劇場公開日 2020年7月3日

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カセットテープ・ダイアリーズのレビュー・感想・評価

全124件中、1~20件目を表示

4.0家族との間に壁を作るのでなく、自分の願望へ橋を架けたい。

2022年9月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

家族のために安定した企業に入って、我慢して定年まで勤める?それも尊いが本当にそれでお前の魂はいいのか?ルートンの中で一生を終えて本当に悔いはないか?うまくいかなければ家族のせいにするんじゃないか?そもそも盲目的に決めた企業勤めが本当にお前に合ってるのか?才を生かした方が結果成功するのではないか?ちょうど今悩んでいることとオーバーラップして、いろいろ考えさせられた良い映画であった。

安っぽい映画なら「家族や友人のことはかなぐり捨てて、自分の夢を追いかけろ!」になるところだが(この映画も中盤まではそうなりそうだった)現実はそう簡単なものではない。家族や周りの人との関係性があって自分も成り立っているし家族の生活もある。完全に捨て去るなんてできないしそうすべきではない、という示唆が深い。(だから具体的にどうすりゃいいのさ、はなかったが、まあこれは答えが用意されているようなものではないし。)
ブルースも「まず現実を生きろ。」「欲しければ手を伸ばせ。代価を払え。」と両方に言及している。どちらかではない。そもそも、なぜどちらかしかないと決めつける?両方だ!

途中まで息が詰まるようだった。ジャベドの環境はまさに塀で囲まれた牢獄。 それでも諦めずに自分の才を信じて動き続けた結果、自分の力で打破した姿が素晴らしい。

※最近読んだ『DarkHorse~好きなことだけで生きる人が成功する時代~ 』によると、自分自身にとってかけがえのないことに熱心に取り組むことで充足感を得るのが真の成功とのこと。その充足感を得るための4つのステップは下記。
①自分の中の「小さなモチベーション」を発見し大切にする
②一般的なリスクは無視して「自分にあった道」を選択する
③自分の強みを自覚し「自分に合った戦略」を見つける
④目的地のことは忘れて充足感をいま抱いているか自問する
そういえばジャベドも目的が「入賞」じゃなく、目的地を忘れて文章書いていたよなあ。なるほど。

※しかしイギリスはほんと差別やヘイトがキツイな。家に小便かけられているところなど堪えられず途中で観るのやめてしまってたわ。再開して最後まで観て良かった。
※佐野元春の「someday」とイントロ部が同じ曲が流れてきて驚き。「Hungry Heart」こっちの方が早いらしい。ほかの人のレビューにもあったがブルース・スプリングスティーンは詩の内容や詩で聞かせるという点で「浜田省吾」(MONEYとかまさに)も脳裏に浮かんだ。

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momokichi

4.0単なる青春ストーリーでなく

2020年7月13日
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鑑賞方法:映画館

 「爽快、感動の青春音楽ストーリー」というキャッチコピーとのギャップを感じるほど、序盤から中盤にかけて当時のパキスタン移民差別やムスリムの家族観がしっかりと描写されている。主人公ジャベドがB・スプリングスティーンの歌に惹かれていく背景の描き方が、作品に厚みを与えている。
 とはいえ、作品全体の雰囲気は教訓的なものではなくあくまで明るく、内気だったジャベドが歌に力をもらって閉塞的な環境を少しずつ打破してゆく姿が観る側に元気をくれる。夢や希望を阻む現実の様々な問題や自分の内面の弱さとどう向き合うか、というテーマは、世代を超えて響く普遍性がある。
 ラストまで観ると、原題の「BLINDED BY THE LIGHT」が腑に落ちる。元の曲の歌詞は物語と無関係だが、言葉のイメージの妙だ。キーアイテムは確かにカセットテープだが、登場人物の髪型や服装、流れ続ける音楽がいちいち80年代こてこてで、明るさとレトロ感に微笑んでしまう。ウォークマンにVHSテープにラジカセ、学校の先生が平野ノラばりで使う箱型携帯電話。
 ジャベドのご近所友達マット役のディーン=チャールズ・チャップマンは「1917 命をかけた伝令」で主役の兵士を演じた俳優だが、シリアスだった前作と打って変わってすだれ前髪とちょいぽちゃボディで気のいい遊び人を好演。彼の次の作品も観たいと思わせてくれた。

 結論としては冒頭のキャッチコピーに偽りなし。でも決してありきたりではない良作。

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ニコ

3.5いつの時代も音楽は若者をたぎらせる

2020年7月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

いつの時代も音楽は若者の心をたぎらせる。そして音楽は人種を超える。イギリスの保守的な田舎の町に暮らすパキスタン系の高校生が、ブルース・スプリングスティーンの音楽に出会って、成長していく姿を爽やかに描いている。保守的な田舎町の人種問題も、音楽と若者というモチーフもありきたりだけど、ありきたりな作品に収まらない、輝きに満ちた作品だ。
ブルース・スプリングスティーンは、青春をテーマに歌ったり、社会派的なメッセージ・ソングを歌うこともあるミュージシャンだが、そんな彼の姿勢と本作の社会派+青春という姿勢は絶妙にマッチしていて、映画と音楽の幸福なカップリングが成立している。グリンダ・チャーダ監督の作品では『ベッカムに恋して』に近い作品だ。あれはインド系の少女の話だったが、こちらはパキスタン系の少年の話。民族的には近い両国には複雑な歴史があるが、その複雑さを『英国総督 最後の家』で描いている。イギリス・インド・パキスタンの3国の関係と複雑さ、引き裂かれた思いなどを背負って、こういう爽やかな青春映画を作るという姿勢が素敵だ。

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杉本穂高

4.0夢をつかむ

2024年5月22日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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りか

3.5移民2世の羽ばたきと家族の結びつき

2023年5月11日
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スクラ

4.5カセットテープが奏でる、夢への架け橋!!

2023年3月20日
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鑑賞方法:VOD

1980年代のイギリスを舞台にした
パキスタン人の移民が題材になっていました。
人との出会い、困難にぶつかりながら
行き場のない思いがあった若者たち。
音楽に心が踊る!!
真実へと導く扉の向こう側には何が待ち構えているのか?
ENJOY!!
いつの時代も音楽は私たちに夢を与える
ダイアリー!!
楽しませてくれる青春を感じることが出来ました。

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美紅

3.0純真な青春映画

2023年1月19日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

懐かしいブルース・スプリングスティーンのサウンドに惹かれて鑑賞。
様々な障壁を乗り越える主人公の姿とブルース・スプリングスティーンの骨太メッセージソングが絶妙に絡み合い、コメディーながらも熱くそして切ない雰囲気に。
楽曲の歌詞が画面に溶け込んでいたのも、凝っていて良かった。
個人的には、主人公の幼なじみの父親の出演シーンが好きで、特に主人公と一緒にノリノリで歌うシーンは印象に残った。
主人公の純真さに心洗われた。

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いけい

0.5『サンダーロード』はボブ・ディランの歌だと思っていた。

2023年1月2日
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マサシ

3.0青春

2022年12月24日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

知的

幸せ

祖国と離れた地でクラス家族とその息子の成長を描くストーリーです。
全体として音楽に乗せた爽やかなストーリーでうまくまとまっています。
もうちょっと盛り上がりが欲しいところでした。
「フィッシャーマンズコール」に出ていた隣人が、いい味出してました。

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たけお

4.080年代は甘酸っぱい青春の味。

2022年10月16日
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鑑賞方法:VOD

ブルーススプリングスティーンをそれほど詳しくはないものの、音楽好きにとってはたまらない作品。おそらくジャベトは同年代だけに、(さすがに人種問題はなかったが)家族への想い、父親の存在、ガールフレンドへの渇望などがカブる。ジャベトにとってのブルースは、僕にとっては尾崎豊だし、大学はルートンからマンチェスター、僕は札幌から東京と、共通点を勝手に噛み締めて盛り上がってしまった。
カメオ出演でブルースが出てきたら冷めたと思うけど、クレジット直前だったのでホッとした。ジャベトのマニアっぷりが羨ましく感じた。

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ラーメンは味噌。時々淡麗醤油。

5.0ブルース・スプリングスティーン

Mさん
2022年10月1日
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が大好きな私としては、ポスター写真がどうにも気になって、公開当時は見に行かなかった。
しかし、やっぱり一度見てみようと思って、DVDで見て、映画館で見なかったことを後悔。
とてもいい映画です。スプリングスティーンのファンもそうでない人も、ぜひ、見てほしい。

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M

4.0シンプル 素朴でイケてる

2022年9月9日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ストレートに伝わる。

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たかなな

3.5推しが生きる指針

2022年7月5日
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鑑賞方法:VOD

幸せ

生活環境が苦しい詩を書くことが好きな高校生が、ブルーススプリングスティーンに衝撃を受けて、猛烈に推し活動を始める話。

推しがいる人生は最高。
その推しが人格者なら生きる指針になるのはすごく分かる。
人生のいかなる場面でも「これがあの歌詞で言っていたことなのか…!」と答え合わせになる。
心が通った関係はその人が目の前にいなくてもできると思っている。
そのさまをこの作品ではビシビシ感じれます。

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パンダマン

3.0差別偏見をもろともせず

2022年6月26日
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自分を押し通していく。

それが1人の歌手からで。
カセットテープが流れ出るメロディに心惹かれる青年の物語

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たかひろ

4.0ブルース・スプリングスティーン、さすがっす

2022年3月29日
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鑑賞方法:DVD/BD

幸せ

「パキ」と言われ差別を受けながらもブルース・スプリングスティーンの歌を聴いてから生き方まで変わってしまう主人公。
感受性が強く果敢な年頃だけにブルース・スプリングスティーンの爆発力が大いに背中を押した。

ウイ・アーザ・ワールドで歌うブルース・スプリングスティーンは礼儀正しく歌になると心がこもった必死さが伝わってくる。私も大好きだ。

物語が進むにつれ主人公が成長していくのが感じられたのは言うまでも無い。
友達関係も不器用ながらうまく築けて行けそう。
これがブルース・スプリングスティーンではなくビートルズやエルトン・ジョンだとまた違った展開になったんだろうな。
それよりカセットを貸してくれたループスに出会わなかったら映画にもならなかったかんではないか、いや、ホンマ。

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♪エルトン シン

4.5音楽青春映画

2022年3月28日
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パキスタンからの移民でイギリスの田舎町にすむ
青年。

80年代イギリスの貧しく閉鎖的な雰囲気の中で
差別を受け、貧困に喘ぎながら
厳格な父に支配される毎日

ある時、友達の勧めで聴いた

アメリカのミュージシャン
ブルーススプリングスティーンに心を打たれて

受け身だった毎日が変わっていく、、、

青春時代に音楽に救われた覚えのある人なら
共感できるストーリーだ

国境や人種をこえて
音楽がもつパワーに心踊らされる。

ブルーススプリングスティーン知らなくても
楽しめる映画だと思う。

ラストはありきたりではあったけれど

スピーチの内容は胸をうちます。

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猫柴

5.0出会いが全て 愛が全て だろ

2022年3月11日
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鑑賞方法:VOD

これも、日本語タイトルに騙された、、、

せめてカセットテープスとダイアリーズにしといてほしかったし、ブルースの曲のタイトルなら、とても大事なタイトルだと思うけど。しかし日本語字幕付きで世界中の映画を楽しませてもらえるのだから感謝しなければ。

80年代のイギリスの小さな町の映画だけど、喜怒哀楽バッキバキに明朗、いきなり町中でダンス始まる、作りと心意気はインド映画。ボリウッドとか騒がれるより前のヒンディームービー的展開。音楽よりか、と思ったけもイギリスならではよ政治とヒューマニズム。
エンドロールで、A.R.ラーフマンのお名前がありやっばりやね、納得。最後はラーフマン節でキラッと締まった。

アハ、とか、スミスとかユーロロックが流行っていて、イギリスのロックが世界を騒がせていたがそれはイギリスな若者にも外国人にも苦しい国だったからだしブルーススプリングスティーンはたしかに誤解されていた(私が誤解もしくは敬遠していたというべきか)そんな時代の重苦しさを共有する人には取りつく島もないというか馬鹿にしていたんだけど。ブルースのこと教えてもらえてよかったしブルースのビコーズザナイトよかった。

アメリカン・ドリームはユニバーサルだった。今はもっともっと悪い時代、この頃も最低だと思っていたけどね。

出会うこと人と触れ合うことから全てが始まる。パンジャプボーイに出会い文学の先生に出会い隣の家のおじさんに出会い活動家の可愛い彼女に出会い、体温が熱くなるような人間関係で痛々しくも少しずつ形成されて少しずつ前に進んでいくジャヘド。ボリウッド的ベッタベタのストーリー展開も良いじゃないか。

楽しめた、笑えた、泣けた。

ジャヘドの家の車はみんなで押さないと動かない。
No one wins unless everybody wins

最後はすんなりエンジンかかったな。
暗い映画ばかり見てるから、余計にグッときたな。

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redir

4.5どん詰まりからの逆転

2022年3月5日
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ブルース・スプリングスティーンの音楽を殆ど聴いたことがなかったが、本作を通してその良さを学んだとともに、昔は自分も音楽の歌詞から人生哲学を学んでいたなあと懐かしくなった。

思春期の子どもに見せたいと思った。

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のぶ

4.0ブルース・スプリングスティーン、インスパイア物語

2022年2月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

パキスタン移民のお父さんは独裁的で家族は自分の意見に従うものだと思っている。
息子もそのように生きていくと信じていたが、ブルース・スプリングスティーンの歌を聴いて、皆同じような悩みを持っている事と、そこから旅立つ勇気を持っても良いことを知っていく。
高校生の息子が成長しながら、ライターを目指していく物語。
実話がベースになっているそうです。
それにしてもブルース・スプリングスティーンの曲を聴くにつけ、佐野元春はインスパイアしすぎだよと思う。

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キブン

3.0才能があったからこそ良かったが。

2022年1月28日
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鑑賞方法:VOD

虐げられてるのが、ショック。
親友が支えてくれたり、隣人が理解ある人で良かった。

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ボケ山田ひろし