「本当の題材は(ちょいネタバレ)」糸 ハムさんの映画レビュー(感想・評価)
本当の題材は(ちょいネタバレ)
本当の題材は
糸
よりも
ファイト!、と感じました。
いい演者がちゃんといい演技してくれる。
監督もぜぜさんだし。
ただ、
糸の世界観を映像に、が中心にあるだけに、映画というものの持つ
荒削りな魅力、または荒削りに見える魅力はないかも。
(荒削りが映画の魅力だなんて わたしの主観でしかないけど)
泣けたけど嗚咽・号泣ではないかんじ。
でも、心にしんしんと積もる感動でもない。
決して批判するつもりではなくとっても良く出来ているけど、よく出来てる話しなだけに少し白けたのかな?
自分がティーンだったら号泣だったのか?
大人が観るって難しいな、、
榮倉さんの、撮影中の2週間で7〜8キロ減量、
迫力あった。
小松菜奈さん、始終いい演技してるけど、
最後の
子ども食堂のご飯を口いっぱいに頬張っている顔が一番いい顔だったのが印象的。
顔がまん丸になって、一瞬にして子ども時代に本人が引き戻されたことを裏付ける、ラストにふさわしいいいカット。
何度も撮り直せるシーンではないと思うけど、
あそこのメイキングがあれば観てみたい。
なにかを食べる時の顔の形なんて
本人にもなかなかハンドリングできるもんじゃないと思うけど、監督は何をリクエストして、
小松菜奈さんはどんな風に映ることをイメージして臨んだんだろう?
菅田さんも、
「そこのみ」でカレーを食べる時、
スプーンの持ち方から
監督に提案したと聞いたけど、
そこから芸歴を重ね、
どんなふうに演技に対する向き合いが変わったか(もしくは変わらないか?)、聞いてみたい。
ちなみに、スタッフロール部分も最高。
松重さんのスケッチブックよかったけど、
なぜか入院(骨折??)してる設定には
ある意味荒削り感あってぐっときた。笑
チーズ工場で、だれもマスクしてないのが気になるのは、
わたしがBBAな証拠かな。笑
(悲喜こもごもあれど)美しい恋愛ものというショーアップされた作品だからかもしれないけど、
生死や親子の綺麗事ではないものを描いたものなので、食品業界の人でなくとも気づくマスクぐらいはした方がリアルに映ったかも。、、って、そんなこと言うのはやっぱりBBAだからか!!
いや、でも、
かたや
榮倉さんが減量して挑んだりしてるから、
そういうとこがよけいきになるんだよね。
特にコロナで飛沫に注意してるおり、
牛乳(?)流し込んでチーズ作ってるとこで、
ツバ飛びそうな感じで喋りながら作業してるところから始まると、余計な雑念が入って世界に入れない。
ティーン向けの映画で
序盤に演者の顔見せたいんだろうなーとか
そんなこと考えずに入り込みたかった。