T-34 レジェンド・オブ・ウォーのレビュー・感想・評価
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戦車好きにはたまらない
ストーリーも面白かったが、主人公が捕虜になるまでの戦闘シーンが素晴らしい。
これだけでも観る価値あり。
また、私はドイツの軍服が好きなのだが、とてもよく考証されていて楽しめました。
何故、上映館が少ないのが不思議なくらい面白い作品です。
咆えよ高速徹甲弾!
高速徹甲弾が飛び交う、第二次世界大戦戦車バトル。これに萌えずして何に萌えるんだよ、って言うくらいに萌えた!大丈夫。間違えてないです。もう一度言います。萌えたぁ!ぁぁぁぁぁ(ここ、残響です)
鹵獲(ろかく)されたT-34-85に6発の砲弾。6発の内訳は高速徹甲弾4発と徹甲榴弾2発。
高速徹甲弾は相手戦車等の装甲の貫通を目的とした砲弾。砲口初速(弾丸の射出速度)を上げる事で運動エネルギーを稼ぎ、標的の装甲貫徹を狙います。
徹甲榴弾は装甲を貫通、若しくは突き破った時点で内部の火薬が炸裂する事で打撃を与える事を狙いとしたもの。
T-34-85が「監視塔」を破壊した時と、114号車の底面を貫くのに使った(12/18 修正)のが榴弾で、その他は徹甲弾でした。派手に炸裂したのが榴弾。敵戦車の装甲を突き破ったのが徹甲弾。
いやね、何で「砲弾」に拘るのかって言うとですね、これ、映画観た人なら分って貰えると思うんですが、砲弾が主役級の活躍を「見せてくれる」から。行っけぇ!ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ(ここ、超スローです)
物語は、おバカな俺達を熱狂させる要素をあざとくブッ込んで来ます。才能があり肝の座った新任幹部。たった一騎で敵部隊に立ち向かう蛮勇。ナチ収容所に美人さんの捕虜。後は四太郎一姫の戦争スペクタクルでノンストップアクション。戦車でなんぱした美女とのロマンスもサービスしました!的な。
ナチの高級将校との騎士道精神に溢れる一騎討ちや、ノーサイド?かと思わせるラストとか、もうね。一般大衆の易いハートをくすぐりまくりです、くすぐられまくりですから、俺!
汗掻いた。楽しかった。とっても。
以下、出演した戦車さん達について。
◆ドイツ:Ⅲ号戦車 (実は不明)
1941年11月27日。イェーガーの戦車部隊が乗っていたのは前面の形状からIII号戦車だと思いますが。
主砲の非力さから、T-34(30トン級)やKV-1(40トン級)に対して、当初まったく無力でした。そのため、50mm砲搭載型が投入されましが、非力な面が目立ったとされています。
映画に登場したIII号戦車は、「何か別の戦車」を換装したものと考えられます。III号戦車の転輪は小型で8個。映画に登場したIII号戦車の転輪は6個。おそらく、「プライベートライアン」と同様に「T型戦車」の何かのモデルをベースに改造したものと思われます。
結果、Ⅲ型にも見えない事は無い、よく判らない戦車になってしまいました。これ、マジで何なの?
と言うか、ベースは何なのでしょうか?
◆ドイツ:Ⅴ号戦車 (実は不明)
所謂パンターです。T-34に対抗するために開発された76mm砲を装備した戦車。でね、年代的にはⅥ号戦車ティガーが登場しても良いはず。映画の中で、対空砲をぶっ放すシーンがありました。ティガーは、まさに、56口径8.8cm砲という高射砲を元にした強力な砲を装備していました。一発でもT-34に命中すれば、話が終わってしまうので、Ⅴ号戦車 に出番を譲ったものと思います。
ただ、これも転輪のレイアウトが違う気がしますので、何か別の戦車を換装したものと思います。
◆ソ連:T-34
ソ連製のT-34は多数の個体が現存し映画にも度々登場します。ちなみに「プライベートライアン」に登場した際には、「ティガーⅠ」に変装しています。また、ソ連が軍事支援した各国に配備されていますが、当該国で多種多岐に亘る改造が施され、さながら改造のための「ベース機」の様でもあります。
映画に登場するT34はオンボロのボロボロ。砲塔の背も低いので40-41年型。この時代の砲塔は圧延鋼板を溶接したタイプと鋳鉄タイプがありますが、強度的に優れているのは圧延鋼板型。映画に登場したのは溶接型でした。砲備は初期76.2mm、その後85mmに改良。ざっくりとT-34-76、T-34-85とに類別されています。映画に登場したのはT-34-85でした。
この車体、本物だと思います。
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12/18 追記
2回目行ってきました。リピート諦めてたのでラッキー。サロンシネマさん、ありがとうございました!
イェーガーがイヴァシュキンの捜索に使った偵察機 はFieseler Fi156 ですよね! ウッカリしてましたが、何か少し違うようなw でも、あのガラス張り感はFi156しか無いようなw ガラス張り、スゲー!
やっぱり最初から興奮しまくりだった。今年のエンタメでは、これとオーヴァーロードが双璧かも知れない。やっぱり俺、ミリヲタですw
ガルパンファンも必見の戦車娯楽作品
戦車娯楽作品での傑作、面白い。
フューリーではM4シャーマンがタイガーⅠ戦車にタジタジでしたのでが、まず本作の娯楽性としていいところは戦車の設定がです。
冒頭の戦車戦ではドイツは三号戦車?、ソ連はT34で戦力的にはイーブンですし、最後もパンサーvst34改良型で要は戦術しだいという設定で面白みがあります。
特に戦車の運動性は、これまでの映画での戦車はベターッとしたカメみたいな描き方ですが本作はめちゃくちゃいい。
ガールズ&パンツァーではアニメなので盛りすぎと思っていましたが、本作ではCG抜きでガルパン並みの戦車性能が描かれていて、ガルパンの設定を改めて関心する次第。ドイツ戦車の砲塔旋回が遅いというところも実写映画でもドキドキ。
設定の甘さはありますが、そういゆうのを抜きにして娯楽作品として面白い作品です。
予告編以上の面白さはない
予告編以上の面白さはない
砲弾が着弾したり、砲弾同士がすれ違うところがスローモーションで迫力ある映像で見れて結構面白かった。砲弾がかすっただけでも戦車の中は、ぐぁんぐぁんと、ものすごい衝撃音が鳴り響く。これも劇場の音響設備のおかげで迫力満点。
スティーブ・マックイーンの大脱走みたいな緊迫感あふれる脱出劇が楽しめるかと期待していたのだが、わりとあっさり脱出できてしまう。
脱出してからが残念。コメディ的な要素は、百歩譲っていいとしても、のんびり野営したあげく湖でバシャバシャはないでしょう。まだ、敵地ですよみなさん。まあ、こうなったらタイマン決着でも拳での決着でもなんでもいいんじゃないですか。
予告編以上の面白さはないが、予告編に出てこないイリーナ・ストラシェンバウムのかわいい姿が見れたのでまあいいかな。
大迫力の戦車戦
ソ連軍の戦車は、T-34-76とT-34-85です。
全長は8.15m、全幅は3.00m、全高2.72mで、重量は32t、エンジンは
V型12気筒水冷ディーゼルエンジンで500馬力、速度は整地で時速55kmで、
500mmという幅の広いキャタピラーで、不整地で時速30kmで走行し、
行動距離は180kmです。
45mmの前面傾斜装甲は避弾経始に優れ、徹甲弾などの対戦車砲弾の
運動エネルギーを分散させ、逸らして弾きます。
T-34-76の主砲は42口径76mm砲、機銃は7.62mmです。
T-34-85の主砲は54口径85mm砲、機銃は7.62mmです。
ドイツ軍の戦車は、Ⅲ号戦車とV号戦車パンターです。
Ⅲ号戦車は、全長は6.41m、全幅は2.95m、全高は2.51m、
重量は22t、エンジンはV型12気筒水冷ディーゼルエンジンで300馬力、
速度は整地で時速40kmで、400mmという幅の狭いキャタピラーで、
不整地で時速19kmで走行し、行動距離は150kmです。
57mmの前面は避弾経始に劣り、防御力が不十分です。
Ⅲ号戦車の主砲は42口径50mm砲、機銃は7.92mmです。
V号戦車パンターは、全長は8.66m、全幅は3.27m、全高は2.85m、
重量は44t、エンジンはV型12気筒水冷ディーゼルエンジンで700馬力、
速度は整地で時速55kmで、725mmという幅の広いキャタピラーで、
不整地で時速33kmで走行し、行動距離は250kmです。
45mmの前面傾斜装甲は避弾経始に優れ、徹甲弾などの対戦車砲弾の
運動エネルギーを分散させ、逸らして弾きます。
V号戦車パンターの主砲は70口径75mm砲、機銃は7.92mmです。
ソ連軍の戦車は、車長兼砲手、装填手、操縦手、無線手兼機銃手の
4名で操縦します。
ドイツ軍の戦車は、車長、砲手、装填手、操縦手、無線手兼機銃手の
5名で操縦します。
ドイツ軍の車長は、周囲を観察し、味方の戦車同士での連携に専念
できます。
ドイツ軍の砲手は、照準を敵に合わせることに専念できます。
ドイツ軍の戦車は、戦車単体としても戦車部隊としても戦闘力を最大限
に発揮できるように設計されています。
T-34-76は、Ⅲ号戦より優れていますが、車長兼砲手ということは、
周囲を観察し、味方の戦車同士での連携するという点では不利で、
ドイツ軍をモスクワまで35kmという地点まで進攻を許してしまいます。
T-34-85は、V号戦車パンターと同等ですが、主砲は威力があり有利で、
車長兼砲手という点では不利です。
車長兼砲手が、不利を承知で、戦略で補うことができるれば、形勢を
逆転することも不可能ではないと思わせてくれるところが面白いです。
映画の序盤では、T-34-76対Ⅲ号戦車の戦いです。
映画の終盤では、T-34-85対V号戦車パンターの戦いです。
戦車戦というと大平原で、歩兵を引き連れて戦車隊で行うという印象が
あります。
しかし、この映画では違います。
T-34戦車1台が敵戦車4~6台と戦うので、躍動感のある戦車戦に
なっています。
戦車戦を市街地で行うので、接近戦となり、迫力と緊迫感があります。
T-34戦車1台が、敵戦車4~6台に対して勝つためには戦略が必要です。
敵戦車同士での連携させないために、T-34戦車の位置を隠し、陽動し、
注意をそらし、装甲の薄い戦車の側面や司令官を攻撃する戦略が必要です。
4発の撤甲弾と2発の榴散弾は、戦車の中で発見され、遺体と共に運び
出されて、遺体と共に埋められ、掘り出されて、使用されます。
撤甲弾は、戦車の装甲を貫通させ、装甲で守られている戦車を破壊するの
に使用します。
榴散弾は、球体の散弾が多数詰まっており、目標に対し弾丸底部の炸薬を
炸裂させ、散弾を投射して、装甲で守られていない人や建物を破壊する
ために使用します。
弾丸底部の炸薬するのを遅らせ、散弾を投射し、破壊するのを遅らせる
こともできます。
戦車の下は、装甲で守られていません。
前から読んでも「戦車戦」、後ろから読んでも「戦車戦」という映画です。
パンフレットは、よくできているので、映画を理解したい人にはお勧めできます。
最高の戦車アクション娯楽作品
男臭い戦争アクションと友情ドラマと言えばそれまでですが最高に楽しませてもらいました。
ロシアで大ヒットも当然な作品。
戦車同士の戦争物として撮影も音楽も役者も
娯楽作品としても全てか一級品です。
ぜひ早めにご覧下さい。
エンターテイメント精神にあふれた作品です。堪能しました。
予告をみて、戦車の躍動感がすごいなと思ったのと
ロシアの映画ってあまり観た記憶がないなと思ったのと
ならば見てみましょうということで鑑賞。
びっくりしました。
戦争映画なんですが、エンターティメント精神にあふれてます。
ドラマとしてもしっかり練られています。
映像からも躍動感・スピード感が伝わってきます。
・敵地から戦車一両だけでの脱出
・少数精鋭のなかま
・一緒に連れてってとて懇願するロシア女性(紅一点)
・切れ者のようでどこか抜けてるドイツ軍の将校
↑こんな感じ (言葉だけではなかなか伝わらないですよね…)
そして見どころが戦車戦。
偽装して待ち伏せ ずどーん
市街を疾走・回るキャタピラ きゅるきゅるきゅる
装甲に弾ける砲弾 かきーん
敵戦車と密着 きゃー
旋回する砲塔 きゅいぃぃぃーん
タッチの差で発射 ずどーん
…
ガルパン?
撃たれた戦車に白旗上がったら面白かったのに。
かもさんチームもプラウダ高校もいませんけど
実写版でガルパン作ったらこんな感じの戦車戦映像になるのかなー
などと思ってしまいました。
パンツァーフォー☆
ロシア映画に何となく暗いイメージを持っていた自分を反省。
戦場まんがシリーズ(松本零士先生)も頭に浮かびました。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
※10/27 ちょっとだけ加筆訂正しました。
すごかった
近年のロシアの戦争映画は表現がえげつなくてすごくて、とうとう新潟でも劇場公開された。熱々の戦車戦がたっぷり見られてとてもよかった。
あてがわれた戦車の中で弾がたったの6発で、そのうちの一発を敵の司令部にぶち込むところが最高だ。
被弾して大破しなくても音がつらそう。砲塔の回転がゆっくりでその速度で生死が決まってしまうため、非常にじれったい。あの湖に戦車を沈めてそれぞれ徒歩で逃げていたら全員無事だったのではないだろうか。
戦車好きにはたまらないのかな
戦車の知識がなく、強い興味があるわけではないが普通に映画作品として楽しめた。
ロシアの兵士がナチスに負け捕虜とされ、逃走を図るストーリーなんだが、まぁ逃走劇のシナリオを丁寧に描くというよりは、戦車、いやT-34のかっこよさをいかに分かりやすく、派手に描いてくれる作品だったように思えた。
上にも書いた通り、さほど知識がない僕にもかっこよさや偉大さが伝わりあっという間に観終わってしまった。
ゲームをプレイしてるような快感さもあり、戦車がすきな人にとってはとても楽しめる作品ではないのか。
一言で言えば「面白い!」
一言で言えば「面白い!」
当初は、戦車を題材にした究極のB級バカ映画だと思っていました。
また、本作品、ロシアの制作の映画であり、ロシア国内では空前の大ヒットした映画らしい・・・・
戦車を題材にしてどんな作品なのかなと思っていましたが、これが大変に良く出来ていて、勿論内容はフィクションなのですが、西部劇の要素、簡単なロマンス、飽きさせないアクションで展開されているエンターテインメント作品に仕上がっています。
まず、戦車を使ったアクションシーンは凄く迫力があり、大変に緊迫感があり、戦車独自の闘い方のメリットデメリットなどが、見ているこちら側に非常に上手く伝わって見応え十分です。
また、戦争の怖さも愚かさも、悲惨さもしっかりお話の中に閉じ込めています。
出ている俳優さんもしっかりしていて、ある意味B級映画なんだろうが、それを感じさせないモノがあるかな、勿論、好都合に、突っ込み所も満載なのですが、お話自体が面白いのでそんなことをどうでも良くなります。
本作品を作った原作者なり、監督さんなり、素晴らしい!
強いて難を言えば、この手のヨーロッパモノの戦争映画って、敵味方が分からなくなる所ですかね・・・・
第二次世界大戦モノであれば、アメリカVS日本とか、ベトナムであれば、アメリカVSベトナムなら、見ていて分かりやすいのですが、ヨーロッパの戦争って本当に見かけだけでは今どっち側のシーンなのと分からなくなります。
ロシアの女優さんも大変に綺麗な女優さんだったな・・・・
しかし、本作、本当に面白かった!
B級エンターテインメント作品の当たりの映画!
ロシア映画、凄いぞ!
T-34は不滅です......⁉
この映画の主人公でもあるソ連製T-34戦車。アメリカの博物館にも展示され、旧ソビエトの友好国においては、ライセンス生産もされている。その中でも半世紀を超えた現在でもロシアの軍事パレードなんかにご登場されると聞く。(アメリカ人設計者がソ連に技術を売却している。)もちろん映画の題名にもなっているT-34戦車。その名に恥じない、これこそ戦車バトルゲームの実写版、あるいは、これこそ、ザ・戦車映画と言うことのできる緊迫感があり、臨場感のある戦車同士の接近戦での激しいぶつかり合いを撮影監督は我々視聴者に提供している。
1941年、ドイツとロシアが本格的に戦争状態を迎えた、ある日、戦車戦闘員としては、まだ駆け出しだったニコライ中尉が、前線での人員不足から、戦車の指揮者として乗り込み、今まさにドイツ軍戦車歩兵部隊が攻め込もうとしている村の病院を守るべく、1台の戦車T-34と数名のロシア軍歩兵で緊急出動するが.....? 3年後、ハインリヒ・ヒムラーの管轄の捕虜強制収容所にニコライ中尉はいた。そして、ここを舞台に最量産型戦車T-34と部下3名、そして紅一点のロシア人通訳のアーニャを合わせて、5名による脱獄劇の始まりとなる。武器は、もちろんT-34中型戦車1台と砲弾がたったの6発だけ、燃料も限られている。果たして彼らの運命は? (T-34の搭乗員5名まで)
重箱の隅を突きたい、個人的なハテナ? 1番はどうしても納得のできない場面。3年前の一戦で戦った戦車隊長が今や親衛隊大佐になっているドイツ軍将校イェーガー。彼から、戦死したロシア人戦車隊員がT-34の中に腐乱状態で残っているのに、その死体を運び出してから戦車の修理をするようニコライに対して、卑怯にもアーニャの命と引き換えに、半ば半強制的に命令を下す場面。その腐乱死体が残るT-34がトラックの荷台に乗っている。32トンの重量のある戦車をどのようにして積んだのか? クレーンがあるわけでもなし、ドイツ兵が自ら運転する訳でもなし、いったい誰が? わからない.....謎。しかも、修理を終わったT-34の最終車両検査・点検をどのドイツ兵もしていないのは、砲弾を見つけられたら......!? 映画になりません。
前半・後半を通し、息が詰まるような激しいパンサー戦車隊との死闘。その映像は、ストップモーションを多用し、砲弾が今まさに砲身より発射され、戦車の装甲を貫通し、砲弾が砕け散り、真っ赤に燃え上がったただの鋳物と化した破片が戦車隊員へ牙をむく。またT-34から同時にパンサー戦車から発射されたお互いの砲弾がゆっくりと交差する映像は、鮮明で、それに加え、このT-34戦車の欠点である居住性をダイレクトにわかる描写、走行時の揺れであったり、被弾による衝撃波が耳をつんざくという実戦感覚をうまく表現している。しかし、前半の村での戦闘シーンは、ドイツ兵があたかも人形のように、撃たれたら倒れる、また撃たれたら倒れる。痛いとも最後の叫びともありません。何ですかこれは.....
映画自体は、T-34 乗組員の一致団結やアーニャとニコライ中尉との関係や彼のロシア兵士としての勇敢さを描いている作品に仕上がっている。
ラストのイェーガーとニコライの名誉と意地とをかけた戦車同士の一騎打ちは見どころと言ってよいものとなっている。
Dedicated to all the tank heroes
of the eastern front of the Second World War,
renowned or unknown, those who were killed in action
and who survived.
英語吹替えで鑑賞することになった本作。その事より、たぶんオリジナルの言語で放映されると思うが、英語吹替えの欠点と言えるアーニャの通訳シーンが一部オリジナル音声を使っていて違和感が感じられ、臨場感も薄れてしまうものなので、オリジナルのロシア語のほうをお勧めする。その心配はいらないっか。それなら書くなってか?
"Daily Beast" と言うサイトの趣旨
独立・不敬・知性。受賞歴のあるオリジナルのレポートと、政治、ポップカルチャー、権力の分野での鋭い意見を提供。 The Daily Beastは常に懐疑的だが決して皮肉なことはせず、1日100万人以上の読者に情報を届けている。この映画に対するコメント。
‘T-34,’ Russia’s Jingoistic New WWII Movie, Is a Big Hit
With Putin's Public より
「この映画"T-34 レジェンド・オブ・ウォー"は、プロパガンダ映画の側面もある。ロシア文化省は映画の予算の一部を積み上げ、T-34が完成すると、ロシア軍は軍隊のためにこの映画をスクリーニングしたと伝えられている。
映画の成功に魅了されたクレムリンは、高価なCGIに頼らずにT-34のような映画をより多く製作できるように、買い戻すことのできる古い戦車を求めて世界的規模で探し回っていた。
この映画は大容量コンピューターで生成されたジンゴイズムが含まれている。それは、世界で唯一のものではない。たとえば、アメリカの監督マイケルベイのトランスフォーマーでは、ロボットがアメリカの国旗の前でポーズをとり、自由について演説している。
米国防総省はベイの映画に部隊と車両を寄付したほか、2020年発売予定のエアーフォース・ワン、キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー、トップガン、そしてその続編マーベリックを含む無数の他の作品にそれらを寄付している。」
名目予算はわずか800万ドル。プロデューサーの1人ジュリア・イワノワは、2018年5月にカンヌ映画祭で説明している。「コストを削減することができました。」と。こんなことは、よくある話で、考える必要のない事かもしれないが、頭の隅に置いてもよいかもしれない。
IMDb映画サイトによると "Budget:$10,000,000 (estimated) " 約11億円なり。
スクリーニング:映画上映
ジンゴイズム:自国・自民族優越主義的立場を指す言葉。
amazon.comでは、プライムビデオとして、すでに配信されていてクローズドキャプション (closed captioning,CC) で映画を英語字幕付きで見ることが出来、レビューの中には、この映画が1部、削除されているシーンがあると指摘している視聴者が数名いたが、どの部分かはわからない。
この映画は、『鬼戦車T-34』(原題:Жаворонок)という1965年のソビエト連邦で制作されたものをベースとして作られたとされる映画で、作者が敢えて、ドイツが誇る57 t(戦闘重量)ティーガー(英語読み:タイガー)戦車を使わずに中量級のパンサーをT-34の敵役に使ったことは、正解で、その小気味の良い動きを生かした反転動作や接近戦での両者のやり取りがスムーズに見えるところによると思われる。プロパガンダ映画と揶揄するサイトもあるけれども、ただいい映画だと連呼するサイトしかない、日本。あまりにも少ない情報からどのように、この映画をとらえるかが、見る側の立場かもしれない。久々のガチンコ戦車の戦い。歩兵のシーンを除けば、サクッと観ることが出来た。
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