「シーン32はどうなった?」残念なアイドルはゾンビメイクがよく似合う kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5シーン32はどうなった?

2022年1月10日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 低予算ゾンビ映画の撮影現場の裏側。メイクアップ・アーティストの都築から見た現場でもあり、監督以下、助監督、照明係などのスタッフたちと女子高生役のアイドルたち5人が繰り広げる一日の物語。

 どことなく三谷幸喜風でもあり、『カメラを止めるな!』に多大な影響を受けたような作品だった。準主役のサエコが特殊メイクのために弁当を食えなかったり、主役のカナエがアイドルグループ“フェイマシー”の中心だった因縁や、三十路のアイドルたちの絡み。さらに、監督の適当な指示や助監督、照明係の苦労話など、映画好きならば見ても損は無い内容でした。

 残念なのは大きな事件もなく、新人ミズホの失態やアイドルを目指す女子たちの葛藤が面白いだけ。個人的には照明に手のブレを加えて光度を調整するところがキモでした。デジタル時代にフィルム撮影というのもいい。

kossy