「現代ドラマ版ウエスト・サイド物語」ウエスト・サイド・ストーリー シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
現代ドラマ版ウエスト・サイド物語
61年版のような作品を期待してたんだけど、ミュージカルと言うよりリアルでシリアスなドラマにシフトしていて、ちょっと肩透かしでした。社会的な背景の説明や日常描写が多く、ドラマとしては分かりやすい分、華やかなミュージカルのイメージが遠のき,妙に世知辛いお話しになってしまった感じです。これも現代風にアレンジしてるからかな。街角やダンスホールでの群舞は、激しいながらもキレキレで素晴らしいけど、脚を天高く跳ね上げるシンボリックな振付がないのは残念。さすがに定番のトゥナイトやアメリカ等の名曲が出てくると盛り上がるけどね。それでも、長尺の作品を最後までしっかり引っ張る、スピルバーグのストーリーテラーとしての力技は相変わらずです。役者では、主役のアンセル・エルゴートが好演、レイチェル・ゼグラーはイマイチの分、アニータ役のアリアナ・デボーズが華があって、抜群の存在感。
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