「歴史はわからずとも」KESARI ケサリ 21人の勇者たち えりこさんの映画レビュー(感想・評価)
歴史はわからずとも
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素晴らしいと思える秀作。こうした戦争、史実ものは、いくら歴史を学んでも難しいので、ましてや不勉強な私には善悪にはとても言及できませんが、映画作品として好きです。素晴らしい秀作。
序盤でイシャル軍曹の人柄や誇りを描き、中盤で36隊の絆や個々人のエピソードで和ませ、終盤にかけては壮絶な最期の折り重なり……
心の声と思える妻のビジョンと、劇場内ここそこから聞こえるすすり泣きが一層切なくさせて…お見事です。
また、敵方も、悪役的に描かれる場面は多々あるものの、キャラクターによっては仁義があったり、完全に安っぽかったり…じつに魅力的!!
「マッドマックス」のギター野郎ポジな謎のスナイパーなんかは同スタッフの遊び心を(勝手に)感じます。
そして一方、もうなんの説明もいらない、わかりやすいアクションシーン。効果音やスローモーションの多用、謎のドラムバトルも含めて、これぞ王道インド映画?とにかくドラマチック。
とくに軍曹の覚醒シーンは、アベンジャーズに入れたほうがいいんじゃないかと思えるほどの戦いっぷり。燃える剣と輪っかで戦うのがかっこよすぎ。
何に涙しているのか?と自問しつつもアクションで熱くなる、熱い一本でした。
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