糸のレビュー・感想・評価
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しみるようなしみないような。
糸をモチーフにした作品だとわかっているのでおおよそのストーリーは想像できましたが、ある意味ドラマがないことを縦に、誰にでもおこるようなことを横に、しっかりと描いていたのは凄いと思いました。 何も起きないことを切なくたんたんと描いていた新海監督の秒速5センチメートルを思い出しました。 ある程度年を重ねていればひとつやふたつある、かさぶたの部分がカサカサしたり、しみたり、しみないけどこんなかさぶたあったなぁと思ったりするのではないでしょうか。 平成最後のシーンでは、あおいちゃんの荷物のこと心配しちゃいました。
最高の演者を殺したのは誰だ!
こんなベテランの監督、脚本家なのになんなん?!が正直な感想です。 この素晴らしい演者たちを殺したのは誰だ!!と言いたくなる。 菅田将暉に田舎の垢抜けない青年を演じさせたら最高に上手いのは、 「そこのみにて光り輝く」で実感していたし、 そこに磨きがかかっているので、相当努力したんだと思われる。 ちょうど3年A組が終わった頃で、ガリガリに痩せた状態から年齢経過と共にふっくらしていく様は、絶妙な体重管理をしたんだろうと思う。 その辺りもプロだなと感じた。 そして小松菜奈は相変わらず演技は下手だけれど、特徴のある顔面を効果的に使った思う。 ネタバレなので言わないけれど、 最高の見せ場の場面でのあのカット、なんなん?! 誰だあんな切り方したの!!! とにかく構成が納得いかない。 回想ばっかりでうんざりする。 特にラストだ、最悪だ。 最後のセリフで持ち直した感はあるけれど、そこにもうちょっと時間あってもよくない??? とにかく編集が悪いのか、Pが悪いのか、スポンサーが悪いのか知らないけれど、 最終的な編集で大失敗した作品、としか感想は言えない。 もったいない、本当にもったいない。
少し纏りに欠けた感がある。
中学生の漣と葵が夏祭りで出会い互いに惹かれ合う。 ただ突然漣の前から消えた葵には複雑な家庭環境と秘密がありそれを知った漣は彼女を救う為に行動を起こすが‥ 時は流れお互いそれぞれの人生を歩む。特に葵は生きていく為、夜の仕事で生計を立てるがいろんな問題が降りかかる。 最後はハッピーエンドで終わるが豪華なキャスティングとシンガポールでのロケなどあったが今一つ、纏りに欠けた印象を持った。漣と葵を取り巻く人達が多い事と蓮が榮倉奈々演じる香と結婚した事もわからないまま彼女の妊娠と腫瘍の話題へと展開する。 とにかく、もっと丁寧に描いて欲しかった。 泣ける場面は中学生の漣と葵が引き離された時位かな? 中学生の葵役の植原星空さんはホクロの位置など、小松菜奈さんと似ており違和感なく観れました。
とても幸せな気持ちに(2020/8/24鑑賞)
何度も涙が流れた。 久しぶりに幸せだなと心から思える。 菅田さん、小松さんのお二人の演技も素晴らしく、どんどん引き込まれてしまった。 ほつれ合った糸を互いに引っ張る時には切れてしまったり、違う糸と絡まっちゃうし、一旦気持ちを整理して前を向いてやるべきことをやっていると、気づけば糸が一本に繋がってたりと、人生の大切な何かを一つの物語を通して教えて貰えた。 なぜ出会うのかも、なぜ巡り合うのかも分からないけれども、だからこそ人生は美しいと思える。 そんな素敵なロマンチックな、純粋で真っ直ぐな気持ちにさせてくれる映画でした。 ぜひこの夏はこうした映画で心から感動してみたらいかがでしょうか。
歌が良いのと映画の出来は別
予告編からして、お涙頂戴モノ巨編感ありありで、ダメ邦画の典型かと思いつつ、中島みゆき嬢の作品由来と言うことで観に行った。 が、予想に違わず眠たくなるような展開。 画的には、(フランス映画じゃないのに)ルノーカングー(黄色のヘンなカタチのクルマ)が見られたのが良かった。 ラストは予想通り? 気になった点 ・漣のほうの家族が出ないのが、はなはだ疑問。 ・北海道の人間が、自分たちの地域のことを言うのに、いちいち「北海道云々」と言うのが、うっとおしい・・・普通に地域名「札幌、美瑛、上富(かみふ)」(市町村までは呼称しない)とか、言っていると思うが。十把一からげに「北海道」と言うのは、役所か、内地の人間だろう。 ・冒頭、自転車が宙に飛ぶ・・・おちゃらけなのか、知らないが、観るのが嫌になった瞬間。アニメ「君の名は」じゃないんだから・・・ ・葬式の場面は、ほぼ全部カットでいい。伏線のためにやっていたのだろうが、説明的で無駄カットの典型。 ・子供が湖のあるコテージにどうやって行った?と言うのは野暮か。雪の美瑛周辺、子供があちこち行けるほど狭くはないはずだが。 ・乗り心地の良い?カングーとは言え、400km近い距離を行くのは、なかなか大変だが・・・(北海道の地理に疎い、内地の観光客のような行動パターン) ・中学校の初恋で結婚・・・ま、ファンタジーと言うことで野暮な突込みはナシで。 ・今のご時世で、よく喫煙シーンなんて撮ったな・・・ ・舞台が美瑛なのに、地道な農業家の話ではないんだよなぁ・・・半端な虚業の話ばかりで、正直、「糸」である必然性を感じない。 (第一次産業に波乱万丈ないでしょ、と言うことなのか、TV屋さんの発想?) ・主人公の友人の歌う「ファイト」は、まぁまぁ聞けた。中島みゆきの曲、本人以外(提供局除く)で歌唱が許容されるのは研ナオコくらいだと思うが。 正直、中島みゆきのファイト以外は聞きたくない。ヘンに他の歌手に感情込めて歌われると気持ち悪い。 ・いっそのこと、「ファイト」で話を作っても良かったのでは?とも思う。 ・「糸」の使い方は2回で良かったし、切り方がヘン。ラジオのリクエスト番組じゃあるまいに。 ・ラスト、あの子はちゃんと折り合い付けられるのかな、と、心配。
心に残るいい映画です。
中島みゆきの歌の世界観が強いのでどんな映画になるかと内心思っていました。映画はその重圧を充分に飲みこみ生きた物語りが描かれていました。人には誰も起こりうる不運や挫折を年月と共に描き心情に涙しました。大事な人を想う気持ちは日常の煩雑さで忘れがちな事もあるけれどそれを思い出させる映画でした。小松菜奈さんの瞳の綺麗さが印象に残る演技でファンになりました。 追記 昨夜二回目の鑑賞、じっくりしっかり味わって観ました。自分の人生と重なる出来事や一筋に想う心にせつなさややるせなさがありました。『泣いている人がいたら抱きしめてあげなさい』は人には必要な事ですね。 正直中島みゆきさんのファンではありませんが、海外でこの曲を聞いたら泣くなと想う。ラストの菅田君の歌声はとても良い。 若い観客が男女問わず良かったと言う会話を耳にした。
〜糸〜
4ヶ月遅れでの上映。期待値が自分の中で大きかった半面、不完全燃焼で終わったね。もうちょい泣かさして欲しかったwこの映画キャスティングは素晴らしいし主題歌の「糸」は聞くだけで泣けるよね。でも内容がほんとに薄い。ネタバレしたくないからこの辺で辞めときますw ただ何も考えず見る分にはいいかと思いますが変な期待して行くと多少がっかりしますよw
若者には物足りない、年重ねた方は共感して泣きます。
これ、映画タイト「ファイト」じゃんと思った。「ファイト」で、まとめて貰っても良かった。幼児虐待からの頑張りや裏切り、挫折、ばっくの歌、ファイトでいいよって感じ。 運命の糸、二人が結ばれるには、全てが出来すぎ。そんな訳ないじゃんと思う方も多いでしょう。しかし、運命の出合いを経験した方は、共感出来るのではないかと思います。 青春物語で、なんとなく若者向けの映画ですが、経験を積まれた方は、物凄く楽しめると思います。
本当の題材は(ちょいネタバレ)
本当の題材は 糸 よりも ファイト!、と感じました。 いい演者がちゃんといい演技してくれる。 監督もぜぜさんだし。 ただ、 糸の世界観を映像に、が中心にあるだけに、映画というものの持つ 荒削りな魅力、または荒削りに見える魅力はないかも。 (荒削りが映画の魅力だなんて わたしの主観でしかないけど) 泣けたけど嗚咽・号泣ではないかんじ。 でも、心にしんしんと積もる感動でもない。 決して批判するつもりではなくとっても良く出来ているけど、よく出来てる話しなだけに少し白けたのかな? 自分がティーンだったら号泣だったのか? 大人が観るって難しいな、、 榮倉さんの、撮影中の2週間で7〜8キロ減量、 迫力あった。 小松菜奈さん、始終いい演技してるけど、 最後の 子ども食堂のご飯を口いっぱいに頬張っている顔が一番いい顔だったのが印象的。 顔がまん丸になって、一瞬にして子ども時代に本人が引き戻されたことを裏付ける、ラストにふさわしいいいカット。 何度も撮り直せるシーンではないと思うけど、 あそこのメイキングがあれば観てみたい。 なにかを食べる時の顔の形なんて 本人にもなかなかハンドリングできるもんじゃないと思うけど、監督は何をリクエストして、 小松菜奈さんはどんな風に映ることをイメージして臨んだんだろう? 菅田さんも、 「そこのみ」でカレーを食べる時、 スプーンの持ち方から 監督に提案したと聞いたけど、 そこから芸歴を重ね、 どんなふうに演技に対する向き合いが変わったか(もしくは変わらないか?)、聞いてみたい。 ちなみに、スタッフロール部分も最高。 松重さんのスケッチブックよかったけど、 なぜか入院(骨折??)してる設定には ある意味荒削り感あってぐっときた。笑 チーズ工場で、だれもマスクしてないのが気になるのは、 わたしがBBAな証拠かな。笑 (悲喜こもごもあれど)美しい恋愛ものというショーアップされた作品だからかもしれないけど、 生死や親子の綺麗事ではないものを描いたものなので、食品業界の人でなくとも気づくマスクぐらいはした方がリアルに映ったかも。、、って、そんなこと言うのはやっぱりBBAだからか!! いや、でも、 かたや 榮倉さんが減量して挑んだりしてるから、 そういうとこがよけいきになるんだよね。 特にコロナで飛沫に注意してるおり、 牛乳(?)流し込んでチーズ作ってるとこで、 ツバ飛びそうな感じで喋りながら作業してるところから始まると、余計な雑念が入って世界に入れない。 ティーン向けの映画で 序盤に演者の顔見せたいんだろうなーとか そんなこと考えずに入り込みたかった。
悪くはないんだけど、
予想の範疇は超えない……かな。ただただ他人の人生を追っかける30年は長い。そして人の幸せの感じ方は人それぞれだと感じさせられる作品。 狙ったかの様な涙活ポイントはあるんだけど、ベタ過ぎて涙活した気分にはなれなかったかなー。そしてどうしても菅田将暉氏と小松菜奈ちゃんの現実での関係がチラついてあまりストーリーに入り込めない_| ̄|○ 中学生時代の葵役を演じていた女優さんの透明感(特に白目が赤ちゃんのように真っ白なところ)に驚いた!そしてこの子が大きくなって小松菜奈ちゃんになる、というのはよくわかるキャスティング。一方で漣の方は顔変わり過ぎ^^; 榮倉奈々ちゃんは久々に見たけど役のために8キロ痩せたそうだけど、痩せる前のシーンのほうが不健康そうに見えて、痩せたあとの方が演技の目に力が宿ってて美しく見えた。なんか凄い女優さんだと思った(*´ω`*)
予告に全てが…
「糸」中島みゆきの誰もが知る名曲 この映画が「糸」をモチーフにして描かれたとすれば、多分 ハピーエンドなラストであろうことは 予想がついてしまう。 そして、本作が公開延期になってしまい その間に主演2人の熱愛?とか あまり要らない情報とかも入ってしまい、 そして 何より 映画館やTVなどで流れる予告編において 登場人物が皆 泣いていて感動の押し売り?をされてるようで…観る気が失せていた。案の上 予告編見なければ少しは良かったと思う程、ネタバレ感のある予告編だったとわかった。 でも、予告編を観た時に 何処かで観た子だと…あ、そうだ、「キングダム」で漂の幼少期を演じた子かも!と調べたら やはりそうだった。その子役とは 漣の中学時代を演じた南出凌嘉(みなみで りょうか)君。 成長していて 俳優の道 頑張ってるんだな…と。そしたら ある方のレビューに 「子役が良い」とあり、俄然 観たくなった。 良かった! この映画での少年期 ここに感情移入が出来ないと その後のドラマが浮いてしまう重要な部分だったが、子役の2人の演技がとても良かった! 葵の子役の子の雰囲気が 素直に小松菜奈さんに通じて行く感じだった。 そして、南出君は僅か2年の間に声変わりもして 身長も伸び 表情やセリフも漣の気持ちが解る 演技で このまま良い役者になっていきそうだと 思えた! 以下ネタバレを含みます。 ストーリーは平成から令和までの31年間を描いていたが、エピソードや登場人物の背景とかが描き切れてない部分が多々あって 共感しにくく、どうして沖縄?なんで そんな事知ってる?なんで漣の親出ないの?なんで?なんで?が多すぎた。どんどん先に行ってしまうし…。 そして、子供の頃の漣は 頼もしくて勇敢な感じだったのに 大人になってからは、どことなく自信無さげで…何が漣をそうさせたのか?やはり 葵を守れなかったことが大きいのか? 反対に葵は ずっと強かった。小松菜奈さんの 葵は良かった!一番好きなセリフは「私は守られるんじゃなくて 守る人になりたい!繋いだ手を決して離さないような!」(正確なセリフではないが)葵の強さと切なさを感じた。そうして欲しいから そうなりたいという… ストーリー自体は惹かれなかったが、胸に来るセリフがいくつかあって、そこは良かった。 漣の妻が子供に教えた言葉も素敵だった。「悲しんで泣いている人がいたら抱きしめてあげなさい。」子供は文字通りに抱きしめるけど、相手を受け止めて傍で見守ることでもあるのかな? この映画には 中島みゆきさんの曲が いくつか登場するが、「時代」の流れるシーンは何か違うと思った。 菅田将暉さんの「糸」も良かったが、成田凌さんの「ファイト」は歌詞も迫って来る熱唱だった。 とにかく、目的だった南出凌嘉君の演技を確認出来て嬉しかった。 漣の娘役の子も 他の作品で活躍していて また 若い 才能が大勢出て来るのが、楽しみになった。
縁
心のどこかで思い続けていればいつかは叶うもので。 それを縁と言うのか、想う事で意識的に引き寄せてるのかは解らないけど。 皆が一番好きな人と結ばれるわけではないし、好きな人と一緒になれたから幸せになれるとも限らない。 だから人生って面白いのね。 いくつか菅田将暉の映画を見たけど、心の機微が顔の表情から手に取るように解って感情移入しちゃう。彼の魅力かもね。
描きたいことは分かるが、詰め込み過ぎかと。
ストーリーや俳優さんの演技は良かったと思う。 思わず涙を零すところもあった。 ただ、「時代」というサブタイトルがつくのかな、 と思うほど現実の事件の取り入れがあって、 曲をこれでもかと使っているところもあまり好感触ではなかった。 少々詰め込み過ぎたのではないかと感じる。 人と人の繋がり、糸のように織りなされるものを 描きたいのであれば、時代を全面に押し出さずとも、 心情などを丁寧に描いてくれるだけで良いと思った。
やっぱり小松菜奈❣️
もつれた糸がようやく繋がった。ほっと一息つけた時に胸のモヤモヤが消え気持ちが晴れていくのを感じた。 エンディングの菅田将暉くんの歌、とても良かったです。演じたとおりの気持ちを乗せた歌唱に感動した。 小松菜奈ちゃんはどんな役柄でも年代でもサイコーです。次作も期待してます❗️ 是非映画館で🎦 2.9.1 2回目鑑賞 大丈夫?って良い! そして小松菜奈ちゃんは美しく透明感がサイコー❗️ 「泣いている人を抱きしめてあげなさい」
カツ丼食いながら泣く女
を、見ながら、一緒に泣いてしまうだなんて思いもしてませんでしたからw 中島みゆきの「糸」を使ってですよ、「壮大な愛の物語」なんつー陳腐極まりないコピーを恥ずかしげもなく前面に押し出してですよ、豪華キャストで大作感満々のごり押し宣伝。で、TBS。舞台は北海道からシンガポール。もう、昭和世代狙いのお涙頂戴ものであることに、疑いの余地は無いと言う予想通りに、お涙頂戴ものでした。が。 ちょっと違ってたのは「愛だ愛だ愛だ」な内容じゃ無かった点どした。半分は生き方の話。 裏切りに遭い、全てを失い、絶望のどん底にあっても、「何で、こんな時に腹が減るんだよ、何で、こんなに美味いって思えるんだよ(ん?イヤ、不味い…)」。あおいちゃん、そこでカツ丼屋ですよ、ネイルじゃなくって。カツ丼屋やれば良かったのに!と言う冗談はさておき、ここで何故かもらい泣きしてしまったのは私です。 瀬々敬久作品、今回撮影を担当したのは斉藤幸一さん。ピンク仲間ですよねw 斎藤幸一さんの、現場たたき上げの画が好き。カメラが少しづつ横移動。人物は足を止めたまま。人物が話しながら動き出す方向に、ゆっくりと動き続けるカメラ。足を止めてるときも、歩き出しからも、人物は会話を続けています。人物の動きではなく、会話の流れに合わせるカメラの動きとか、凄く好き。 漣が立ち去ろうとする葵を呼び止めた東京の夜のシーンの構図とか、病院の廊下の明るさとか、何でも無いところも丁寧に構図を練った感があって良かった。 TBSの平野隆氏らしい、おおざっぱに表面なぞりました的で押しつけがましい感動話ではあるけれど、体重を戻して来た小松奈々の可愛さと、斎藤幸一のカメラが期待通りで良かったです。 ところで、漣と葵が一晩を過ごしたコテージの前を通り過ぎたトラクターを運転してたのって....あれが瀬々監督?
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