草間彌生∞INFINITYのレビュー・感想・評価
全13件を表示
当時としては珍しく単身でアメリカに
公開ギリギリ、観て良かった! 芸術って何だろう…?モヤモヤする。こ...
【世界中を、美しい網の目で覆い尽くす芸術家の見事な生き様】
圧倒された!
草間彌生の凄まじい人生。
この上ない才能の持ち主は、狂気と天才の狭間で、魂の作品を創りだしていくのだと、とにかく圧倒された。
言葉が見つからない心の震え。
すごい…。
彼女のヴィヴィッドな作品が好きで観に行ったのだが、彼女自身のことは、何も知らなかった。
以前、TVで彼女の特集を観たことがあったが、それは今の草間彌生にフォーカスをあてていたので、彼女の若い頃のことを、この映画で初めて知ったのだ。
衝撃的だった。なんて強い人なんだろう。
日本人女性アーティストの波乱万丈な90年の歴史を、彼女と関わった人のインタビューや当時の写真と映像、そしてご本人の言葉で知ることができて、とても満足のいく時間を過ごせた。
1989年。
彼女を成功へと導いたNYでの回顧展。
私はその頃、ちょうどアメリカに住んでいた。
あの頃のニューヨークにいたのに…。
草間彌生の作品にNYで出逢いたかった。
草間彌生は、40代後半になるまで、思い通りには行かない厳しい評価を受けてきた。
その後、その才能に光があてられて本当に良かった。
彼女の才能を信じて疑わなかった人々の力もあるんだと思う。人生は人と人の出逢いで創られている。
今年、90歳になる草間彌生。
子供の頃からのトラウマで精神の苦しみと闘いながらも、生きている証を魂をこめて、今も日々、作品を創り出している。
天才とは、こういう人のことをいうのだろう。
わたし自身、歳を重ねることで、ついつい気持ちが落ちることもある。もう何もできないと思ったり…。
ただ、天才の草間彌生とは違って、凡人の私だけれど、わたしの人生、まだまだ頑張ろうって思うことができた。
最後に涙がこぼれたのだが、自分でも何故なのかわからない。人生の晩年を迎えている草間彌生が作品に向かっている時の力強い眼の輝き、なんとも言葉に言い表すことのできない、何か力強いパワーで圧倒されたのだろうか。
自分の表現力のなさが残念。
うまく書けなかったけれど、今もまだ、何かわからない、いろんな感情が入り混じって、胸がいっぱいだ。
もっと知りたくなる
時代と天才
2019年ベストムービー!⭐️✨
草間彌生というと、"赤い水玉模様"の芸術家…くらいしか知らなかったが、…この映画を観た後では、そんな事しか知らなかった事が、恥ずかしいかぎりです(笑)
彼女のことを知っている人も知らない人も楽しめる作品だと思う…何と言っても、わかりやすい(笑)
わずか80分弱のこの映像を通して、その発想のすごさや天才ぶりに触れることが出来る。
我々凡人には及びもつかない、その作品世界に触れないなんて、人生損してる…
…と思う。
必見!(笑)
イノセントな前衛水玉戦士・草間彌生
新生渋谷PARCOの8階に入ったホワイト・シネクイントにて鑑賞してきました。
不仲な両親を持ち、特異な家庭環境で育てられたことから、強迫神経症や鬱病を発症しながらもアートを決して捨てなかった草間彌生。ジョージア・オキーフに触発されて渡ったニューヨークでは女性としても東洋人としても差別を受け、自ら生み出した作品さえも他作家から模倣と盗作を受けた。当時のアメリカはベトナム戦争、国の保守化、男性優位社会であり、時代は「前衛の女王」に優しくはなかった。失意のまま帰国した彼女を待っていたのは、追い討ちをかけるような故郷の人々の冷たい視線だった。
それでもアートを手放さず病気を克服しながら突き進む草間彌生というイノセントな作家の姿にとてつもない魅力を感じた。彼女の才能を決して疑わなかった親友とギャラリーオーナーたちとの絆も素敵なものだった。
あの時代にあって、性差に関係なく、前衛的に表現を追い求める姿を見ると、やはり世界的にみても天才的なアーティストであったとあらためて思う。アートで反戦、ゲイの結婚式、誰も考えなかったであろうことを、真っ直ぐな眼差しで行動に移したのは、たぶん草間彌生が初めてではないだろうか。
映画の最後の方で、信州・松本市に美術館が建てられ、彼女の作品が収蔵されることになった時、決して幸せだったとは言えない故郷に帰ってきた草間彌生を見てちょっと涙した。
草間彌生の作品を観た地元の子どもたちが何度も美術館に行きたがるというエピソードは、彼女のアートが純粋無垢な発露からであることをとても象徴的に物語っていた。それはまさに純粋な子どもたちのこころと共鳴するからなのだろう。
イノセントな水玉戦士・草間彌生。時を経てさらにカッコいい前衛の女王。
アート・ドキュメンタリーの傑作
唯一無二
前衛的 ってかっこいい
とにかく圧倒された。 よくぞこんなヘビーな人生を生き抜いてきたもの...
全13件を表示