「手堅いですね。」糸 刺繍屋さんの映画レビュー(感想・評価)
手堅いですね。
このところ、血塗れのような作品ばかりだったので、偶には恋愛物を。
(間違って借りてしまったのは内緒です(´∀`;A)
観ようかどうしようか迷ったのですが、主役が菅田将暉さんと小松菜奈さんと嫌いな俳優さんではなかったもので、取り敢えず観てみました。
一言で言えば“卒無く作られた映画“でした。
主演は菅田将暉さんと小松菜奈さんと演技の安定した御二人でしたし、ストーリーも手堅く、恋愛物としては上手く出来ていたと思います。
ただ、実際にあったとすれば劇的ではありますが、フィクションとして見てしまうと普通に思えてしまいますし、別に平成に拘る必要はなかったような気がしますね。
ネタバレになってしまうので、ここには書きませんが、おかしく思う点も無いわけでは無いのですが、それでも良い作品だと思いますよ。
脇役ではありますが重要な役柄を務められた榮倉奈々さん、役作り素晴らしかったですね。
作品に直接関係するわけではありませんが、中島みゆきさんの歌の中では“糸”より作中で使われていた“ファイト”の方が個人的には好きなんです。
作中、榮倉奈々さんと成田凌さんの“ファイト“
良かったですね。
[ここからはちょっとネタバレなので、ご注意下さい]
気になる点なんですが、青森を目指した2人が確保された時、あそこでいくら娘に口止めしても漣が警察に話せばDVが発覚しそうな気がするのですが、そこが有耶無耶になってしまっている点と、最後、葵は漣が来ている事を確信しているかのような行動を取っているのが少し不思議に思えました。
今晩は。
少し前の作品でもあり、記憶が違っていたらごめんなさい。
私は今作は、主演の二人の年月を越えた邂逅にヤラレタので、あまり細部は気に掛けなかった記憶があります。
”“糸”より作中で使われていた“ファイト””
このコメントは同調出来ますが、矢張り”糸”かなあとも思います。
映画の全体クオリティの高さと、ラストの倍賞さんの穏やかな微笑みと、小松菜奈さんの気持ちの良いくらいの食べっぷり(この稀有な女優さんの大きな大きな魅力だと思っています。おちょぼ口ではなく、大きな口で美味しそうに食べる姿を演じたら(他も勿論ですが・・。)今一番の邦画女優さんだと思っています。(次は太鳳さん。)
生きる事は食べる事。それを品性溢れる姿で魅せる姿は素晴らしいと思っています。(元々、デビュー作から好きな女優さんなんですが・・)
長くなりました。では、又。