劇場公開日 2019年8月16日

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「シク教徒は何のために戦うのか? それは見てのお楽しみ」KESARI ケサリ 21人の勇者たち Imperatorさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5シク教徒は何のために戦うのか? それは見てのお楽しみ

2019年9月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

英国軍に編入され、そのインド支配に加担している、巨大なターバンが印象的なシク教徒たち。
一方からは“奴隷”とさげすまれ、もう一方からは“裏切り者”とののしられる。
そんな時(1897年9月)、シク教徒が守備するサラガリ砦が、パシュトゥーン人の部族連合に攻撃される。
(当時、パキスタンは存在しないので、アフガニスタンと国境を接していた。)

その時、シク教徒は、何のために戦うのか?
砦の分隊長が、いかにして、部下の心をつかみ、圧倒的な数の敵と戦ったのか?
映画の題名が、意味不明なヒンディー語になっているのは、意図的だったのだ・・・。

確かにバトルものだが、それほど残虐ではない。
これでもかというくらい怖い顔した連中が大量に出てくる映画だが、実のところは、笑いあり、人情あり、崇高で感動的なシーンありで、良い意味で予想を裏切る堂々とした作品だった。
シク教徒は数千万人いるらしいが、「インド中が泣いた」は嘘だろう(笑)。
「ハリウッド映画をも凌ぐスケールと迫力」という宣伝文句は、これまた嘘だが、たっぷり1時間の間、戦闘シーンが続くのは事実だ。

「やっぱりインド映画」、そう思わせてくれるエナジー溢れる作品だった。

Imperator