藍色少年少女のレビュー・感想・評価
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「本当に幸せの時涙が出るのよ」
主題として、
第二成長期の少年、少女の姿をもう少し見たかった。
一年経つと少女は変わる。その変化を見たかった。実際の撮影に、どのの位の時間がかかったか分からないが、シチカは白黒の映画の中でも成長している。
「本当に幸せの時涙が出るのよ」しばらくぶりに涙が出た。
「ライフガード」と「ライフセーバー」の違いが日本を救うんだけどね。
相模湖に至る藤野駅。ここは神奈川県ですからね。
奥多摩三頭山から陣馬、高尾までの尾根を笹尾根と言う。割と身近な知合いは日帰りで走破せし。
「俺に関係ないものは何一つねえ」
認知度は低いようだが、「隠れた宝石」と賞賛すべき佳作。
主人公の少年テツオが、途中でボソっと「俺に関係ないものは何一つない」といった、謎めいた台詞を吐くのだが、その意味は映画の終わりになって明かされる。その台詞通りに、テツオが様々な形で、獅子奮迅の働きをする姿が描かれる。
自然の中で満足に遊べない福島の子どもを招き入れる「保養活動」だけでなく、藤野で活動するアーティスト達、ワルな番長、亡き戦友を想う老人、さらには“スナフキン”までも登場する。
観ていて目が回るような“てんこ盛り”の内容で、2時間以上の映画なのに、最後まで息の抜けない密度の高い展開が続く。
そして、様々なベクトルが、テツオの忙しすぎる「8月30日」を通じて、一つになって結末になだれ込む・・・。
堅苦しい映画ではなく、ユーモアも随所にちりばめられていて、映画館ではしばしば笑いが起こった。
モノクローム映画という触れ込みだが、少なくとも映画の前半は、題名の通り、微妙に藍色がかっているように見えた。
色を消すことで、観る者は心のドラマに集中し、「青い鳥」という大人のための童話世界に導かれるのである。
鮮やかなモノクロ映画
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