劇場公開日 2019年7月26日

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藍色少年少女のレビュー・感想・評価

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4.5「俺に関係ないものは何一つねえ」

2019年8月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

認知度は低いようだが、「隠れた宝石」と賞賛すべき佳作。
主人公の少年テツオが、途中でボソっと「俺に関係ないものは何一つない」といった、謎めいた台詞を吐くのだが、その意味は映画の終わりになって明かされる。その台詞通りに、テツオが様々な形で、獅子奮迅の働きをする姿が描かれる。

自然の中で満足に遊べない福島の子どもを招き入れる「保養活動」だけでなく、藤野で活動するアーティスト達、ワルな番長、亡き戦友を想う老人、さらには“スナフキン”までも登場する。
観ていて目が回るような“てんこ盛り”の内容で、2時間以上の映画なのに、最後まで息の抜けない密度の高い展開が続く。
そして、様々なベクトルが、テツオの忙しすぎる「8月30日」を通じて、一つになって結末になだれ込む・・・。

堅苦しい映画ではなく、ユーモアも随所にちりばめられていて、映画館ではしばしば笑いが起こった。
モノクローム映画という触れ込みだが、少なくとも映画の前半は、題名の通り、微妙に藍色がかっているように見えた。
色を消すことで、観る者は心のドラマに集中し、「青い鳥」という大人のための童話世界に導かれるのである。

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Imperator

4.0鮮やかなモノクロ映画

2019年7月29日
Androidアプリから投稿

モノクロなのに、なんだか自然の美しさが見えてくる、不思議な質感。
主人公の子役の男の子の一所懸命さに惹かれる。
少し詰め込んでる感はあるものの、飽きることなく最後まで見られた。
震災後の福島の子との交流を描いていたりはするけど、震災絡みの作品として括る感じもなく、温かさすら感じる。

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