「恋愛ミュージカル映画だと思って観たらつまらない」ウエスト・サイド・ストーリー はちみつさんの映画レビュー(感想・評価)
恋愛ミュージカル映画だと思って観たらつまらない
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旧作もミュージカルも観たことなく、数曲サビを聴いたことある程度でなんとなくストーリーはロミジュリっぽい感じだったよなーくらいな知識で観ました。
とにかく曲とダンスが素晴らしいっ!!
またそのダンスをみせるカメラワークも迫力があって素晴らしかったです。
また衣装もレトロで可愛かったし、映像もレトロ感ある感じでした。
ストーリーは知識があやふやだったので、ロミジュリ恋愛で誰か死ぬよな確かって思って、まあ、そのままだったんですが、一目惚れは理解できます。うんうん、ありがちストーリー展開。若い世代設定なので、そーだね。そんな情熱的な恋愛に溺れちゃうことあるよね。と思うけど、昨日出逢って一目惚れしてキスして今日初デートで結婚の誓いもどきしたけど、その日の夜、兄を殺した事実を知って、それでもその短時間で愛してるっていう感情に共感できず、そして共に逃亡しようとしている事に、若干引き気味で観ている自分。主人公2人に全く感情移入できないストーリーだったので☆を減らしました。
きっと、伝えたかったのはそんな陳腐な恋愛ストーリーじゃなくて、マイノリティの社会問題。人種差別や確執、LGBT、男尊女卑、争いの後に残るのは絶望なんだという事。
個人的にはトニーが『愛が大切だ』と言っているところにバレンティーナが『命が大切だ』と言っている言葉が私にはすごく刺さりました。
ただ、何よりも映像の美しさが素晴らし過ぎました。
ことごとく印象的なシーンは光の使い方がとてもキレイでさらに印象的に幻想的だったです。
これだけ光でキラキラさせてるのに内容は闇、終わりも闇の対比が素晴らしかったです。
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