ウエスト・サイド・ストーリーのレビュー・感想・評価
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スピルバーグがつくる、157分のミュージックビデオ
誰もが知っているミュージカルのクラシック。
ミュージカル映画として、楽曲を目と耳で存分に感じることができる作品だった。
それは作品すべてが何本ものミュージックビデオで構成されているようだった。素晴らしい歌唱と、多くの人間やセットが音楽に連動する様は、高揚感にあふれる体験だった。imaxレーザーでの鑑賞がよりその体験価値を高めてくれた。
負の連鎖を断ち切るためには誰かが「許す」ということを行わないといけない。そして愛の力は理屈じゃないもの。なによりも強いもの。だと改めて感じさせられたストーリーだった。
『アメリカ』の群舞シーンは1961年版超えだと思う。主役の二人も1961年版より良い。しかしラストで腰砕け。ウルウルの眼も乾いてしまった。
①名作「ウェスト・サイド物語」をリメイクするなんて勇気があるなぁ、しかも監督がスピルバーグとは(私はスピルバーグは映画作りが巧いのが災いして子器用な監督になってしまったとあまり評価していません)どうなることやら、と思っていたら、USAでの評価は大変良く、スピルバーグ見直しの機会になるかと観に行って来ました。確かに映画としての質は1961年版に負けないとは思う。(1961年版は監督のロバート・ワイズも名匠とは言えないし共同演出ではあるけれども)。②1961年版は、それまで舞台・スタジオセットで作られていたミュージカル映画を実際の街の中で撮影した画期的なミュージカル映画だったので、今回も何か画期的な創意が有るのかと期待したが残念ながらそれはなかった。③群舞シーンはどれも素晴らしい。振り付け師の才能であるし、カメラワークの巧さのせいでもあるが、USAのミュージカルダンサーの層の厚さにはいつも感心させられる。④肌を浅黒く塗っただけでどうしてもプエルトリコ娘に見えなかった1961年版のナタリー・ウッドに比べ、母親がコロンビア人だけあってレイチェル・ゼグラーのマリアは不自然さはない。ミュージカル映画は本人が歌えるのに越したことないし。アンセル・エルゴートも、どうしても更正した元不良少年に見えなかった1961年版のリチャード・ベイカーに比べ元ストリートギャングらしい雰囲気を漂わせている。難しい振り付けの躍りはスタントにしたみたいだけど。⑤ジェット団とシャーク団との決闘の後(「死人は出さないぞ」と言っときながら出してしまった警察は何してたんでしょうね。)、恋人たちを待ち受ける苛烈な運命を知っているからこそ、ラストに向けてどう盛り上げていくかが見処なのに、畳み掛けるようにして盛り上げるというより拙速して失速した感じになってしまった。ラストだけ取って付けたように舞台風になってしまったし。これならいっそこのミュージカルの元ネタである『ロミオとジュリエット』のようにマリアがトニーの後を追う結末にした方が劇的効果は上がったかも。⑥恋人たちが辿る悲しい運命によって対立し憎み合うことの愚かしさを浮き彫りにした1961年版から60年余が過ぎても世界から不寛容、差別、対立や分断、それによる争いは減っていない。否、増えていると言っても良いかも知れない。そういう現代にこのミュージカルを甦らせるにはそれ相応の意味があるべき。しかし1961年版やオリジナルのミュージカルには無いようなメッセージは感じ取れなかった。プエリトリカンであっても白人と結婚し街の母となったヴァレンチーノの人生をミュージカルにした方が現代に寛容と融和の尊さを訴える映画になったかも知れない。
スピルバーグらしさ
スピード感を持って生まれ変わった
率直に面白かった。
米トランプ政権からの、欧米における移民排斥の動きや、黒人・有色人種への白人警官の暴行殺人に対する抗議暴動など、こじれにこじれた今の時代に作り直した意義は大きかったかなと。
旧作=61年版はミュージカル舞台の映画化を明確に打ち出し、「このシーン、このシチュエーション」という感じで、場面切り替えをし、あえて舞台劇っぽく同一方面からのカメラワークを主に撮っていた印象だったのですが。
本作では現代ハリウッド風に、あちこちのカメラから、動きあるカメラワークにて撮影されていました。
スピルバーグといえば『激突』『JAWS』から続く、ヒッチコックやディズニー作品で育った世代らしいクレーンショットを多用した画面作り。
『ジュラシック・パーク』のような圧倒的スピード感。
旧作のようなもっさり感はなくなって、サクサクと物語が進みます。
いくらスピルバーグといえども、原作のミュージカルを大幅に変更することなく、ほぼそのままなのですが、「決闘後に2グループがそれぞれ敵討ちの抗争を続けるかグダグダする」くだりを短く切り上げたのは、見易さの上で大正解だと思いました。
また、街の開発で移民たちの棲家が潰されていく様が、旧作での「頭の悪い不良どもの意地の張り合い」にしか見えない決闘から、「追い詰められての出来事」に見え方がかわったのが、構成として実に上手かった。
長さを感じさせない古典的ラブストーリー
バーンスタイン!
なくなった運動場
1 ニューヨ−クのスラム街を舞台に、2つの不良少年グループの抗争と禁じられた愛の行方を描く。ブロードウェィミュージカルの二度目の映画化。
2 1961年版の前作から半世紀振りの再映画化となった。時代背景やメインスト−リ−は概ね前作と変わりはない。その中で、佳曲揃いのナンバーや切れの良い群舞に彩られたシ−ンはやはり心に刺さる。とは言え、前作をTVで初めて見たときのインバクトに比べれば感動は少ない。とりわけ、ク−ルのナンバーは、前作と本作では入るところが違っていたが、群舞の迫力と完成度は圧倒的に前作が優っていた。
3 前作は、舞台版も手掛けた演出家が共同監督となり、セットを活かした舞台ミュージカルの趣きがあったが、本作はカメラワークや空間の使い方がより映画的であった。
2つの映画版の大きな違いは、決闘の目的の明確さにあった。シマを巡る争いに違いはないが、前作は運動場の争奪であった。しかもファ−ストシ−ンとラストシ−ンも運動場であり、舞台としても効果的に使われた。これに対し、本作は、シマは特定されてはいない。しかもこの街には、居場所はなくなるとさえ言っていた。どちらが先に出ていくかみたいなこととなる。こうしたことから、どこでもない夜のストリート上でラストを迎える。味気ないものとなった。
4 スピルバーグの演出では、決闘で使うための銃の扱いや決闘場所を尋問するための警察署の場面などサラリと流せば良いところをもたついていたり、国籍や言語にこだわりすぎていた印象を持つ。
5 俳優ではリタ・モレノの扱いは敬意を示したものであり、効果的な役どころとなった。
マリア役は目が印象的なラテン系の女優を抜擢したが、前作のナタリ−ウッドの美貌にははるかに及ばなかった。
初めてのウエスト・サイド・ストーリー
うすうす感じてはいたのですが、設定を変えたロミオとジュリエット、ほぼ同じようなストーリーでした。ジュリエット設定の女の子は死なないで終わりましたが。
瓦礫のセットとかダンスのシーンは素晴らしく、映像は見応えがありました。
でもお話の内容はあまりおもしろさを感じず。
ロミジュリの戯曲は大好きなので古典の設定で観た方が自分にはおもしろいし、この作品は元はミュージカルということなので、舞台で観た方がいいのかなと思いました。
リメイクした意義が見えず
ウエストサイドストーリー
「ロミオとジュリエット」から着想した
NYスラムの移民系アメリカ人不良の抗争と
その間に芽生えた禁断の恋と悲劇を描き
レナード・バーンスタインの楽曲で
1957年にブロードウェイで
上映されたミュージカル
ロバート・ワイズ監督で1961年に映画化し
大ヒットおよびアカデミー賞10部門を受賞
ミュージカル映画の古典の名作として
語り継がれている
今作はそれを60年ぶりに
スティーブン・スピルバーグ監督がリメイク
個人的にはその1961年の旧作は
たまにBSとかでやってるとついつい
見ちゃう位に好きでなんですが
今作はどうだったかというと
あまりに「忠実すぎて」しまい
これなら旧作でいいんじゃと
思ってしまうほどでした
クリエイターサイドの方が
評価高いんでしょうね…
NYも今では世界都市みたいな感じ
ですが移民の窓口であり
古くは1800年代から治安は
ムチャクチャ悪く1900年代
中盤以降でも放置されてる
死体をまたいで通勤してたとか
すごい話を聞きます
治安があまりに悪いことから
地価が底値まで下がり過ぎたた
ところで買い上げて再開発から
財を成したのがかの
ドナルド・トランプの父
フレデリックと言われています
ちょうどそのころの話です
そうした再開発によって
取り壊された瓦礫などのセットは
よくできていましたが
まあやっぱりセットです
旧作ではなにせ「当時」ですから
本物なわけですしそれを超えるも
なにも無理がありますよね
ストーリーもほぼ同じです
リメイクにあたって何か追加や
改変を大きく受けた感じはないです
なにせ元ネタはロミオとジュリエット
ですし変えようがないんですけどね
スピルバーグ監督の撮影チームが
最高の力を発揮しているのは
わかりますが
どうしても
三つ星シェフがあの名店の
伝説の味を再現!
みたいな印象しか受けないのです
内容的には60年ぶりに作りました
と言いますが
10年前に作っても20年前に作っても
こんな感じでしょうね
つまりわざわざ作った理由があんまり
わかんなかったです
いまだにミュージカルの定番ですし
一昨年の特異なビジュアルで話題となった
CATSみたいのならまだわかるんですが
まあ自分の映画偏差値はそんなもの
60年前にアニタ役だったリタ・モレノ
がドック役で出てるってのは
ちょっと面白いけど
リマスターされた旧作でいいと思います
公開初日に IMAXで
公開初日にIMAXで観ました。
どの映画もそうなのかもしれないけど、本編が始まる前のIMAXの紹介の方が迫力があって、本編はIMAX効果がそれ程ではないなと思いました。
リメイクだからしょうがないけど、今の時代に合ってない⁈なんか冷めて見てしまいました。
アニータの歌いかたとか、ダンスとか演技は好きでした。恋人が亡くなってからのシーン。掛け合いで、主役のマリアとアニータが歌い出すシーン、アニータで感情移入できても、マリアが歌い出した瞬間冷めてしまいました。ミュージカルだから、台詞を歌うっていう感じが、台詞より、歌ってる、綺麗に歌う。が優先的で、台詞っぽくなく冷めてしまいました。歌ってるだけ。な感じ。感情で歌ってほしかった。
マーベルよりもDC?
どこまでリメイクするのか?それとも改悪か?などと期待と不安が入り混じりながらの鑑賞となりましたが、オリジナルの『ウエストサイド物語』では好きじゃない部分があったため、それを解消してるだけで満点にしちゃいました。もっともオリジナルを鑑賞した上での話です。
オリジナルの何が不満だったか・・・それはジョージチャキリスを中心としたプエルトリコ出身のシャーク団が顔に墨を塗っただけの偽物だったこと。舞台版をそのまま映画に移植したかのような美術。逆に舞台版を観たい欲求に駆られました。それがスピルバーグ版ではさすがにスクリーンの良さを前面に出していて、細かな設定や歌詞そのものも書き換えていて分かりやすかったところが非常に良かった。
最も大きな改変部分はドクの店の店長がドクではなく、彼と結婚していたバレンティーナが演じてドクは死んでいることになってたこと。それというのもオリジナル版でアニータ役としてアカデミー賞助演女優賞を獲得したリタ・モレノがバレンティーナ役として登場させるためだろう。彼女はまた製作総指揮にも名を連ねているのだ。
その他にもダンスホールでジェット団が青、シャーク団が赤という鮮やかな衣装でまとめられていて、そこに登場するマリアが赤のベルトをアクセントにした白いドレスだったこと。アメリカ国旗、プエルトリコ国旗ともにこの3色だというこだわりさえ感じる(じゃ、フランスはどうなる?って質問は受け付けません)。レンガの壁に描かれていたのもプエルトリコだったし、かなりリスペクトがありますね。また、シャーク団のリーダーであるベルナルドがボクサーという意表を突く職業だったことも青コーナー、赤コーナーといった意味を持たせていたのかもしれません。
細かな相違点を挙げればキリが無いのですが、ボーイッシュな女子の扱われかたもジェンダー差別といった点で現代的だったし、冒頭のベイビー・ジョンが受けた傷は痛々しいし、警察署内という場面(オリジナルでは路上)もあったし、地下鉄や教会も使われるし、なんと言っても決闘場所が高速道路下から塩の倉庫だったりすることが意外ではありました。チェックしていた車のナンバーなんかは全く違うものでした(相変わらずナンバーが気になる)。
そんな相違点の中、最もしびれてしまったシーンがアニータ(アリアナ・デボーズ)対元アニータ(リタ・モレノ)のやり取り。これはもうオリジナルを復習したモノ勝ち!デボーズもオスカーにノミネートされてるし、アニータが賞を取りやすい位置にあるってことですよね。もう一点、「トゥナイト」(クインテット)ではアニータのパートが追加になっていて、今夜決闘だ!今夜会おう!に加えてアニータが今夜エッチな夜を・・・と、艶っぽい部分もあり、最高のアレンジとなっていました。「サムウェア」もトニーとマリアが歌うはずのところを元アニータのリタ・モレノが歌ってましたね♪意味が変わってくるけど、オリジナルを回顧せずにはいられません♪
全体的な完成度で言うと、スピルバーグ版が上のような気がします(路上でのアメリカのシーンが超絶すごい)。そしてタイトルに書いたマーベルとDCですが、オリジナル版では武器を何にしようか迷ってるときに「光線銃を使わないキャプテンマーベル」の名が出るのに、今回はスーパーマンやバットマンの台詞が!ただ、漫画好きの少年が読んでいたのは「キャプテンアメリカ」だと思います。配慮してありますなぁ・・・
あるスピルバーグファンの方に言わせると、彼の作品には必ずといっていいほど“手のアップ”があるそうです(調べてないので定かじゃない)。『E.T.』ではモロだし、『ミュンヘン』にもあったし・・・等々。そして今作でもリフとベルナルドが握手するところ、拳銃を握るところなど。今後鑑賞するときには気をつけたいと思います。
さて、余談になりますが、曲目で「アメリカ」が一番好きだったのには理由があって、プログレッシブロック(死語?)のイエスが「アメリカ」という代表曲が好きだからです。これはサイモン&ガーファンクルの曲のカバーなのですが、イントロの中にバーンスタインの「アメリカ」が隠されているのです(サブリミナル効果か?)。そして同じくプログレッシブロックのエマーソン・レイク&パーマーも「アメリカ」を演奏しているのです。ちょと調べて改めて聴くと「アメリカ」のテーマ部分は最初だけで、「新世界第4楽章」やら「熊蜂の飛行」やら「トッカータとフーガ」といったクラシック曲がどんどん登場するという変わり種だとわかります。ぜひ聴いてみてくだされ・・・
こんな長文を読んでいただき、ムーチョス・グラシアス、ブエノスノーチェス。
アニータのダンスがキレキレだった
1950年代のニューヨーク・マンハッタンのウエスト・サイドには夢を求めて世界中から多くの移民が集まっていたが、人種差別や貧困に直面し、移民の若者たちは同郷の仲間とグループを作り、他のグループとは対立しあっていた。特にプエルトリコ系のシャークスとポーランド系のジェッツは激しく敵対していた。そんな中、ジェッツの元リーダーで服役明けのトニーは、シャークスのリーダーの妹マリアとダンスホールで出会い、お互い一目惚れの両想いだったが、周りからは反対されてた禁断の恋だった。
その頃、2つのグループは決闘となり、ジェッツの現リーダーがシャークスのリーダーにナイフで刺され、怒ったトニーがシャークスのリーダーを刺した。2人は死に、そして・・・という悲しいミュージカル作品。
マリア役のレイチェル・ゼグラーは子犬のような愛らしい顔で歌は素晴らしかった。
どのダンスもキレキレで素晴らしかったが、特にアニータ役のアリアナ・デボーズのダンスがキレキレで最高だった。
今は亡きバーンスタインとニューヨークフィルの演奏を聴けて嬉しかった。
2時間半があっという間に感じた素晴らしいミュージカルだった。
映画は最高!しかし…隣の席
ホントに是非ともアカデミー作品賞を受賞してほしいですし!
監督賞も受賞してほしいです!
ホントに良かった♪
めちゃくちゃ伝わってきました。
リメイクというか…
スピルバーグ監督らしい映像とこだわりも随所に感じられましたし。
主演の2人が素晴らしいからこその後半の展開が胸に刺さる
〜〜〜〜〜〜〜〜
のですが…
新宿のTOHOシネマズで
IMAXレーザーでの観賞だったのですが…
IMAXレーザーの上映が、朝イチの9:30~の回の次がいきなり20:05〜の回とか…
もう、勘弁してほしい。
封切り初日なんですから、もっと時間を割いてほしかったですね。
とはいえ…事情もあるでしょうから、そこを譲ったとしても
F列だと足を伸ばせるので、足の不自由な私としては助かるのですが…
私の彼女の右隣の席に座った
とんでも外国人男性二人組の失礼な態度が酷すぎて…
チャラい方のヤツが、前のE列の席の背もたれに上着のジャンバーをかけっぱなしにしたり。
どこかで買ってきたアイスモナカを食べながらペチャクチャしゃべってたり…
上映中の盛り上がってる真剣なシーンで笑いだしたり。
ホントにマナーのかけらもなく。
泣けるシーンで、隣で笑いながら会話とかされると
ホントにシラケるのに…
こういうの…
いつまでも、どこにでもいる。
いつまでも撲滅されない。
なんだか…
映画の内容とリンクしちゃいました。
若気の至りの行き着くところ
1950年代マンハッタンのウエストサイドを舞台にプエルトリコ移民の不良グループとイタリア系+ユダヤ系白人の不良グループの争いと、そこに絡む恋愛をみせるお話。
フルで通して観たのはもしかしたら初めてかも知れない…まあ、ストーリーは間違いなく既知ですが。
今更だけど、前半のアップテンポな部分はあっと言う間だけれど、やはり中盤での歌唱はまどろっこしさを感じる。
まあ、それでも流石は今更これをリメイクするだけあって上手いことつくられてはいるけれど、そもそものストーリーが恋愛系苦手な自分には個人的に尻すぼみなイメージで、ミュージカルじゃなかったら90分でまとめて欲しいぐらいのイメージだし、やはり長さを感じてしまう。
まあみられたけれど、期待を超えるものは特になかったかな。
とにかく音楽が素晴らしい!ミュージカルというより、ミュージックックムービー?!
スピルバーグ監督の映画には、シーンとベストマッチした「ETのテーマ」など記憶に残る名曲がある
その監督が、今回はストーリーに添える音楽ではなく、音楽でどこまでストーリーを表現できるか、
を試みた作品だった気がした。
とにかく!
映画全体がオーケストラのコンサートを、映像を観ながら聴いているよう。
セリフ最小限。字幕いらないくらいに、場面や登場人物の心情を、厚みのある音楽が語る。
そして、おなじみの歌がさらに場面を盛り上げ、
エネルギッシュなダンスが画面を彩る。
クライマックスへの持っていき方、フェードアウトの仕方、画面の作り方はさすがスピルバーグ監督!熟知していて職人級。
ストーリーに思い入れがある人には、どうかなぁ…
映画音楽好きな人には楽しめるかも。
ダンスもよかったけど、「ラ・ラ・ランド」のオープニングほどの新鮮な印象のダンスはなかったかな…
老いた、、IMAXで観ながら そう思った。
1961年の12月に公開された『ウエストサイド物語』は私のクリスマスプレゼントとして家族でテアトル東京でシネラマで観た。
冒頭の空撮でニューヨークに引き込まれ、ソウルバスのタイトルに最先端のアートディレクションを感じ、ジョージ・チャキリスの足が巨大画面、いっぱいに映り、それからの怒涛の歌と踊りラス・タンブリン(その後、来日した時、日生劇場で観た)タッカー・スミスのカッコよさに痺れ、リタ・モレノの「アメリカ」で沸騰した。 その後、ロンドンでもチャキリスがsトニー役の舞台も観た。
ウエストサイド物語は私が観た生涯の最高作だと思った位だ。
それは スピルバーグも同じで、15歳の時に父親と劇場に行き、翌日からは食卓でスピルバーグは全ての歌を諳んじる程、夢中になっていた。
だから、今度の『ウエストサイドストーリー』のエンドロールでは 『父に捧げる』と献呈されている。
しかし 情に棹とは禁物なのだ。 リタ・モレノに温情を与えたのも含め、巨匠の眼に曇りを感じた。
巨匠の最大の失敗作、、、1961年にあの感動を味わった者は押並べて思うだろう
歌とダンスが最高
ウェスト・サイド・ストーリーははるか昔、小学生のころに映画だとも知らずにテレビでやってたのをなんとなく見たのが初めて。ミュージカルというもの自体よく理解してなかったくらい幼かったので、突然みんなが踊りだしたりするのがなんとも奇妙でおかしかった。
しかし映画に使われている曲のうち、tonight、America、crazy boyは強烈に印象に残って、大好きになった。とくにcrazy boyは友達とかを煽るのによく使ったなあ…。
これって要するにロミオとジュリエットの現代版ってことね、と子供のころは単純に思っていたのだが、今回改めて観て、移民問題や人種差別を扱った、社会派の物語なんだということを知った。LGBTや戦力の抑止力の話も出てきてて、「差別と争い」ということの本質を描こうとしてる。
今回の映画は、歌もダンスも最高だし、演技もすばらしかった。
映像も昔風の撮り方をしてて雰囲気がある。いわゆるエモいというやつか。
最後マリアが自殺すんのかな、と思ったけど死ななかった。
個人的には死んだ方がより良かったのでは、と思ったけど、トニーの遺体をシャークスとジェッツが協力して運んだところが感動的だったんで、死なない方がやっぱり良かったかな。
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