草間彌生∞INFINITYのレビュー・感想・評価
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当時としては珍しく単身でアメリカに
世界で一番売れている女性芸術家、草間彌生さん。
現在90歳だそうです。
当時としては珍しく単身でアメリカに。
前衛的なアプローチでNYで注目されるものの、精神的な問題で完全に振り出しに戻ってしまう。
精神科の病院に入院しながら40歳後半から再び注目を浴びる。
こういうドキュメンタリータッチの、映画は大好き。
上映館が少ないかもしれないけど是非観てください。
公開ギリギリ、観て良かった! 芸術って何だろう…?モヤモヤする。こ...
公開ギリギリ、観て良かった!
芸術って何だろう…?モヤモヤする。この人には世界が本当にこう見えているのだ。それを表現したいと強く思うから芸術家なのか?
何にしてもいやーおもしろかった。ホンモノって凄いな。喋りかたがひふみんに似てたってのもしみじみする。
【世界中を、美しい網の目で覆い尽くす芸術家の見事な生き様】
ジョージア・オキーフに触発され、1950年代に渡米する行動力。
複雑な家族関係性があったとしても、相当な覚悟である。
アメリカでも、草間の前に立ちはだかる偏見の壁。
自らのアイディアを模倣され傷つきながら、強迫神経症に悩まされながら、一度は世間から見放されながら、それでも立ち上がり、自らの信念を貫く姿は神々しいまでに、光耀いている。
数々の困難を乗り越え、齢80才の現在もトップアーティストとして活躍している姿に、涙が滲んだ。
〈凄みさえ感じる素晴らしい芸術家の見事な人生を描くドキュメンタリー作品。〉
圧倒された!
草間彌生の凄まじい人生。
この上ない才能の持ち主は、狂気と天才の狭間で、魂の作品を創りだしていくのだと、とにかく圧倒された。
言葉が見つからない心の震え。
すごい…。
彼女のヴィヴィッドな作品が好きで観に行ったのだが、彼女自身のことは、何も知らなかった。
以前、TVで彼女の特集を観たことがあったが、それは今の草間彌生にフォーカスをあてていたので、彼女の若い頃のことを、この映画で初めて知ったのだ。
衝撃的だった。なんて強い人なんだろう。
日本人女性アーティストの波乱万丈な90年の歴史を、彼女と関わった人のインタビューや当時の写真と映像、そしてご本人の言葉で知ることができて、とても満足のいく時間を過ごせた。
1989年。
彼女を成功へと導いたNYでの回顧展。
私はその頃、ちょうどアメリカに住んでいた。
あの頃のニューヨークにいたのに…。
草間彌生の作品にNYで出逢いたかった。
草間彌生は、40代後半になるまで、思い通りには行かない厳しい評価を受けてきた。
その後、その才能に光があてられて本当に良かった。
彼女の才能を信じて疑わなかった人々の力もあるんだと思う。人生は人と人の出逢いで創られている。
今年、90歳になる草間彌生。
子供の頃からのトラウマで精神の苦しみと闘いながらも、生きている証を魂をこめて、今も日々、作品を創り出している。
天才とは、こういう人のことをいうのだろう。
わたし自身、歳を重ねることで、ついつい気持ちが落ちることもある。もう何もできないと思ったり…。
ただ、天才の草間彌生とは違って、凡人の私だけれど、わたしの人生、まだまだ頑張ろうって思うことができた。
最後に涙がこぼれたのだが、自分でも何故なのかわからない。人生の晩年を迎えている草間彌生が作品に向かっている時の力強い眼の輝き、なんとも言葉に言い表すことのできない、何か力強いパワーで圧倒されたのだろうか。
自分の表現力のなさが残念。
うまく書けなかったけれど、今もまだ、何かわからない、いろんな感情が入り混じって、胸がいっぱいだ。
もっと知りたくなる
あまりにも濃い人生だと思う。
そのおかげで断片的な内容だった。
半生を大急ぎでなぞった感じ。
だからか心情的になんで?って思うとこが多くて、もっと知りたいってなる。
草間さん関連の書籍とかたくさん読みたくなる。
今の作品だけしか知らない人とか
経緯を知るにはすごく良い映画だった。
絵の才能しかり、生い立ちの境遇、時代。精神。努力。
なにが彼女を駆り立てているのだろう。
凡人には天才は理解できないけれど
なぜ彼女はそんなにも認められたかったんだろう。
家族とも離れ、孤独に続けてきたのは逆に故郷、家族に認められたかったからなのか。
愛情を欲していたのか。
考えさせられる映画でした。
時代と天才
戦前は特にどんな天才でもその時に評価される事は少なかったと思う。草間さんも70年代まではそんな状況だったが、近年になってようやく大きな評価を得て、まだまだ創作活動に余念が無い。その点では良かったと思います。
2019年ベストムービー!⭐️✨
草間彌生というと、"赤い水玉模様"の芸術家…くらいしか知らなかったが、…この映画を観た後では、そんな事しか知らなかった事が、恥ずかしいかぎりです(笑)
彼女のことを知っている人も知らない人も楽しめる作品だと思う…何と言っても、わかりやすい(笑)
わずか80分弱のこの映像を通して、その発想のすごさや天才ぶりに触れることが出来る。
我々凡人には及びもつかない、その作品世界に触れないなんて、人生損してる…
…と思う。
必見!(笑)
イノセントな前衛水玉戦士・草間彌生
新生渋谷PARCOの8階に入ったホワイト・シネクイントにて鑑賞してきました。
不仲な両親を持ち、特異な家庭環境で育てられたことから、強迫神経症や鬱病を発症しながらもアートを決して捨てなかった草間彌生。ジョージア・オキーフに触発されて渡ったニューヨークでは女性としても東洋人としても差別を受け、自ら生み出した作品さえも他作家から模倣と盗作を受けた。当時のアメリカはベトナム戦争、国の保守化、男性優位社会であり、時代は「前衛の女王」に優しくはなかった。失意のまま帰国した彼女を待っていたのは、追い討ちをかけるような故郷の人々の冷たい視線だった。
それでもアートを手放さず病気を克服しながら突き進む草間彌生というイノセントな作家の姿にとてつもない魅力を感じた。彼女の才能を決して疑わなかった親友とギャラリーオーナーたちとの絆も素敵なものだった。
あの時代にあって、性差に関係なく、前衛的に表現を追い求める姿を見ると、やはり世界的にみても天才的なアーティストであったとあらためて思う。アートで反戦、ゲイの結婚式、誰も考えなかったであろうことを、真っ直ぐな眼差しで行動に移したのは、たぶん草間彌生が初めてではないだろうか。
映画の最後の方で、信州・松本市に美術館が建てられ、彼女の作品が収蔵されることになった時、決して幸せだったとは言えない故郷に帰ってきた草間彌生を見てちょっと涙した。
草間彌生の作品を観た地元の子どもたちが何度も美術館に行きたがるというエピソードは、彼女のアートが純粋無垢な発露からであることをとても象徴的に物語っていた。それはまさに純粋な子どもたちのこころと共鳴するからなのだろう。
イノセントな水玉戦士・草間彌生。時を経てさらにカッコいい前衛の女王。
アート・ドキュメンタリーの傑作
ドキュメンタリー映画は、一歩間違えると耐えられないほどつまらなくなってしまうのですが、この映画は出色の出来栄え。
日米において戦い続けてきた彼女の生き様がダイレクトに伝わってきます。(しかも冗長でない)
さらに、絵画・オブジェ・インスタレーションなど草間彌生の歴代の作品群が、インタビュー音声との絶妙な絡み合いで堪能できるのも嬉しい。いい映画を観せてもらいました。
唯一無二
誰もまねできない、まねしちゃいけない(パクりなどもってのほか!)、真のアーティストだということを改めて認識した。
これまでにも数々の草間彌生関連のドキュメントを目にしてきたけれど、この作品はまさに決定版的要素をもっていた。構成も分かりやすく、あらゆる作品を(映像としてではあるが)惜しげもなく披露していて、一筋縄では知り得ない一人のアーティストを見事に描ききっていて、それでいて感動的。
草間彌生への畏敬はもちろんの事、このドキュメンタリーに対しても賛辞をおくりたいし、スタンダードな偉人をドキュメントした映画ではあったけれど、この映画も唯一無二だと感じた。
前衛的 ってかっこいい
14年前から撮影したとのことで、とても丁寧なつくり。インフィニティというタイトルに込められた想いも素敵。
情報量がとても多いので、何度も観たい。美術館で流れている動画をもっと詳しく長く観れた感じの情報量。
今でこそ世界から名声を得ているけど、当時は家族関係に地元バッシングに差別にパクリに。そりゃ人間こわれる。
差別もまだあるなか戦略的な売り込みをしてるところは人間的な強さを感じた。また美術展いきたい…
とにかく圧倒された。 よくぞこんなヘビーな人生を生き抜いてきたもの...
とにかく圧倒された。
よくぞこんなヘビーな人生を生き抜いてきたものだ。
あの、すさまじくも人を魅了してやまない作品群は、こうして生まれてきたのか……と納得。
願わくば、草間さんには世界最高齢を更新するほど長生きして、
もっともっと世界を驚かせ続けてほしい。
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