ウエスト・サイド・ストーリーのレビュー・感想・評価
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nobuさん解説動画で感動倍増!そして圧巻のアリアナ・デボーズ
感動的な解説動画
映画は普通に面白かったが、スピルバーグはなぜわざわざ古典的名作を作り替えたのか疑問に思った。ちょこちょこネットで調べて「nobu / 踊る大香港」というユーチューブチャンネルの解説動画にたどり着いた。感動した。作品でなく〝解説〟に感動したのは生まれて初めてだ。香港在住のnobuさんという方が2022年版(本作)・舞台版・1961年版の比較、リタ・モレノについて、スピルバーグからのメッセージなどを淡々とした語り口で17分に渡り解説してくれる。そうだったのか!さっきまでボーっと観ていた私は何一つわかっちゃいなかったと思い知る。私からは何も言うことはない。すべてはこの動画を観てくださいというのみだ。
人に面白さを分かち与える喜び
こういうユーチューブ番組を観ると発信者に頭が下がる。なんと有益なものを世に出してくださったことかと。作品の面白さをたくさんの人に知ってもらうことに喜びを感じる人でなければこんな素晴らしい動画は作れない。リメイク版のホントの素晴らしさにまったく気づいていない私の目を開かせてくれた。もう一度本作を観てみたいと強く思わせてくれた。…あ、いかん。映画レビューでなくユーチューブレビューになっている。話を映画に戻す事にする
リタ・モレノとアリアナ・デボーズ
nobu氏の解説のおかげで、バレンティーナ(リタ・モレノ)とアニータ(アリアナ・デボーズ)の存在感が際立っていた背景も理解できた。バレンティーナのソロが本作楽曲中もっとも心に響き、二人の主人公よりむしろアニータに感情移入してしまった私の感性もトンチンカンではなかった。それにしてもアリアナ・デボーズの力量はすごかった。特に踊りは圧巻だ。体がはじけ飛ぶ。目くばせ一つで観る者を魅了する。人の表現力はかくも高みに行けるものなのか。3月28日発表のアカデミー賞助演女優賞はぜひ彼女に取ってもらいたい。取れば1962年のリタ・モレノから60年の時を経て、2代のアニータが受賞することになる。なんともドラマチックではないか。
さすがデス!
非常に完成度の高い素晴らしい作品でした。
力強い、深い、美しい大作。さすがスピルバーグです。
まったく長さを感じずに物語の世界に浸ることができました。
何故いま『ウエスト・サイド・ストーリー』なのか? とも考えましたが、今回鑑賞して、対立と混迷のこの時代に、このような作品がつくられるのは意味のあることだと感じました。
プーチンにも観てほしい。
まあ観ても伝わらんと思いますが……。
追記
僕は40年くらい前にリバイバルで『ウエスト・サイド物語』を観ましたが、「まあまあだったな」と思ったのを記憶している程度で、映画の詳細はほとんど憶えていません(映画館を出たあと、パチン!パチン!と指を鳴らして飛び跳ねたりしたことはよく憶えていますが)。
ですから本作と比べることはできませんし、あえて比べる必要もないと思うけれど、うーん、やっぱりもう一度61年版も観ないとなぁ。
人間は 何故 学べないのだろう
これは
この映画のレビューには なってないかと思う。
でも…今 この時点で 感じている事を書こうと思う。
観たのは2月24日…まだ何も知らなかった日
始まりは画面いっぱいに空から見下ろされた破壊されたビル群。
傍にクレーン車などが見える所から、このビル群は 更地?にするため再開発の為に壊されている途中だと分かる。
それにしても、この規模で映画の為にセットとして造られたのか⁉️さすが、スピルバーグ!!だと 思って観てたけど…
見事に騙された(良い意味で)!とエンディングロールで知る…。VFXチームのスタッフ名が延々と流れた。そうだよね💦 いくらなんでも、あの規模で壊されたビル群のセットは…天下のスピルバーグ映画でも 有り得ないわ…
本物と勘違いさせる程の今のVFX技術に感嘆すると同時に、 何だか そら恐ろしさも感じた…。非現実を現実に見せてしまう…
逆に その為に現実なのにフェイクだと言われる。思わせてしまう危険性も…
そんな事を思った数日後…
攻撃を受けたウクライナの惨状を目にした。ふと、「ウエストサイドストーリー」のビル群を思い浮かべていた。
でも、これは現実なのだ…映画じゃない!
いとも簡単に歴史的価値が有る建造物でさえ、破壊されている!何の罪もない人々が殺され、傷つき、住む場所を奪われて行く…。核戦争(第三次世界大戦)の陰が 強烈に重く世界中を飲み込んで行く…。
まさか こんな現実が 21世紀の今 訪れるなんて…信じられなかった…(呆然)
ロシアの人々には このウクライナの惨状は届いているのだろうか?見たら、ロシア軍が どれだけ非人道的な戦闘をしているか…一目で解るだろうに!!でも…情報や報道は統制 制限され…ネットSNSなどで見て知ったロシアの若者達がどんなに反戦を叫んでも、国営TVで自国に有利な情報しか見ない人々は…ウクライナの現状を仮に見ても
「フェイク」だと 信じない。信じたくない…のかも。
今の時代は…フェイク画像で本物のように見せる事が可能だ…技術さえ有れば…。
騙そうとすれば画像の世界なら出来てしまう…
もし30年以上前なら 動画でのフェイクは難しかっただろう…人々は素直にその画像を現実と認めたに違いない…
有りもしない世界を創りあげる事が出来る事で 映画の可能性も飛躍的に拡大しただろう。それは SF好きな私にとっては 喜ばしい!
でも…事実である事を信じたくない人々にはフェイクという逃げ道、言い訳を与えてしまうのは、本当に悔しい。
真実を観る 知るには、本当にその現場に行くしかない…という事になる。
かの国民に この現実をどうしたら伝えられるのだろう…
22歳の娘がニュースを見ながら「友達とご飯食べに行ったけど…なんか自分達だけ楽しむの 罪悪感あって…早く そんな気持ち持たないで楽しめる日が来て欲しい!って友達と話した」と言った。
確かに、エンタメも ご飯も 何もかも
「平和だからこそ 楽しめる」のだ!
そんな娘は 友達とスマホから義援金を募金したそうだ!親の私よりも早く💦
泣いてる子、怪我して手当てされてる子、
無邪気な子供たちの笑顔に 胸が痛い…
そして…恐ろしい…
一刻も早く戦闘が終わって欲しい!
確かな 未来が続いて欲しい…‼️
ここから「ウエストサイドストーリー」のレビューを 少し…
元々「ロミジュリ」も好きではなく、現代版と言われた オリジナル版も 音楽以外、特に感動出来ず…なのに何故 、今作を観たか?
スピルバーグ監督作品なら もしかして…と期待したから。元作がイマイチだった最大の理由が、トニー役が、私にとってはミスキャストで マリアに全く共感出来なかった(一目惚れは私もするけど)から(笑)。今度は?と思ったが、今作のトニーも…う〜ん…何か ○○花をうんと若く細くしたような顔の俳優さん…やはり、タイプではなかった💦でも、歌は上手かった。
マリアはとても可愛くて歌も上手くて演技も良かった!
ベルナルドは…やはりジョージ•チャキリスと比べると…カリスマ性が…だけど、中々 精悍でトップ感有って良かった。
オリジナルより良かったのは リフ役。かっこよかった!
そして、なんと!リタ•モレノ!が、バレンティナという 二つの不良グループを見守るおばあちゃん的な役で登場しててビックリ‼️彼女の「アメリカ」は最高だったなぁ…!今作のアニタも素敵だったけど。
ストーリーは…ジェット団の正義?と シャーク団の正義?の確執、対立によって起こる悲劇。
今も 昔の戦争も…同じ。両方の正義(多くの場合始めた側が間違っているかも…)が ぶつかり合って起きる。 大きな犠牲が払われるまで…終われない…のか… 虚しい。
ストーリーには やはり感情移入出来ず…
しかし、スピルバーグ版のオープニングは
オリジナル版とは違う 魅力が有って、さすがと思った。映像も綺麗で 最初にも書いたように、VFXで描かれた街並みが素晴らしかった…
とにかく 争いは 悲劇しか生まないのだ。
勝ったとしても、代償は計り知れない。
過去から ずっと 歴史や 物語が 繰り返し教えているのに…
なんて 人間は愚かなんだろう…
教会のある美術館もすてき
時間が合わず、今日やっと見ることができました。
昔のウエストサイド物語はちゃんと見たことないんですけど、こういうストーリーだったんですね。
え、ここからまだ続くの?っていう展開。
ジョージ·チャキリスらのあの片脚をあげる有名なポーズが、見られなかったのは残念。
トニーとマリアがデートで行ったのはクロイスターズ美術館というところらしいです。
スピルバーグの切なる願い
アニータ役アリアナデボーズの圧倒的な存在感
あまりにも有名なミュージカルの金字塔。
学生時代の英語教師が好きすぎて、授業の一環で一部を観せられた。
当時はミュージカルを観ること自体が初めてで、ケンカしながら歌い踊る姿に違和感ありまくり😂
でもそれをキッカケに興味を持ち、いつしか、すっかりミュージカル好きに。
今回はどっぷりと心置きなく名作に浸ることが出来た。
冒頭のバレエのような伸びやかなダンス。手足が長いので、本当に美しい。
そしてダンスパーティーでの踊りは圧巻✨アニータ役のアリアナデボーズ の迫力あるダンスに歌が素晴らしいすぎる✨主役を食ったのではないか。
ただギャング達の抗争を描いたミュージカルだとばかり思っていたが、
孤児や移民達の居場所のない苦しみを描いている。
やり場のない怒りは、互いへの暴力へ。でも力は何も産みはしない。
アニータのように強かに、マリアのように一途な愛情が未来へ繋がるものだ。
アメリカ版ロミオとジュリエットとも言われる今作。
忘れていた。その作品はハッピーエンドではなかったことを。
昔の感動を呼び戻してくれた傑作
待ちに待った公開!
もうね、満点ですよ。オリジナルの1961年版は小学生の時に出会って以来、何百回と観てきたことか。
さすがにスピルバーグ版はそれを超えることは出来なかったにしても、完成度の高さはさすが!というところでした。
音楽は何も言うことなし!
ドゥダメル指揮とニューヨークフィルの演奏とか、バーンスタインの精神を受け継いでいたのも最高でした。
最後にヴァレンティナという新しい役を演じていたリタ・モレノ(90)さん。61年から全く色褪せていない美声を披露してくれました。
これが一番の感動でした。
新旧アニタの共演シーン。ここで僕の涙腺が崩壊しました。61年版でアニタを演じたリタ・モレノさんをまた同じ作品で観れたことに感謝です😃
スピルバーグっぽい!
今、この作品を観る意味とは。
ミュージカルはやはり良い
スピルバーグはミュージカルを“映画”にした
映画が終わると『ウエスト・サイド物語』を“映画”で観たんだな、という気持ちで満たされる。ご存知の通りこれは『ウエスト・サイド物語』のリメイクであるから、当然と言えば当然なのだが、驚くほどオリジナルに忠実に作られ、新しい映画を観たぞ!という満足感は乏しい。
オリジナルと比べてどうこう言うのはあまり好きでないが、登場人物たちを引きの画で見せ、大胆でアクロバティックなダンスの全身の美しさで魅せたオリジナルの方がミュージカルらしい風通しの良さがある。日常生活の中で登場人物が突如として歌って、踊るという特異な世界観を舞台からスクリーンに映し出した“ミュージカル映画”としての魅力はオリジナルに軍配が上がる。
しかし、やはりスピルバーグは優れたストリーテラーなのだと再認識した。本作は登場人物たちにカメラを寄せる。時にじっくりと俳優たちの表情を見せ、感情の起伏を伝え、時にダンスシーンの中にカメラを入り込ませ、その情熱を見せつける。そうして際立つのは物語だ。異なる人種・勢力の間の間に芽生えた2人の恋模様が物語の軸となるようにじっくりとシフトさせ、物語の下敷きが『ロミオとジュリエット』であることを浮き彫りにする。それ故に誰もが知る結末に向かう様に感情の波はピークを迎える。これぞ映画の語り部が描く『ウエスト・サイド・ストーリー』なのかと感心させられる。
その意味で、“ミュージカル” 映画だったオリジナルに比べ、本作はミュージカルを“映画”にした作品という風に見えた。オリジナルにあった非日常的な“ミュージカルらしさ”が減った分、分断と対立、そこに巻き込まれる悲恋という本作の物語はより身近な問題として観客の心にのしかかる。トランプ政権下で分断されたアメリカの縮図とも言える本作であるが、今だからこそ、60年近く前に作られた映画をリメイクする意義があったと感じざるを得ない。
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