犬王のレビュー・感想・評価
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うん、『どろろ』
能楽と逸話をベースにした物語は面白い
ミュージカル仕立てにしたのも良いが
『どろろ』の百鬼丸が元ネタとしか思えないのが残念
無料公開分で多少無茶があるが舞台装置の描写に面白みを感じたのが視聴理由
最後の舞台までは良かったが
想像の描写がミックスされていて、現実はどんなふうな装置だったか、の表現が欠けていたのでちょっと納得がいかなかった
呪術が存在しているので呪術的ななにかだったのだろうか
クオリティは高いが
サクセスストーリーとしての描写も
復讐劇としての描写も不足
何をテーマにしているのかよくわからない作品になってしまっている
終幕も何だこりゃ
・犬王が異形から正常にもどることで得たもの
・友魚の復讐についての言及
・残したもの
個人的にこの辺の描写がもう少しあれば、もっと面白かった
もったいない作品
世界観
独特のものに好き嫌いが分かれそう。森山未來の声って素晴らしいけど‥なんかキムタクに似てない?!気づいたらそうとしか聞こえなくなって‥笑
かつての猟奇的な時代を2度と繰り返してはいけないという主張、理不尽な理由で淘汰されてしまった素晴らしい芸術がある、それは現在にも通じているというメッセージがあるのか、、な。
平家物語って何なのか?
平家物語とは何なのかを、自分の頭で解釈したくなった。
ラストに現代の風景が見えてた。その必然性を納得したい。
トモナ服着て!やらしい目で見ちゃうから!!っておもってむした。性的消費しちゃってごめんねー。
コレは小説家の力映画監督の力?
浅狭な自分の映画感をぶち抜く感性でまとめられたお話。意識に対する無意識の様な北極の流氷の水の中の部分の様な、自分にとってはなんだかわからない部分が多すぎる映画でした。※咀嚼できるようになるまで棚上げ…。
すごいアニメを見てしまった
個人評価:4.6
高畑勲がもし本作を見たらけなすだろうか。いーや、文句をいいながら褒めるに違いないと感じる。
なぜ平家物語が現代まで歌い継がれるのか。琵琶法師が歌に込めたカルマと鎮魂など、見事に脚本に織り交ぜ描いている。
また湯浅政明ならではのアニメーション。あの盲目から見た世界のカタチや、歪なミュージカルの演出。最高の表現と脚本が見事に絡み合った良作である。
これはすごいアニメだ。
百鬼丸!そしてジミー・ヘンドリックス♥
手塚治虫先生の『どろろ』百鬼丸とどろろ『火の鳥 鳳凰編』 茜丸と我王。
ミュージカル見たくて面白いのだが、ジミー・ヘンドリックスとフレディ・マーキュリーの模倣になってしまっている。かなぁ?
音楽は、ギターのソロをもっと活かして、歌は、ハモってもらいたかった。
一噌幸弘さんの東京ダルマガエル見たいなJAZZと邦楽のスーバークロスオーバーをどうしても望む。『どひょひょ』をDATへアナログ録音して聞いていたのを思い出す。
アニメーションの表現は良いと思う。やはり、日本のアニメーションは奥が深い。もう少し、グロくて醜くても良かったと思う。シンメトリーを保てぬ醜さが、日本の古来の文化の中で、何度も語られている事を知らしめて貰いたい。
足利義満と言う事は、北山文化、故に金閣寺という事だと思うが、金閣寺の炎上と絡めるとか、話は幾らでも奇妙に作れると思う。どうせ、ファンタジーなのだから。
人による
物語を見たかった私としては物語を聞くこの映画は微妙でした。
この映画の大半は歌です。確かに音楽・歌声は良かったのですがもう少し削って会話等入れてほしかったです。
主人公たちの年月経つの早すぎだな、と思いました。
それとちょいちょい入る口のドアップが汚すぎてクチャラー系が苦手な私は直視できず。その間は目をつぶってました。
しっかり歯磨きできない時代だからなのですがあのシーンを映画館の大画面で見る勇気がないです。(しかも歌ってる時なので結構長い)
あまり顔がリアル寄りの画風のアニメーションは見ないからなのですが…(唯一みたリアル寄り画風は鉄コン筋クリート、パプリカのみ)
音楽無しver.でも十分面白そうな設定なのに敢えて歌パートを大量に入れたこの映画はかなり尖って振り切った作品だなと思いました。
ミュージカル映画と思って視聴したほうが良いかと思います。
見方が分からん
見方が分からなかった。
背景美術、松本大洋によるキャラ造形は
日本だけじゃなく世界も巻き込む素晴らしいものに
なりそうな予感を感じさせてくれたけど、
物語が足を引っ張ってるように感じてしまった。
猿楽も猿楽の中の新しい表現なら良かったのに、
ロックであり、ブレイクダンスやバレエなどの踊りで、
南北朝時代にやってれば、それは新しいものだけど、
映画を観る者からしたら今のものなので、
新しさを感じなかった。
ただアヴさんの声優としての演技、音楽の表現力は
素晴らしかった。
アヴちゃんと森山未來の歌唱力
視力を失い琵琶法師となった友魚と猿楽の一座に生まれた異形の子・犬王。2人の道は音楽と共に徐々に交わっていき…。
湯浅政明監督作品。自分はミュージカル映画自体にあまりハマらないことが多いが、アヴちゃんと森山未來の歌唱力が凄すぎて歌のシーンが待ち遠しくなるほどでした。
湯浅監督ならでは
エンターテイメントについてのメッセージは伝わるんですが、終始置いてかれてしまいました。
室町時代にサーカスさせて、あれだけ魅せる表現ができるのは湯浅監督ならではなんですが、オリジナルなストーリーが強くなるほど入り込めなくなっちゃうのも湯浅監督ならではなところで…。(原作との違いがどれだけかは分かりませんが。)
誰のファンというわけでもなく、前情報もなく、ただ人気あるってのをち...
誰のファンというわけでもなく、前情報もなく、ただ人気あるってのをちらっと耳にしただけで見てみましたが
ライブシーンが異常に長く感じ所々早送りしてしまった
逆に誰かのファンで前情報があれば楽しめたのか
私の感受性の問題ですがとても退屈でした
現代に通ずる過去の歌
実在した犬王をモデルに、アヴちゃん演じる犬王と森山未來演じる友有が描く物語。
物語としてはハッピーエンドとは言えないが、結末に至るまでの犬王と友魚の苦悩を見れば、幸せな2人を感じ取ることができる。その一助となるのが、アヴちゃんと森山未來の歌声である。
アヴちゃんの次世代を担う歌声は、異形から美の化身へと生まれ変わる犬王の声そのものである。そして、そのアヴちゃん改め犬王の歌声へと我々を誘うのが友有、森山未來の優しくも力強い歌声である。
また個人的には、犬王の歌から歴代のアーティストの曲調を感じ、その名前からも音楽界の貴族たる歌力を感じ取った。まさに、現代に蘇るライブである。
甞て栄光を誇った平家の無念や怨念に寄り添うエネルギッシュな作品
最初に、この作品はグロテスクな描写があるのでそういうのが苦手な人はやめておいたほうがよいと忠告させて頂きたい。
この作品は、最近見たガリーボーイを思い出すようなミュージカル的表現を全面に押し出した作品だ。2021年にその名も『平家物語』というアニメが放映されおり、この作品はその一年後のアニメ映画作品。個人的に2022年に厳島神社を訪れており、縁を感じて気になっていたので視聴。平家物語が最近になってクローズアップされる理由は、バブル期の日本を懐かしみ今の日本の状況を憂う作り手達の本能によるものなのかなと本作内容にはあまり関係ないが思う。
作画表現は一品。テーマ性も悪くない。しかし個人的にミュージカルの映像表現によって展開にダレを感じた。映像表現はとても良いので、アニメおたくにはお勧めたい。内容的には歴史好きにももちろんオススメだ。
最後に、日本神話が好きな自分としては、三種の神器の一つ草薙剣を海から引き上げた時の描写が、シーンは短かったが強く印象に残った。三種の神器は、実際存在するもの(海に沈んだり行方不明になって再度作られたものもあるだろうが)であり、一般に目に触れうるものではない。そういう日本の文化の中で大切で重要なものを、フィクション内ではあるものの実際にあるものとしてその凄まじい霊威を表現した勇気と表現力を称賛したい。
見届けようぜ
当時の能楽師をロックで表現されているのが斬新!
アヴちゃんの歌声に惚れてまうわ(//∇//)
犬王という実在した人物
気になった点は
①仮面をかぶっている
②見た目が人と異なっている
③舞台に立つにつれ体を取り戻す
①については、「素性を見せない」という思いが込められていて、犬王が後世に名が広がらなかったのとリンクさせている
②について、生活の環境や、性格、出来事を、表現しており、幼少期の頃で例えると、残飯を食うシーンや、親から捨てられている事実、悪ガキのように街を駆け走るシーンが見られます。
③にかんしては、思い浮かんだのは どろろ
しかし、どろろとは異なる表現をされており、
どろろの場合は、体の部位を取り戻すことで、聴覚や視覚、痛覚などの大切さを伝えた作品
犬王では、体を取り戻すとこで、周りに認めてもらうなど、犬王という自分を捨てるという思いが込められていた
決定打なのが、仮面を取った後の出来事だ。
犬王は友魚とは違う道に進み、足利義満の言いなりになったことにより、犬王という名を捨てたこと
琵琶を弾かない琵琶法師はいらない
時々この映画を思い出してしまうので、レビューを書いてこの映画への執着を終わらせたいと思います。
自分は能の音楽が好きなので、この映画でどんな風に現代化されるのだろうかと楽しみにしていましたが、大変がっかりしてしまいました。
日本の伝統音楽といえば琵琶とか三味線とか楽器(音色)でイメージされがちですが、それだけでなくリズム感にも特徴があります。
特に能は、緩急が一句一句についているし、その緩急を導き出す間の取り方、密度の作り方が他の芸能にも増して際立った特徴をなしています。
大鼓が大きく一拍をとって、小鼓が従いながらも駆けていく。笛がメロディーを吹いているように見せかけて、リズムを主張しながら大鼓と小鼓のやりとりに絡んでくる。そしてここぞという時に全てをさらっていく太鼓のリズム。
歌では息を直接操って自在に緩急をつけ、しかも舞台上の空気の密度まで変えてしまう力を持っています。
このやりとりが時に喧嘩になってよくわからなくなったり、絶妙に調和して人を興奮させていくあり方が能の音楽の醍醐味です。
だから『犬王』では、日本の伝統的な音色でなくていいから、欧米発の楽器を使ってでもこのリズム感を現代人に聴かせて欲しかったのですが、最後まで一昔前のロックでした。
自分もロックは好きなんですけどね。
能とジャズは似ているとはよく言われます。ジャズ要素を取り入れてもよかったんじゃないでしょうか。
他にも能のセリフ、息遣いといった要素などを表現するならラップでやってみてもよかったかもしれません。
製作陣は能の舞台をちゃんと見たんでしょうか。初め何回か見ても眠いだけかもしれませんが、少なくとも犬王に影響された世阿弥がどんな舞台をどんな技法で作ろうとしたか理解するまで見るべきだと思います。芸術家なんだからそれくらいやってほしいです。
琵琶の音は聞こえないし、リズムも西洋音楽に乗っ取られているし何のための琵琶法師だったのかいまだにわかりません。
琵琶を弾かない琵琶法師が一人処刑されたところで、何の感慨もありません。
以上、才能もやる気もない自分がたらたらと書いてしまい申し訳ありません。
アブちゃんはすごくよかったと思います。
見届けようぜ
壇ノ浦の戦いの後、その有り様を伝え広める琵琶法師の話。
勝てば官軍負ければ賊軍の世の中で、敗者である平家の物語は源氏に塗り替えられてしまう。
そんな失われた史実の中に“ロック”が存在していたのでは?
当時の環境で作られるステージパフォーマンスや幻想的なファンタジーを、独特なタッチと音楽が創り出す力強い作品。
斬新な平家物語と犬王
「犬王」見た。アヴちゃん、森山未来、古川日出男原作、野木亜紀子脚本ら注目度満点の映画。平家物語をベースにしたアニメでミュージック映画。広島のアニメーションイベント2022でも取り上げられたが都合で見れず遂に見ることができた。
ハードロック系音楽が斬新だが年齢なこともあり、心に響かなかった。
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