劇場公開日 2019年7月24日

  • 予告編を見る

「ホラーだよな」ガール・イン・ザ・ミラー ビン棒さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ホラーだよな

2024年6月27日
PCから投稿

鏡の中のもう一人の自分。
主人公はなぜか怖がらない。
反対にその存在に依存してゆく。
ここら辺はおもしろい。
子供っぽいが悪質ないじめには、かなり引くし、
スケートでパーティーっていう伝統も意味が分からないし、
親の異常さにも現実離れしているが、ホラーを盛り上げる要素だとしよう。
だが、自暴自棄になって鏡の中の正反対の自分と入れ替わってから
一気に物語が破綻する。

スケートが短期間で上達するにしても。スピンやジャンプも
それで、根っこではバカにしていた友人とのスケート勝負で勝ち、
転ぶように追い詰めることの意図が分からなかったか、なぜかお亡くなりに
なるという御都合展開。
あとはもう頭の悪いヒステリー状態で やりたい放題。
警察の事情聴取に一緒に連れて行こうとした恋人を酒瓶で殴り殺すし、
最後は父親に復讐を果たす。
どれも短絡的で稚拙。まあ生を受けることなく葬られた未熟な存在としての
性格描写だと言えなくもない、かもだが…

この映画で怖いのは、身体を乗っ取られるホラー要素ではなく、あとさき
考えずに衝動的な殺人を重ねる生身の異常者

ビン棒