「「普通」の反対の言葉は「普通じゃない」ではなく「個性」だよと。そういうことを伝えてくれる作品です。『みんなちがって、みんないい』です。」だれもが愛しいチャンピオン もりのいぶきさんの映画レビュー(感想・評価)
「普通」の反対の言葉は「普通じゃない」ではなく「個性」だよと。そういうことを伝えてくれる作品です。『みんなちがって、みんないい』です。
スペイン映画は余り見た記憶が無いので観てみようかなと思い鑑賞。
知的障害者によるバスケットボールのチーム。
彼らを面倒みることになった元プロチームのコーチ。
バスケ初心者のチームが試合で勝ち進み、とうとう決勝戦。
さあどうなる? …というお話。
このコーチ
飲酒運転の刑罰の代わりに社会福祉の一環として社会奉仕活動を
って、「トスカーナの幸せレシピ」に似ている気もしたのですが
ズブの素人10人相手に、チームプレイまでも教えないといけない
この作品のコーチの方が、何倍も大変そうです。 …うん
選手がそれぞれ抱えた問題に加えて
コーチ自身の問題がストーリーに程よく絡み、テンポ良く進みます。
場面ごとに音楽も良くマッチしてました。
観た後、十分に満足感を感じられる良い作品でした。
それにしても最後のシュート。
…
ドキドキしながら見守ってしまいました。 いけ~ ~ ~ … あ
☆
以下、あれこれです。
選手の紅一点
得意技はキン距離攻撃。 …ケリ?
え~…
正面に立たれたらどうしましょう ニゲル
コーチの奥さん
と、その胸にいつも目が行く一人の選手。
なぜか印象に残りました。
いやらしい感じは全くなくて、
マリア様と赤ん坊のような …とでもいいますか。
コーチの母親
草笛光子さんに似てる気がしました。
役柄も似たような感じで、どっしり構えたスナックのママさんという感じ。
結構アバウトな性格がとても素敵です。
最後に
とてもコメディタッチのハートフルな作品でした。
「障害者」をテーマに扱ってはいますが、
決して「暗く重い」ものではありませんでした。 ほのぼの。
※ タイトル後半の『』の中に書いた文章は、
金子みすゞさんの詩からの引用です。
念のため。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。