがえって、群舞になると花が咲き乱れるように見えてすてき。
トニーがムショ帰りとか、ベルナルドがボクサーとか、設定にはリアリティ満載。掘り下げ方があっぱれ、スピルバーグ監督! だけど、ちょっと途中眠気が…。なんでしょうねぇ、オリジナルと長さはそんなに差がないのに、このリメイク版の方が長く感じた。話の進行も同じなんだけど、少し説明的なのかな? でも、ミュージカルの作りだけど、ちゃんと映画なんだと思った。とても良かったです!
名作を初めて見た
今何故スピルバーグが?見て納得。
オープニングからダイナミックなカメラワークにガッツリ掴まれた感じ。ダンスも街の描き方もダイナミックで迫力がオリジナルを大きく上回っている。そりゃそうだ、スピルバーグだもの!オリジナルの振り付けと変わっていて、あれ好きだったのになーと思った曲もあったが、オリジナルの振り付けを踏襲している曲もあり撮り手がファンと同じ感覚をもっているのかも。そしてマリアとトニー、予告の印象ではちょっと弱い感じかなあ、と思っていたが、実際は二人のシーンの何と美しいことか。Tonightの美しく濃密な演出は若い二人が恋に落ちたことを明確に表現していて、ため息が出るほど素晴らしかった。そして Cool! 大胆で効果的な振り付けに拍手。
結末もわかっているのに、最後に思わず涙してしまうほど、歌と演出が美しくマッチしていて、この作品はオリジナルを越える名作と言えるかもしれない。いや、オリジナルまた見たくなった。忘れてはいけないこの作品の主題でもある、異人種同士のいがみあい、差別偏見、現在でも全く変わらず存在していて、それどころかもっと複雑化しているのでは。我々は学ぶことは出来ないのか?とスピルバーグは言いたいのかもしれない。オリジナルを知らない世代の人達に、ナイフを振り回して俺たちのシマを命がけで守り、出会って1晩しかたっていない人のために命をかける純愛物語はどう写るのだろう。個人的にはスピルバーグの強い熱量を感じ、納得させられた出来映えです。
やっぱストーリーが古いなぁ。命が軽過ぎる。
映画のオリジナルは何度かテレビでやってたけど、ちゃんと観たことはなかった。なので、ストーリー全く知らず着席。
勝手にハッピーエンドになる展開を予想してしてたのに、後半、あらあらあら。
スピルバーグは、何で今この作品をリメイクしたんだろう。1950年代じゃなくて2200年ぐらいの設定にして欲しかったなぁ。
元々好きではない不良グループの対立話なので、自分は共感度が低い。個人的にはマリアとトニーが敵対するリーダーなのに、恋に落ちて仲間を幸せにするみたいなストーリーが好きだな。
全編を通して、歌とダンスはとっても楽しかった。でもそれだけ。警察の緩さも問題だけど、不良の喧嘩でナイフや銃はダメでしょう。
みんなで戦争やってんだから、誰が死んでもしょうがないんだけど、兄貴を殺されたのに、愛があれば許せるのか?人の心ってそんなんだっけ?
事件が起きた決闘場所は塩倉庫でした。ん?この設定。喧嘩を止める為に女教師に来て欲しかったぞ。
思い出補正込みですが、高評価です。
アメリカのエンタメ史に残る大傑作が元作品。
小学生の音楽会だったかで、ウエストサイドストーリーの楽曲「アメリカ」とか「トゥナイト」をメドレーで演奏したし、その後、元作品を中高生ぐらいで一度見てます。なので自分にとっては結構思入れのある作品です。
とはいえ、ストーリーの方はいまいちピンときていなかったこともあり、結末の記憶もあやふやなでした。(誰死ぬんやったっけ?みたいな)
ダンス、楽曲はカッコイイです。流石です。
時間が長い作品ですが、私は短く感じられました。最後まであっという間という感じです。これも知ってる曲ばかりだったことも要因としてあるでしょうね。
「アメリカ」大好きです。アメリカでの生活の光と闇を明るく歌い飛ばすパワーで頭の中でヘビーローテーションになります。この感想書きながら口笛吹いてます(笑)。素敵。
マイケルジャクソンのお手本になったといわれるそのエンタメ性は流石に凄いなと。
ストーリーの部分はみなさんも突っこんでいるように「さすがに一目惚れ過ぎひん?」というのが引っかかる点ですよね。これはもう原作もそうなんで、仕方ない所かなと。自分が思春期に見た時にいまいちピンとこなかった感情移入できなかったところだったなと「あーなるほどなぁ」と納得しました。
今はもうオッサンになってるので、「まぁ、そういうこともあるか」ってあまり重要視しなくなってしまったので気になりませんでした。
あと、字幕版で見たのですが英語がある程度わかる(じゃべれないけど、字幕見ながら単語の聞き取りができる程度)になって、歌の歌詞とか韻を踏んでるのが分かったりすると楽しさは増しますね。これは歌モノの映画なら原語は分かった方が絶対楽しいのは当たり前の話ですが。
リメイク作品としてどうか?というところですが、無難に楽しさそのままに上手くやってくれたという印象です。元作品がレジェンドなので変な追加要素入れて台無しとかも考えられる話ですが、流石はエンタメ映画王のスピルバーグです。外さない。ありがとうスピルバーグと。
総評としては、ある程度年齢重ねて、条件がそろって楽しめる作品になるのだなぁというのが感想です。個人的には星5評価でもよかったのですが、手放しに人に勧められるか?という点では日本人が楽しむにはそれなりの何かが必要かなということで0.5点減点しました。
でも、歌、ダンスは流石に良いので見てない人は見てほしいなぁ。
youtubeなどで歌・ダンスPVが好き(それこそマイケルジャクソンのダンスカッコいいなぁ)だったりする人は特に。元作品は「古いのでちょっとなー」って言う人も凄く良い機会だと思います。
映像の力
ミュージカルを観たあと暗い気持ちになって帰ったのを覚えているので、今回見に行くかかなり迷った作品。
結果、やっぱり悲しかった…
誰も救われない。
悲しい結末を招くだけなのに、今の時代もなくならない人種差別や対立。
今の時代にこそこの映画を見なくてはならないような気がする。
舞台ももちろん凄かったけど、映像だと色々なアングルから見せることによって、奥行きが出てよりダイナミックで、ダンスシーンなんかは本当に圧巻でした。
個人的には今作のMVPはアニータとチノ。
アニータはいなくても物語としては成立しそうだけど、居なくてはならないと思わせるほどの存在感。ダンスもキレキレでとにかくカッコいい!
チノ、健気で優しくて仲間思いでいいやつじゃないか…
マリア…チノでいいじゃないか…
と、感情は抜きにして、チノ役のジョシュさんチノの心情を印象深く演じていたと思います。
(チノ、好きな人にはスルーされ、終いにゃ捕まるなんていいとこ無さすぎて哀れだろ……と思っていたら、実生活では、マリア役の子と交際してるそう!お幸せに!)
お金かけてますね。歌もいいです。でもね・・
あまりに器用すぎるかもスピルバーグ先生
スピルバーグ先生が練りに練ってためにためてのの初ミュージカル映画である。ミュージカルが苦手だという人もいるが私は好物だ。ぶっ飛んでいてこれぞ非日常だと実感できるし有無を言わさすいきなり巻き込むところが好きだ。今作のちょっと残念だったところは既存のミュージカル映画とあまりにも違っていたこと、ちょっと作りすぎていてカット割りもかなり細かくてもはやMTVなのだ。もちろんそこも好物なのだがミュージカルとしてはあのレミゼのごとくマリアの歌唱をもうちょっとじっくり見せてくれても良かったと思う。裏返しなのだがプロローグシーンで2台の車が突っ込んでくるとことか洗濯物がロープを滑る滑車の音とそれに合わせて演者を割って見せる手法などやってくれて楽しい。そしてスピルバーグを好きなのは終始一貫して人種差別問題に真っ向かから挑み続けているところである。大学生の頃ETを観てやられたのだけれどその後にカラーパープルを撮った。今作のテーマも人種の違いを個々は受け入れられてもそれがグループ化されると争いが止められないという理である。しょうがないね人間だもの。
元々は 1961年のミュージカル映画。 スピルバーグバージョンを観...
元々は 1961年のミュージカル映画。
スピルバーグバージョンを観ると、ロバート・ワイズが1961年にこんな素晴らしい映画を制作していたのだと、バースタインの天才ぶりと合わせて、改めて感心。
ロバート ・ワイズ版を観ないで、初めて観る人には、どんな印象を残すのだろう?
私の初見は、リバイバルで、高校生だったっけ・・柔らかい感受性の時代に強烈な印象を残しました。それから何度観たことか・・・。ですから、どうしても比較してしまう。ジョージ・チャキリス、ナタリーウッド、リタ ・モレノ、リチャード・ベイマー・・。トニー役が、ミスキャストのような・・リフ役の方があってたんじゃ??本質は優しい人には見えない・・。
スピルバーグも独自性、個性を出すために敢えて難しい課題に挑んだのでしょうね。カメラワーク、映像演出はさすがスピルバーグです。
エンドロールでの、For DAD・・・、幸せな、スピルバーグのお父さん。
トニーのホクロがセクシー☆
あんた、嘘つきだね
恥ずかしながらウエスト・サイド・ストーリー(物語)という存在をこの作品で初めて知りました。ミュージカルはものすご〜く苦手だし、恋愛映画は好きだけど禁断の恋みたいなストーリーの映画は好きじゃない。見ようか迷っていたけど、予告が面白そうだったので見ることに。結果、ものすご〜く良かったです!!
序盤はかなりつまらない。
前日の寝不足もあって眠気との戦い。スタートの引き込み方が弱い。会話に面白味を見出させず、原作の舞台は60年前ということもあって展開も古臭く、かなり不安が募る。大丈夫かな?と思っていたけど....
マンボ!から勢いが増してようやく本編が始まった感。一気に眠気も覚め、テンションも上がりなかなかいい感じに。そこからは最後まで上り坂で、面白さがどんどん増していく構成。流石、スティーブン・スピルバーグ。カメラワークやキレが最高に気持ちよかった。
どれも耳に残り、何度も聴きたくなるような音楽。
予告で散々流れていた「トゥナイト」も、実際映画館でフルで聴いてみると思ってた何倍もオシャレで美しく、アメリカを褒めたり貶したりする街中でのダンスシーンだったり、銃をめぐるアクションダンスシーンだったりもテンションぶち上げ。ミュージカルあんなに嫌いだったのに、この作品は最高にいい。滑らかかつキレッキレで、全くしつこくない。特に密室尋問ダンスシーンはめっちゃ笑えたし、すっげぇ楽しかった。
主人公とヒロイン、お兄ちゃん、お兄ちゃんの彼女、おばあちゃん、アメリカ軍リーダーとどのキャラクターもたまらなく良くて、役者全員イキイキとしていて、こりゃアカデミー賞でいっぱいノミネートされる訳だなと。体当たりな演技を繰り広げ、会話もかなり胸に響くものがあり、お見事だった。踊りながら、歌いながら演技出来るの凄いや。ダンスもアクションのよう。
このまま純愛ミュージカルが繰り広げられるかと思っていたら、騙された。ネタバレになるのであまり深いことは言えませんが、「純愛ミュージカル映画だなんて見たくねぇよ」って人にこそ見て欲しい映画だなと思いました。ラストに至るまでツッコミどころが所々であったり、なんでそうなるんだと言いたくなる場面もあるのだけど、余韻がすごくて心臓がバックバク。言葉では伝えられない魅力がこの映画にはありました。
ミュージカル苦手克服!とまではいきませんが、間違いなく今まで見てきたミュージカル映画の中で1番好きでした。重くてキツイけど、軽くて突拍子のないミュージカルが好きじゃない私にはとても良かったです。映画館でぜひ。
悲しくて辛い話だった。
とてもやり切れない辛い話だった。
どのシーンも迫力があって、美しくて、かっこよくて、スリルがあって、最高でした。
どうしたらリフを止められたのか、トニーはどうしたらああならなかったのか…考えても考えてもわからない。
自分が周りの大人だった場合、どうしたらいいんだろうと考えてしまった。
子供の頃に60年代のをテレビ放送で観たけど、ダンスが滑稽にみえてしまって退屈だった。トゥナイトゥナイ♪の歌の所だけ好きだった。何も知らないって幸せなのか不幸なのか。
大人になってから観たら全く違った。一瞬も目を離せないスリル満点の映画だった。そしてもう一度観たい。スクリーンで!
リフはマキューシオなのかな?
この人なんでもできるな
色褪せない名作
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