ウエスト・サイド・ストーリーのレビュー・感想・評価
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今のニューヨークはどうなのだろう
元になったミュージカルも前作も観ていなかったので、そういう意味では新鮮さはあったかも。
NYの下町版ロミジュリだけど、演者たちの歌唱、ダンス、とても見応えがあった。
今のNYは、まだ、憎しみの連鎖が続いていないといいのだけど。
音楽とダンスは最高です!
この物語自体、今回この映画で初めて知りました。
暴力的なのは苦手だけど、激しい喧嘩のシーンもテンポが良いせいか引き込まれて観られましたね。
ダンス対決?の群舞は圧巻だったし、警察署内での長回しおふざけなんてホントすごくて感動。リハーサルから観てみたいと思うくらい。
なので途中まではすごく楽しんで観ていたんだけど。。
決闘でトニーがベルナルドに反撃し始めてから、ついていけなくなっちゃった。
こういうお話だったんだ〜、なんか残念。
ベルナルドがトニーを殴るまではわかる、妹をたぶらかしたと思ってるわけだし。
だから最初は黙って殴られてたトニーを応援したくなっていたけど、結局反撃し始めて、そこまでする?ってくらいボコボコにして、一瞬思いとどまったかと思ったら、リフが刺されたのを見て怒りに任せてベルナルドを刺し殺すなんて。
ベルナルドが持ってたナイフがリフに刺さっちゃったのは事故みたいなものなのに、逆上して恋人の兄を躊躇なく殺すような人なんだ、トニーは。生まれ変わったんじゃなかったの?
それにマリアも、自分の兄を殺してきた人とその夜に、する?ふたりが言ってる「愛」ってなに?動物じゃないんだから。
アニータにだけは共感できた。バレンティーナに嘘ついちゃうところも含めて。
でもバレンティーナは、それをそのままトニーに伝えたらまた死人が出るのはわかりそうなもんなのに、考えなし過ぎるし。
オリジナルは知らないけど、新キャラも登場させてるリメイクなんだし、もう少し納得できるような物語に変えてくれれば。。
できなかったのかしなかったのか、わからないけど。
音楽は歌も演奏も本当に良くて、ドルビーアトモス上映だったこともあって音楽だけで感動ものだったし、ダンスも全部かっこよかった。
物語は置いといて、音楽とダンスだけならホント最高です。
現代ドラマ版ウエスト・サイド物語
61年版のような作品を期待してたんだけど、ミュージカルと言うよりリアルでシリアスなドラマにシフトしていて、ちょっと肩透かしでした。社会的な背景の説明や日常描写が多く、ドラマとしては分かりやすい分、華やかなミュージカルのイメージが遠のき,妙に世知辛いお話しになってしまった感じです。これも現代風にアレンジしてるからかな。街角やダンスホールでの群舞は、激しいながらもキレキレで素晴らしいけど、脚を天高く跳ね上げるシンボリックな振付がないのは残念。さすがに定番のトゥナイトやアメリカ等の名曲が出てくると盛り上がるけどね。それでも、長尺の作品を最後までしっかり引っ張る、スピルバーグのストーリーテラーとしての力技は相変わらずです。役者では、主役のアンセル・エルゴートが好演、レイチェル・ゼグラーはイマイチの分、アニータ役のアリアナ・デボーズが華があって、抜群の存在感。
真っ直ぐで強い愛の物語
これ程、真っ直ぐで強い愛を描いた青春ラブストーリーを観たことがない。起伏のある物語だが、複雑ではなくシンプルに展開していくので、感情移入し易い。本作が描く強い愛の物語に心揺さぶられる。涙が溢れてくる。
本作の舞台は1950年代のニューヨーク・マンハッタンのウエストサイド。そこでは、格差や貧困などで社会に不満を持つ、プエルトリコ系とポーランド系の若者グループ、シャークスとジェッツが抗争を繰り返していた。そんな状況の中、シャークスのリーダの妹マリア(レイチェル・ゼグラー)とジェッツの元リーダ・トニー(アンセル・エルゴート)はダンスホールで偶然出会い、強く惹かれ合っていく。そして、二人の恋は、次第に両グループの対立を激化させていく・・・。
ミュージカル映画なので、台詞と歌の切り換えが多いが、切り換えに違和感はなくストーリー展開されていく。聴き慣れた曲が多く、場面と曲とダンスの組み合わせもピッタリなので、ミュージカル映画の醍醐味を堪能できる。
挿入歌ツゥナイトが、重要な場面で繰り返し使われる。場面に応じて、時に力強く、時に切なく、時に悲しく使われる。特に、二人が愛を確かめ合う場面での力強さは、二人の愛の強さを際立たせて迫力がある。エンディング曲もツゥナイトなので、ツゥナイトが使われた場面が走馬灯のように蘇り、本作を振り返ることができる。巧みな演出である。
後半のクライマックスでの展開は、いくらでも劇的に強調することはできただろうが、敢えてシンプルな展開にしたことが奏功して素直に強く真っ直ぐに心に刺さってくる。
本作は強い愛を描いてはいるが、現実離れしたラブストーリーだとは思わない。それは、1950年代のように物質的に貧しくても、現代のように物質的に豊かでも、人は人との強い結び付きを求めて生きていくものだからである。人は人との強い結び付き無しでは生きてはいけないものだからである。これが、本作のメッセージである。
スピルバーグのテーマ
個人評価:3.7
スピルバーグが演出するミュージカル。それだけで見たくなる。
61年版は観ていなかったが、どれも聞いた事がある歌で、ゴージャスな撮影だと感じた。
また当時のマンハッタンの背景と、乾いた空気に降り注ぐ太陽の光の色合いに、スピルバーグのこだわりが見える。
このあまりにも有名なミュージカルを再び映像化したスピルバーグの狙いとテーマは何だろう。61年版の雰囲気そのままに演出した様な本作。さらに伝えたいテーマとは。
悲劇と復讐の螺旋。ユダヤの歴史もそうである様に、2000年以上続く復讐の螺旋。その螺旋を雄一止める事が出来るのは愛だけだと。自身もユダヤ人である監督からの、そんなテーマを勝手に読み取る。
もしくは、ただ監督がこのミュージカルの大ファンだったから映像化したかったのかな。
61年版には負けてる
スピルバーグが監督というのでかなり期待していて、延期の繰り返しで待ち望んでいた作品。でもオリジナル版には届かなかったと思う。比べなきゃ、今回のは星4つにしていたか。
ダンスで61年版と比べて良くなっていたと感じたのは「アメリカ」のみ。おお、昼間にしかもこういう広い街なかでやると、こんなに華やかになるのか。オリジナル版の夜のアパート屋上での「アメリカ」も良かったけれど、このダンスはこちらに圧倒される。それ以外では「アイフィールプリティ」が良い勝負だったか。ダンスの舞台を小さな洋服屋からギンベルス百貨店に移したアイデアが良かったのかも。これら2つのダンスシーン以外は、完全に61年版の勝ちだと思う。特に「クール」の今回の拳銃を取り合う場面でのものは完敗だわ。あの死者が出てしまった決闘のあとの興奮状態を鎮める、61年版の駐車場での群舞は、ウエストサイド物語の中でも白眉ではなかったか。また体育館での「マンボ」も、それぞれのグループのリーダーであるラスタンブリンとジョージチャキリスの各ソロというかペアというのかダンスが素晴らしく、単なる全体ダンスにしてしまった今回のは劣る。
歌、これは比べるのが難しい。歌のレベルは61年版が遥かに上。でもほぼすべてが吹き替えだったもんなぁ。本職歌手の吹き替えで、役者本人が歌ってない。セリフと歌で声が全く違っているので違和感大。唯一役者本人が歌ってたのが、上記「クール」と「オフィサークラプキ」じゃなかったか。全編とおして唯一コミカルな「オフィサークラプキ」は歌というより、旋律に乗せたセリフみたいなものだから本人の声で十分やってられたのではないか。それにくらべると、今回のは全部、役者本人の歌唱みたいね。マリア役などは上手いと思うが、それ以外のダンス要員が歌っているのは頑張ってるなという印象。「クール」とかね。反対にマリア役はほぼ踊ってないし。今回のアニータ役も歌ってたけど、ダンス要員だと思う。それで思い出したが、61年版でアニータだったリタモレノも吹き替えられてたわ。今回の本人の歌には味は有ったけど、練習してのあれなら吹き替えられたのは当然かも。でも、61年頃は、おそらく歌の部分は吹き替えるのが当然と考えられていて、観客もあたりまえだと思っていたのかも知れない。サントラ買うなら61年版だけど、私は本人歌唱の今回の方を評価する。
脚本と構成、これは同じように見えて違ってる。歌の順序が決闘の前後で入れ替わっていたり、最後の場面が歌なしのあっさりしたものに変わってたりで、どちらが良かったのかな。私は61年版のほうが好きだけど。またエンドロールに、町なかの落書きで出演者名が示されたり、最後の最後に「dead end」(行き止まり)の道路標識が出て映画が終わるのもしゃれていたと思う。ただ、どちらもブロードウェイ版とは順番変えて「オフィサークラプキ」を決闘前に持ってきている。これを除くと、今回のものがオリジナル舞台版に近い脚本かも。しかし、あんなコミック調を決闘の後に持ってきてた舞台版が信じられない。殺人の後だよ。
あらためて、61年版、再上映してくれないかなと思う。映画館で観たい。
マンマ旧作
もう少し特色出すのかと思いきや、さすがのスピル選手も映画史に残るアイコン名画の再作なので、現代の映像技術を駆使した撮影技術と照明手法以外はほぼ旧作踏襲です。
旧作観た人は半分安心、半分拍子抜けですがもともとの超名作をそのまま焼き直しただけなので5点は無理ですが始めから4点は軽いですね。
但し、最初の15分ばかりの疾走感はさすがのIndeiana Jonesです。空中からの撮影とか引いたアングルなど旧作マンマの構図も多いですが、影の使い方と全体のカラフルな色調は現代風です。
旧作観ていない若い人のもわかり易くウケるでしょうが、もし旧作なくてこれがいきなりだったら史上に残る名画にはならないでしょう。要するに素晴らしい映画ではありますが名作と呼ぶにはイマイチです。
殆ど指摘されていないのが不思議ですが、マリアの最後の心情は全く理解できません。あんなに簡単に許しちゃうなんて純愛どころかサイコパスですよ。故にラブストーリーとしては評価ゼロです。
悲劇が消化不良?
1961年に映画化されて誰もが知る「ウエストサイド物語」。(自身は古い映画だと割り切って見ていないが)なるほど、これだけ強いテーマなら当時の人々の共感や絶賛を得るのは分かる気がする。時代性はあるものの、テーマ自体はいつの時代も共通するものがあるから、今見てもとても新鮮に伝わる。巨匠のこの作品への愛着も強く感じる。エネルギーの有り余った若い連中の対立と恋愛物語に過ぎないが、背景には現代にも通じる奥深い問題が潜んでいてとても興味深い。しかし「真実の愛は敵対関係を乗り越える事ができるのか」というロミオとジュリエット的な関心は解決されたとは言い難い。悲劇が起こってしまった後で、自分たちの愚かしさを悟ることにより「昇華」が起こり、感動を呼ぶのではないか。ラストシーンは、悲劇のやりっ放しで後味が悪いと思うのだがその辺はどう考えているのだろうか。(原作通りなら文句を言ってもしょうがないが)
いずれにしろ、躍動感あふれるストリートダンスやタイミングよく心をつかむ名曲の数々を堪能できただけでも単純に見てよかったと思う作品でした。
。
リタにsomewhereを歌わせるために
ベルナルドはジョージ・チャキリスの方が良かったかも❤️
「Tonight」「Maria」「Mambo」「I Feel Pretty」「America」次々と繰り出される永遠の名曲の数々😍40数年前、中学生の頃、リバイバルで観て大感動した時の気持ちが蘇りました〜❗️
でも、ベルナルドはやっぱジョージ・チャキリスの方が良かったな〜❤️
いまいち
懐かしさと新しさ
1961年版は昔一度くらいは観たと思うけど、その頃はミュージカルにまだ抵抗があってそれほど感動はなかった気がする。
でも、今作であらためて観ると、あ、このシーン観たことある、この曲聞いたことある、このダンスあったあったと記憶が甦ってきました。スピルバーグ監督が最新の映像技術で1950年代ニューヨークのウエストサイドを描き、最新の音響効果で迫力あるミュージカルシーンを届けてくれました。ダンスや歌に移行していくシチュエーションも自然で違和感なく観る事ができました。一部ここで歌う?ってシーンもあったけど笑
たぶん自分にミュージカルの耐性ができたのかな?ディズニー映画のおかげかも。
ラストはわかっていても泣けましたねー。ヒロイン力入ってました。
音楽はやっぱりジョン・ウィリアムズが関わってましたね。
それにしてもアンセル君走り方ダサいよ汗
ミュージカル◎❗ラスト……❌❗ネタバレあり。
旧作が好きすぎて何度も繰り返し見てきて……今回、スピルバーグ監督がリメイクしたこともあり、期待値が高かったかな。
旧作を思い出させる始まり方や、ストーリー構成、迫力のあるミュージカルシーン……これらは期待通りの素晴らしい出来でした❗
まあ…時代でしょうね。当時よりも人種差別の描かれ方はソフトになっていたことは理解できますが。
カメラワークも素晴らしかったですね❗
このあと……ネタバレですので、読みたい方だけ読んでくださいね。
ラストですよ❗❗
私が思う、ウエストサイドストーリーの核は、ラストシーンのマリアの言葉にあると思ってます。人間の憎しみが悲劇を生むんだっていう………そこが、本作からは抜け落ちてしまいました……。そのためにラストシーンがなんと物足りないものになってしまったことか……。もうね、ぜひ見てほしい❗オリジナルを❗ただのミュージカルではないことを、ただの悲しいラブストーリーではないことを知って欲しいです🥺
あと………ベルナルドのキャスティング……ダンスはめちゃ上手かったけど……ジョージチャキリスが素敵すぎましたかね😂比べちゃいけないか〜。
歌と踊りのパワーを実感!
自分のことなら悲劇、他人のことなら喜劇
ダンスと音楽は心地よかった。
ミュージカル映画は踊り出すと途端に喜劇に見えてしまうが、
それはそれで楽しんでおきたい。
どちらにせよこの話、何が正しいとかダメだとかのメッセージ性は無いように思う。
「昔こんな話があったんだ」と知り合いを通して語り継がれ、
やがて自分の耳にも届いたかのような、そんなお話。
感情移入の着地点は抑えてから見た方がいいかもしれない。
感じたことは、
いざこざによって二人の死者が出て、ヒロインの心も死んでしまったが、
そこで何もかも終わったわけではなく、
街は解体され、残された人間は受け入れて生きるしかない現実に戻る。
そこは物語を通して何も変わらなかったんだなと。
何をやっても変わらないから何かにエネルギーをぶつける彼らに寄り添うも良し、
何も変わらないのに何やってんだこいつらと彼らを軽蔑するも良しである。
登場人物たちの間でも、鑑賞者たちの間でも、理解の方向が異なることは不思議ではない。
ただ現実、毎日同じような生活ばかりで現状を変えられないと嘆き、
酒か女か暴力かで消化しているとしたら、
それこそジェット団が置かれた環境と同じなのでは。
自分がいつのまにか、そんな変えられないループに落ちていないことを願う。
こんなことかすり傷だと言って死ねるほど、この世にはまだまだ未練があるのだから。
ミュージカルは見応えあり。でも、ストーリーが…
ミュージカルの最高傑作ともいわれる本作のリメイクをスピルバーグが担当したということで観に行きました。
結論から言うとストーリーがいまいち。
映像も音響もミュージカルもキャストも非常に素晴らしく見応えがあったのですが、いかんせんストーリー自体が極めて単純明快で中身が薄い。要はヤンキーの縄張り争いがもつれて、殺意はなかったのに偶発的に人が死んでしまってさあ大変!みたいな内容。
その中に人種を超えた愛やアメリカ社会の根深い人種差別、不遇な家庭に生まれた若者の行き場のなさなど、大きなテーマも含まれてはいるのですが、それにしてもちょっと内容が薄いなあと。個人的にヤンキーの縄張り争い的なストーリーがどうもくだらなくて苦手っていうのもあるんですが。
本作は原作も含め初見なのですが、こんな感じで物語が進むんだろうなというのが全部読めてしまって『ああ、やっぱりそうくるよね』って感じが続いて途中から眠くなってしまいました。
でも、音響、映像、ミュージカルは本当に素晴らしかったです。
これを2千円で観れる事は奇跡なのかも⁈
予告で散々、煽られて(ドチャクソ面白そうな予告で)大変楽しみにしていたので観てきました!!
単純に凄いです。これ映画の金額で観て良いのかと思っちゃいました笑 まず、踊りがエグいです!個人的にはプエルトリコ女性チームのダンス(あの靴であのキレ)とjetsの警察署のダンス(少し深いです+ユーモアよ)が良かったです。
後は、マリアの歌唱力よ…笑 女優さんでは無く本作初出演のインフルエンサーと知ってビックリ‼️
トムも何処かで見た事あるなーと上映中気になっていたら、まさかのベイビードライバーの子だったという!すんごい大人の男性になってました( ^ω^ )
ファッションもとても興味深く楽しめました!スタイルモンスターの方達のジーパンの似合う事よ❗️
原作がミュージカルなので、そこは留意して観て下さい!!(時間の制約もありますし、ストーリー性なども)
個人的には、字幕翻訳が少しだけ(ほんの)不満です。恐らく差別的な言葉など、昨今の雰囲気で丸くしてるのかなーと思いました。
ミュージカル系の作品にアレルギーの無い方は是非観に行って下さい、映画館でダンスシーンの迫力を!!
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