糸のレビュー・感想・評価
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小松菜奈の演技の素晴らしさ、優れた脚本にお洒落な演出、そして眩しい2人の姿
64-ロクヨン-等で知られる瀬々敬久監督による2020年8月公開の日本映画。中島みゆきの「糸」に着想を得てTBSテレビ理事の平野隆が原案及び企画プロジュース。脚本は2015年に日本アカデミー賞優秀脚本賞受賞の林民夫、音楽は東京事変のベーシスト亀田誠治。撮影は64-ロクヨン-で毎日映画コンクール撮影賞受賞の斉藤幸一。配給は東宝。
主演は菅田将暉、小松菜奈。他、馬場ふみか、成田凌、主役の子供時代を南出凌嘉と植原星空、榮倉奈々、高杉真宙、山本美月、二階堂ふみ、斎藤工、倍賞美津子、松重豊、永島敏行、中野翠咲と稲垣来泉(菅田の娘役)らが出演。
何といっても、小松菜奈の演技に心打たれた。とても難しいシチュエーションとも思うのだが、友人に裏切られた彼女がシンガポールの日本食店で、カツ丼を食べながら悔しさと悲しさから涙を流すシーンの表現は特に素晴らしかった。背景に流れる糸の歌詞も効果的。
菅田の妻役榮倉奈々は、一人娘に泣いている人がいたら抱き締めてあげなさいと教える。榮倉が癌で亡くなった後、娘が抱き締めたのは祖父にあたる永島敏行。そして、その次に抱きしめたのが昔お世話になった倍賞美津子が作ってくれた食事を食べてその美味しさから昔の辛さ思い出しむせび泣く小松菜奈。このことがきっかけで、主役二人は再会へ動き出す。故郷と子役を生かしての上手い脚本と、大きく感心させられた。
あと、亀田によるピアノ音中心のオリジナル音楽は、とても良かった。まあ、中島みゆきファンとしてはファイトと時代以外の音楽も流して欲しかった気持ちも少しあるが。
最後の、なかなか会えないすれ違いを見せながらの、小松による菅田の手を握るストップモーションと、そこに二人の出会いの言葉“大丈夫?”をかぶせる演出は、とてもお洒落で流石と思わされた。そして、エンドロールで流れる二人の結婚式映像が、今の時点では現実とも交錯し眩しい限り。
歌に助けられている感。
何回聴いてもしみじみとする『糸』をモチーフにしているということで気になってDVDで鑑賞しました。
全体をまとめると惹かれあっていた2人がすれ違ったり、違う大切な人ができたり、挫折したりしながらもまた再会して、2人で生きていくと決意した展開は感動しました。
何十年というスケールなので飛び飛びになってしまうのは仕方ないですがすこし置いてけぼりにされてしまう感覚でした。
また、メインの2人ではなくその2人と関係を持っていく斎藤工さんや榮倉奈々さんをはじめとするメンバーがサラッとしすぎてるかなというイメージです。メインは2人と言えどもう少し深堀してもいいのかなと思いました。
所々で流れる歌に助けられている感じはしました。
情報過多で何も見ええてこない
中島みゆきの「糸」になぞらえて、テーマ後付けしている感じが否めない。プロットも情報が過多すぎて、惹きつけられるものがなく、より一層そのテーマすら見えてこない。劇中曲(歌)も途中方向性を失っている。
菅田将暉と小松菜奈という配役も勿体無いと思う。もう少し彼らがキャラクターに色づけできる様な脚本、演出にしてもらいたかった。
きっとこの話のためにもうすごいダイエットをしたであろう榮倉奈々の努力にだけ感服した。
もやもや感。
公開時に気になっていたけど見れずにいたものがアマプラでしちょうできたから見てみた。
キャスティングがよく役者の演技にはとても引き込まれたけれど、ん?っとひっかかるシーンが多いし、詰め込まれてるので話のテンポが早いしで感情移入はあまりできずボロ泣きの感動とまではいかなかった。
平成という一つの時代での大恋愛というかなんというか。
フィクションなんだけれども。
中島みゆきさんの楽曲『糸』に着想してとのことだったのでフィクションとは言え骨太なストーリーなのかと思っていただけに残念でした。
主演のお2人の演技はとてもみずみずしく文句の言いようがなく、脇を固める演者さんたちも然り。榮倉奈々さんの産後復帰作と言う実際にお母さんとしての滲み出るものを勝手に感じ取りウルウルしたり。
ただ、他の方も書かれているように大切な場面で流れた音楽によってそこがコントにさえ見えてしまいました。音楽の大切さを痛感。
エンドロールで流れる映像が平成を共に生きてきた人々が今はこんな笑顔で暮らしていますという幸せな映像で後味良く終われたので星2.5から3。
祝福しかないです、ご結婚おめでとう!
残念…!
出演者たちの演技はとても素晴らしいのに、内容ペラペラで残念だった…
どこに感動するのだろう…と。
でも、菅田将暉くんと小松菜奈ちゃんの交際のキッカケとなった映画だから、これは菅田将暉くんと小松菜奈ちゃんの「糸」だったのかもしれないですね!!
ご結婚おめでとうございます!!!
申し訳ない! お二人のせっかくのお祝いモードに水を差すつもりはない...
申し訳ない!
お二人のせっかくのお祝いモードに水を差すつもりはないですが、私の中での映画としての評価は低いです。
無理やりに歌の為に物語を紡いでみても名作にはならないという良い例だと思います。
中島みゆきの歌をところどころでかけるけど、日本人はそんなに誰も彼もが中島みゆきの世界観なわけではない
平成令和へと時代を綴っていく中で震災のネタとかあまりにもわざとらしく挿入してみたり、舞台を沖縄から海外にまで飛躍させたり。
壮大な物語の中で主人公とヒロインの糸が最終的に手繰り寄せられているさまを見せたいと言う作り手側の気持ちは分かるけど、いろいろと無理やりな展開、詰め込み過ぎた内容。そしてセリフ回しなども使い古されたようなものばかり。
これで感動したと5を入れる人が多いというところ、邦画の劣化を感じてしまう。
甘めです。
2人とも大好き中島みゆきさんも好きなので甘い採点です。
中島みゆきさんの歌から作り上げた作品なのでどーしても歌詞の分量を考えるとそりゃ内容がオーソドックスでライトノベルのような作りになってしまいますよね。深読みしてたら万人ウケしないしね。。。
まぁ、でも、大好きな菅田くんが大好きな小松菜奈ちゃんと結婚したので本当よかった。本当菅田くん全身からラブが溢れてましたもんね。おめでとう。
結婚を発表した菅田将暉と小松菜奈が主演、かつAmazon prim...
結婚を発表した菅田将暉と小松菜奈が主演、かつAmazon primeでの評価が高いから観てみる。
うーむ。良いお話なんだけど、演出過剰じゃない??。役者さんは、上手いんだろうけど、人はこんな時、こんな動きするの??
な感じ満載で・・・。なんか、演出の安っぽさが、どうも気になってしまった。
日本の映画界の監督の限界っすかね・・・。
ハッピーエンドで、お話は良だけに、残念でした。
いい映画。
ストーリーもいいし、役者も良くて面白かった。
ただ、いくつか突っ込みを。
シンガポール、当時であってもそんなに自由に違う労働はできないよね。
金貯めるために肉体労働っていうのは昭和の日本の発想。要らなかったかも。
あと、同じくシンガポールでダメになる描写。
ネイリストの派遣てそんなに金要るビジネスとは思えないだけにちょっと入りこめない。
とっておきのお金があれだけというのもね。
車のほうがよほど高いやろうと。正直、規模感がよく分からない。
繋がりの時代平成。
内容は、中島みゆきの糸と言う唄の内容に沿った意味合いをトレースした恋愛物語。物語のキーワードとなる『糸』『花火』『平成』『どんぐり』『幸せの主観性』を盛り込んだテレビドラマ的説明映画作品だった様に感じる。映像的な帰結や人気を狙いに行きすぎた様にも思えてならない。平成の30年を強引に盛り込むという呪いに取り憑かれて作品性が曖昧になってしまったのが悔やまれる。それでも久々に涙を連発するような演技も見れ箸休め程度に、これはこれでありかもしれません。
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