犬王のレビュー・感想・評価
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惜しい映画 もっと刺激がほしい
良かった点
・アヴちゃんの人外感・映像
個人的にちょっと…な点
・安易にギターなど使わず、全部 和楽器かつ聴いた事がないようなインパクトのある楽曲が欲しかった
・どこかで見たような踊りではなく、もっと見た事がないような前衛的な踊りに
・犬王・友魚の行動に説得力が足りない(特に友魚...途中で誰?って感じだった)
・LIVEシーンのテンポが悪くて、単純に気持ちが良くない
・犬王の親父の狂気さが足りない(才能がない事への共感が持てると良かった)
個人的にQUEENとかに興味がないのでLIVEシーンはイマイチに感じました(加齢臭を感じた)
手垢のつきまくったロックなどから安易にパクってきて演出に妥協している感じがありました。
もう少しゴリゴリに日本を押したものが見たかったかな。
トチ狂った狂気というか、不安になるくらいの曲と踊りのインパクトが欲しかったです。
(せっかくアヴちゃんと森山未來さんが居るので)
もう少し「今までにない物を見せてやる!」という映画製作者の気概が感じられると良かったなと思いました。
製作側にも事情があるだろうなとは思いましたが、色々と無い物ねだりをしたくなる惜しい映画でした。
能というかロックフェス
アヴちゃん声優も素晴らしい✨
森山未來は森山未來らしくて良い✨
ほとんどロックフェス的な能が繰り広げられ
映像は琵琶と太鼓だけだが、ドラムもギターの音も聞こえる音楽が繰り広げられ
QUEENオマージュなところもあり
犬王が河原で繰り広げる能は、かなりのお金がかかりそうな大掛かりな仕掛け笑
それがまた楽しい
犬王の父が殺されるシーンはなかなかグロい
声優津田さんが見事に演じている
脚本野木亜紀子さんなんですね
善き善き
自分の名前はあまり変えない方が良いみたいですね😊
実写に負けないアニメーション
現代から室町時代までタイムスリップし、知られている歴史と知られなかった物語を目の当たりにする動く美。最上の色彩が動いている。実写に負けないリアルさと大空を飛び回る感覚。新しい映画の形を模索してゆく画期的な作品。他にはない。もう一度観たい。
諸行無常ぢゃ
俺は何を見ていたのだろうか?
少なくとも普通のアニメ映画では無い。
予告編の映像を見て興味のない内容の映画ながら引き込まれたので見ました。
琵琶法師と能楽師が平家物語を舞う話の筈なのだが全くぶっ飛んでいる。平家ガニも大喜びだよ。
壇ノ浦で水没した三種の神器を探す親子の話から神器を見つけたものの訳あって明暗位しか分からない視力となったその子供が故あって琵琶法師となり兄弟子と戻った京都で偶然遭遇した謎の能楽師犬王と連んで全く新しい平家物語の演奏と演技を作り出し京の世を騒がせる大ヒットを飛ばすと言う映画。
ぶっ飛び具合が半端ない。ラップ、ロック、フォーク、アカペラなど思いつく音楽とミュージカルも真っ青の技術と演技を色々駆使したとんでも無い物だった。
凄すぎて参った。音楽やミュージカルが大好きな人ならもっと細かい解説をしてくれるだろうが生憎こちとら素人なのでご容赦を。
一つだけ残念な所が琵琶、太鼓などの他にエレキギターなどの現代楽器も入れた音楽だった。できれば当時の楽器をアレンジしたり木や石、骨で手作りした楽器の音を作り出して入れ替えて欲しかった。
ミュージカル部分が曲がりなりにも当時でもなんとかなった?かも知れないと思わせる小道具を駆使していたのとは対照的だった。
もし琵琶や太鼓、笛以外の楽器を映像でも音でも作ってくれていたら満点だった。
ポップでも描かれている琵琶をエレキギターの様に演奏するだけで音もエレキってのは微妙な違和感を覚える。
それにしても何とも幻想的な映画と諸行無常、
うーん想像の遥か上だった。
日本のアニメ界は異才が多い
あまりポスター確認せず、なかみも知らず「犬王」という言葉の響きに惹かれ
時間つぶしに入場する。
あれ、アニメやないかい。失敗した、時代劇だと思って入ってしまった。
10分でその不思議な音楽エンターテイメント、ミュージカルとも歴史物語とも
ちがう小気味いい店舗の映像とミュージックの渦に巻き込まれてしまった。
題材の猿楽・能といった日本芸能の走りを捉えた歴史感にも感動したし。
果たしてこの題材で現代のファミリー層や若者には受けないだろうと思われる
原作を堂々と表現している。
琵琶語りをロックオペラに変えて現代バレーに魅せてアニメ化するなんて少し
身震いした。
とても良い作品、こんなアニメをもっと作ってほしい。
あとで監督調べたら、ええクレヨンしんちゃんの監督としってまたびっくり。
まあターゲット狭いので大ヒットというわけにはいかんやろけど、中ヒットくらい
して欲しい良質作品です。
何を伝えたいのか大いに疑問
ガンダム関連(それも1stガンダムに派生する作品)かシティハンターしかアニメは観ない私ですが、『アンナチュラル』等の野木亜紀子さんが脚本を担当とのことで鑑賞。一部では批判もあるようだが、琵琶を基調とした音楽は心地よく響いたし、池の寺院廻廊のシーンは予告でみて楽しみにしていたし、スクリーンを通して観ても見ごとだった。
このアニメに対する不満は政治権力に対する描き方が平板なこと1点に尽きます。私が野木さん好きだから意識し過ぎなのかな。そこが気になり、作品の本質をみるまでに至らなかった。上映時間に限界があって、そこが主題ではないのかもしれないが単なる権力批判にしか見えない。それ故に中心人物の2人を通して、制作側が何を伝えたいのか大いに疑問に感じた。政治へのツイートもされている野木さんなら別の面からのアプローチもできたのでは? 上記のように、あまりアニメを見ない私なので、あまり相性が良くないのかもしれない。
古典に対する表現
原作を読んでから鑑賞。
ラストの犬王が迎えにくるシーンにグッときた。
ってか、アヴちゃんがすごい。
年齢の幅と表現の幅とめっちゃすごい。
語彙力なくなった。
あの時代で舞台機構を表現したりとかもめっちゃ面白かった。
ただ、どうしても失われた平家物語の猿楽のナンバーとかは少したるかったかもしれん、、、
あとは、友魚の聞こえてる世界を見せる描写めっちゃ良かった。
雨のシーンの展開の仕方もいいし、コメが溢れてるシーンも良かった。
あのシーンの音の表現がヤベェ。
友魚の世界になった時の音の解像度がすごかった。
我はここにあり、いるんだ!って言うのが終わりまで通しのテーマになってたのは面白かった。
76/100
600年前から届いたコール&レスポンス!
これは好きです。めっちゃ好き!最高でした。物語、キャラクター、映像、音楽、全部好きです。時は室町時代。新たな平家の物語を琵琶ロックの調に乗せて歌い、踊り狂う、まさに狂喜乱舞のロックミュージカル!
呪われし子犬王と盲目の琵琶法師友魚が出会い共鳴し、やがて民衆を巻き込んだ大エンターテイメントの幕が上がる。叫んで、歌って、拳を上げて、足を踏み鳴らせ。自分自身の物語を拾い上げろ。これもう生のライブで見たい、いや、参戦したい境地です。私の心はずっと踊ってました。
そして松本大洋の絵が世界観とほんとに合ってる。声もアヴちゃんのちょっと初々しさのあるセリフと、それに相反する歌唱シーンの圧倒的さ。森山未來の器用さ。やられた~!やられました~!
2人が行き着いた先で出した答え。それは残酷で、醜くくて、切なくて。でもこれが自分自身の物語を拾った末に辿り着いた結果なのだろうと妙に腑に落ちた。
600年の時を馳せる2人の物語。この熱狂はやはり映画館で観るしかないでしょう!
見届けよおぜええええ。
見届けよおぜええええ。
という歌詞が耳に残った。
ある種映画館で見るべき作品。コンサートだもん。
ストーリーは特に重視でない。音楽が大事。
アニメとしては実写というか写実というか。
見といて悪くない。
映画の新たな世界、とまではいかなくても新鮮な気持ちになれる。
映像体験としては極上
不勉強な自分には難しいかと思ったが、(勿論拾えてない所は多々あろうが)意外にもストーリーラインは分かり易かった。
ただ、メインとなる楽曲が完全に現代ロックだったのは残念。昔、三味線と太鼓だけでロックな演奏を聴かせてくれたユニットが居たので、そういう方向性を期待していた。
舞台演出なども含め、当時のリアルな部分がほぼ無いため、常に(※これはイメージです)と言われている感じ。
また、アニメ『平家物語』が事象よりも心象にフォーカスが当たっていて素晴らしかったのに対し、今作はそこが薄かった。犬王と友魚の関係も深掘りされず、周りのメンバーは触れられもしない(画面と音を一致させないなら、いなくてもよかった)。筋は追えるが、感情移入までは出来ませんでした。
とはいえ、演出や歌唱はすばらしものがあります。
正直、本職以外は声優として80点くらいですが、特に犬王は歌唱シーンで200点なので、余裕で相殺される。そのくらい魅力的。
作画のレベルも非常に高く、ライブシーンは言わずもがな、異形の犬王の、重心がおかしな位置にあるハズなのに実在感のある動きは必見。
結論として、物語というよりは映像体験として価値の高いものだったかと思います。
シングを観ると
シング2を観てから他の音楽映画に厳しくなってしまった。
アネットやバブルなんて、以前なら楽しめたはずなのに。アバンギャルド型の古いロックを志向しているのはアネットに近いかもしれない。さらに、アダム・ドライバーに感じた物足りなさを森山未來、アヴちゃんにも感じた。
U2のボノは持ち曲だった。中村佳穂は人の作曲だったがはまっていた。森山・アヴちゃんは人の作曲ではまり切らなかった。アヴちゃんという方がやっている女王蜂というバンドとこの映画の音楽性はどの程度はまっているのだろうと思い聞いてみたが、女王蜂が全編掛かる方がはまっているかもしれない。
この湯浅政明という監督の作品は京都が舞台になっていることが多く、私は京都は過大評価されており、京都を有り難がる人は要注意であるという認識のため、観てこなかった。
嫌味をいうならユリイカや文藝でよく取り上げられているが、そういった雑誌を読む層が好むのはよくわかる。
京都、アートロック、琵琶法師などインテリ初老が好む要素をまとめているが、意外と若い1人客の女性が多かった。
チタンでは引っ張って生まれてくる赤ちゃんの造形こんな感じかとガッカリしたが、犬王のルックは紫と黄緑のチークを塗ってあるぐらいで、顔が観るものを汚すみたいなことを言っていたので拍子抜けしてしまった。単にブラフということで良いのかな。渋く琵琶法師の徒弟関係だけを描いても楽しそうだった。ロン毛を逸脱の象徴と捉えるのは古く感じられる。
時代劇とロックのアレンジが独創的でかっこいい
現代の音楽、ダンスのニュアンスが日本の歴史に融合。とても独創的な画造りと音楽で、終始興奮したままエンドロール。あの時代に現れたロック、ダンスアーティストの活躍と葛藤が面白く描かれていた。歴史的背景にも関心が湧く。
いまいち…
女王蜂が好きだったし、予告観て期待してました。
内容は良かったし、映像の表現がすごく美しくて映像作品としてはとても良かったです。
アヴちゃんの歌や声がすごい犬王にあっていて、彼女の才能を感じました。
ただ、歌パートを多くとりすぎている割に、犬王と友魚の繋がりが薄い…。
もっと2人の友愛とか、唯一無二の繋がりの深さが描かれていた方が感動できたのでは?
歌パートはやったもん勝ち的?私は少しダサく感じました。
蜷川幸雄の舞台みたく、ロック取り入れて派手さを出してるのかな?と思ったけど、同じフレーズ繰り返しで単調…ちょっと飽きちゃいました。
あの時代だからあの程度が限界ってことなのかな?でももうファンタジー色濃いめなのだから、攻めた曲使って欲しかったです。
そして再度言うけどダサい。笑
映画館のスクーンで観るには迫力があったけど、DVDで観たら歌のシーンはヤバそう。
後、個人的に犬王の素顔は美青年であって欲しかった…
アヴちゃん使っておいてデーモン閣下かよ!!絶対に中性的な美青年だろうが!!
見届けようぞ!
今日、この後、皆様は、どんな舞台に上がります?。
ヒトの可能性は数多にあります。でも私達は、歳とともに、その可能性を自ら閉ざしていきます。
何故か?
その方が、ラクだから。
常識に身を任せた方が、効率がいいから。
その一方で、何か新しいものを探そうとする。
そんな裏腹なヒトの性が、結晶となり、この映画になったようです。チラシ一枚握りしめ、予備知識は限りなくゼロで観ました。原作買おうとしたら、本屋にありませんでした。ただ、本作を、令和のドロロとして片付けてしまうのは、惜しい気がします。
自分自身に、どんな可能性があると思います?。子供の頃の夢、その先にある可能性に身を委ねたら、どうなったと思います?。もちろん、誰もが叶えられるわけではない。夢の為なら、誰かを傷つけていいわけではない。むしろ破滅を招く可能性だってある。でもスクリーンの前なら、夢に身を任せても、いいのかな。
その先に待っているのが、残念な未来だとしても…。
そんな時は、新しい夢、拾っても、いいよね?。
舞台には、何がありました?。
今、そこにある可能性に目を背けました?。
あるいは…。
今の私の夢
活動休止状態のシルク・ドゥ・ソレイユのメンバー集めて、実写版「犬王」!。森山未來も、当然、踊ってもらいます!。
見届けようぞ!!。
「あかんべえ一休」
「犬王」の後日譚となるマンガです。猿楽と能楽の端境期であり、その後の動乱期を描く傑作。少し予備知識がないと苦戦しますが、日本史好きのお友達に教えてもらいながら読んでみてね。ヒトの可能性が、一方向にだけ進むわけではないことが、見えてきます。
様々なオマージュが織りなす新しいライブ体験
時は南北朝時代
平家の盛衰、それを拾い集め歌い語る琵琶法師
能の芸能を極めるために差し出された犠牲
先に平家物語を見ていると心に響くものが違うかもしれない
主役2人がとても良い、歌も芝居も
オマージュにあふれているが、表現が斬新
こんなライブがあったら是非行ってみたいものだ
特に忌野清志郎が歌うのを聞きたい
理屈やストーリーを求める人には不向きかもしれません
私はライブシーンが最高に楽しかった
ステージ・パフォーマンスを表現するのに、アニメーションという手法は果たして適切だったのか?
出だしは上々。平家の滅亡に端を発する怪しげな物語に引き込まれ、盲目の登場人物の脳内イメージや、異形の登場人物の動きや踊りに目を奪われる。まさに、アニメーションならではの映像表現が楽しめた。
ところが、本作の一番の見どころであるはずのステージ・パフォーマンスのシーンになると、そうしたワクワクした気持ちが感じられなくなってしまうのは、どうしたことだろう。決して音楽に迫力がないわけでも、アニメーションの美しさや躍動感が失われたわけでもない。むしろ、アニメーションの出来がよいだけに、それを、生身の人間のライブ映像で観たくなったのである。
室町時代のロックやストリートダンスなど、実写でやるとかえってウソ臭くなるかもしれないが、それでも、ステージ・パフォーマンスは、やはりライブで観たいし、どんなに優れたアニメでも、ナマの演奏やダンスの迫力には及ばないと思えるのである。
これを、なぜアニメーションで作ったのか?そんな、根元的な問いが思い浮かんだ映画だった。
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