猿楽町で会いましょうのレビュー・感想・評価
全69件中、21~40件目を表示
ポスターからイメージした内容とは大分違い、共感できる人物がほぼ皆無という、ある意味ものすごい作品でした。。
ボスターの印象がすごくいい感じだったので
鑑賞することにしました。
のですが
…
作品中で描かれる世界は
ポスターから受けた印象とはまるで正反対…。
それも
ストーリーが進むに連れ
登場人物の 「ウラの姿・自分勝手さ・醜さ」 が見えてきて…
救いの無いまま 結局エンディング… しくしく。
ただひたすら疲れました。 はぁ
◇
構成のしっかりした作品、とは思いました。 けれど
こうも整然と、しかも
(恐らくは) 計算づくの構成で
「人の醜い部分」 を見せる作品と事前に知っていたら
たぶん観なかったかなぁ…
そんな気がします。
これから鑑賞される方。
純情恋愛ストーリーではございません。
心してご鑑賞くださいませ。
◇タイトル由来
タイトルの由来は
「有楽町で逢いましょう」 …からなのでしょうか?
ならば大人の恋 もしくは ピュアな恋愛
そんなお話かな?
などと思ったのですが
違ってるかもしれませんね…。
(なんか気になっています…)
◇猿楽町
古墳時代後期の円噴が「猿楽町」の由来 とか。 古~
能や狂言絡みだろうから、逆上っても
室町時代あたりが由来かと思ったのですが
古墳の時代とは…。
(ちなみに千代田区にも「神田猿楽町」という町があるようです)
◇余談
観た日にレビュー書いていたら
ものすごく長くなってしまい (…汗)
「ポンポさんに怒られる」 と 書き直し (…大汗)
なのに何故か前よりも長くなりかけて… (…滝汗)
で
鑑賞後、1週間経過
ようやく悟りを開き短く書けました。 ほっ
※「ポンポさん」が何なのか分からない方、
私の直近のレビューをご覧くださいませ。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
登場人物全員嫌い
.
新米のカメラマン小山田が読モのユカの撮影を担当したことから、あざとくて可愛い掴みどころのないユカのことを好きになっていく話。
.
ユカって女に嫌われる女タイプ(少なくとも私はこういう女嫌い)で、ポテチの袋は開けられなくてカルピスサワーとほろよいの桃を飲んで、ブラがスケスケの白ティーに短パンの部屋着に、1本しか啜らないうどん。そして何より自分が一番辛い時にまず男に頼る女。
.
それでも最後にクラスメイトが学芸会でダンスに立候補した時に手を挙げなかった自分が恥ずかしかったと言うユカは自分よりは偉いと思った。私は未だにやりたいと思ってもずっと手を挙げない人生を歩んでる気がする。
.
そして、ユカのようなあざといメンヘラ女を生み出しているのはこの映画に出てくる男たちだと思う。性的に搾取されたり、ちょっと隙があるからって変な男に言い寄られてしまったり、都合良く扱われたり。
.
ちゃんと大事にしていた小山田だって、人の言葉で自分を見繕っている中身空っぽのユカの本当の部分ってあんまり見てなくて、ただ可愛いから好きになったように見えたな。
.
男性からしたら「ぶりっ子でも可愛いから良い」とよく言うけど、それは男性が自分にとって得なだけの自己中心的な主張に感じるし、ユカみたいな子にとって本当にそうやって生きるのは幸せなのかと思ってしまう。絶対友達いないし。
.
登場人物全員嫌いだけど、自分の友達の嫌なところ全部集めたらこうなりそう。
.
君、自覚あるの? どっちでもいいけど
読者モデル出身の若い女性タレントと若い写真家の恋。石川瑠華と金子大地が好演。石川瑠華はなんか持ってる。自身の経歴とダブるような役柄ではあったものの、映画初出演・初出演でこの堂々たる演技。小西桜子は美味しい役だったけど、彼女も「初恋」、「ファンシー」で出演ながら堂々としていた。
時間軸の構成ににゃっとさせられました。
自覚に乏しい女の子に振り回される複数の男たちの哀愁もなかなかよい。
おしゃれな映画。
巫女
主演の子が昔呼んだ事があるデリヘル嬢にめちゃくちゃ似てて、しかもそれに近いシーンがあったので異常に生々しかった。
登場人物全員クズっていうけど、まあ普通の人はこんなもんだと思う。
見た目も全員その辺にいる美男美女って感じで、ほんとに普通の人を普通に描いた映画。
構成は面白かった。
仕事とプライベート
真っ当に生きてる人は誰だってプライベートに多かれ少なかれモヤモヤを抱えている。
ただ、それを出さずに仕事をする。
それが社会人。
そんな日常生活で当たり前になっていることは、
実はすごいことかこかもしれない。
そんなことをふと感じた作品でした。
現実だってみんなあんなもんだよなあ。
イニシエーションラブ?
何かが違うんだけど、ユカと『イニシエーションラブ』の繭子のスペックが同じような気がしました。『イニシエーションラブ』と同じく時間軸を戻したり進めたりの構成(但し謎解きではない)のせいかもしれませんが。
ユカも繭子もどっちも許せないけど、やんごとなき青年たちはその我儘を受け容れてしまう。敢えて言うなら可愛らしさの中に潜んでいるのが、繭子は80年代的なしたたかさ、ユカは平成的な刹那主義、の違い?
静岡県と新潟県の違いに過ぎない気もします。
R-15のシーンもなかなか下手なAVよりよくできてましたが、見てはいけないと思わせるほど瑞々しい石川瑠華さんの体が印象的でした。
「私は まんざら でもない」と勘違いしている痛い女子いますね
ヒロインには親とか先輩とか、同性の友達とかいないのか?
自分の立ち位置すら理解できない位に自分勝手な"孤高もどき"な子だから、家出でもしてきたのか? 彼女の人生はこれからも落ち続けていくだろう。
どんどん落ちていく彼女の続編映画を観てみたい。
最初はこんなインディーズぽいレベルの子がヒロインでよいのか? と疑問を持ったが
映画が進行していくにしたがって、ヒロインの性格を全身で表現できている彼女の本採用の理由が理解できた。
この映画は彼女でなくてはいけない。
主人公は冒頭から後半にかけてのキャラクターの成長も垣間見れ、予告編よりも良い人材に変更し、演出もできていたようだ。
同時に脇役に至るまで、被ることがないすべてのキャスティングは完璧であった。
撮影は凄くハイレベルな完成度
高価なカメラをきちんと使いこなし、露出は完璧で、カット割りも、カメラの位置や写し方等 まるで教科書のようなレベル。
最近、撮影が悪い映画が続いただけに、この映画の撮影完成度には驚いた。
制作者の次回作はもっと 本格的な商業映画を観たい。
撮影や構成もシナリオも良かったので、1部と2部の食い違いや意外性がない
ただの”答え合わせ”だけならば、かえって3部構成ではなく
回想シーン的なものが入っても良いので、通常の時間軸で構成された1つの映画として鑑賞したい。
ただ、なぜ、猿楽町であるかは解らない。
北九州のシーンは展開が無く、無駄な風呂敷だった。
後半のブス・ガールズバーのシーンが入ったので、ここでヒロインとの違いや
好きになった理由や彼女との現状そして、これからの不安等の主人公の葛藤が大いに入る冪 肝なシーンなのだが
それがなく、ただの無駄なシーンになったのが残念
主人公・製作者の意見がここで聞ければ、エンディングが明快に花が咲いた筈だ。
この映画を鑑賞後に、短編「未完成映画予告編大賞」を観ましたが、大賞作よりも本編の完成度が高く
脚本・撮影もよく練り直しているのが判った。 本編と大賞を取った短編と見比べると面白い。
そもそも私に色なんてあるのかなあ?
たまらなく切なくて仕方なかった。若い役者のみずみずしさ。見事な心理描写。かずかずの刹那的な言動は、けっこうクズの部類かもしれないけど、それは上昇志向の若者の欲望のよじれ。
小山田の、はち切れんばかりの下心の純真さ。そのやましさを自覚しているからこその自制心が、ある瞬間に外れ暴走しだす。その怒りをコントロールしようとする理性の痛々しさ。金子大地、見事だった。
ユカは、人を傷つけることの罪深さに鈍感でありながら、自分が傷つくことを極端に嫌う身勝手さ。可愛くはない。たまに、あれ可愛いかも?と思う。ちょうどよくいる地下アイドルレベル。そこが妙にリアル。そして時おり見せる様々な感情が、同じ人間か、と思わせるくらいに違う顔をしている。石川瑠華、見事だった。
そしてみんな、当たり前のことながら、相手に対する愛情や依存度によって違う、人間関係の濃さ。それが匂わんばかりの体臭を感じるのだ。じっとりする湿気を感じるのだ。ダレることなく描いた監督も、見事だった。
書きたいことあってもネタバレになるので伏せておく。おそらく、嫌な奴だと思いながら、それを自分がしたことはないか?と問われれば、そこまでクズではないと言い返す。だけど、一つくらいは心当たりがないこともないかな。いや、どうだろう。ないよ、たぶん。あれ?自分が過去に恋愛で傷ついたと思っていたのは、むしろ傷つけていたのか?と過去を振り返ってしまう。そんな気分。
小山田の目は何を“写す”?
この映画を作ることで、何かが変わることはないだろう。何の価値観をも揺さぶることはないだろう。
この映画は何を描くのか?この映画は、渋谷という世界に浮遊する定点のない人間の姿を、ただひとりの無垢な人間、小山田の目線で描き出す。
小山田だけが知らない。まわりの人間は、自分の心地よさを求め、自分の脳を快楽で満たすためだけに行動する。
小山田は気付き始める。まわりの人間は、自分の知らない間に、自分の知らないところでつながり合い、自分だけが、何も知らず、取り残されているのではないか?
まわりの人間は、ただ単に、自分を利用しているだけなのではないか?
この映画で、何かが変わることはない。小山田という、何も世間を知らない人間の、定まらない目線が“写した”渋谷の風景が存在するのみである。
小山田は引っ越した。
猿楽町で会いましょう。小山田は、“いつか”という言葉を、部屋に置いて、出てきたのかもしれない…。
今まで生きてきた中で出会ったことのない人たち
登場人物に感情移入できる時は作品に愛着がわくらしいが今作は難しい。同性である男達はみんな無理。
女性陣も石川瑠華さんと小西桜子さん演じる2人も完全には信用できない。りかちゃんがほっとけない(ラストに至るまで彼女が自殺を図るストーリーかと)分
庇護欲が掻き立てれるかな。
ドロ臭い人間ドラマ‼️
先ず、凄い良い映画だった。意表つかれた。
人の色んな部分がストレートに出てる。
本能、欲望、願望、嫉妬、妬み。
若い甘い恋愛ドラマと思っていたら全く違った。
ヒヤッとするスリル場面があったり。
凄く良いミニシアター系だった。
渋谷PARCOで観て余計良かった。
街と映画がマッチ。
金子さん純粋に格好良かった。
石川さんは可愛く見えたり、ブスに見えたり、色んな顔を見せた。
将来が楽しみな2人だ。
切ないけど前向きなんだと思いたい…
考えさせられた。
登場人物は誰も身近にいそうな感じ。
東京に勤務していた時に中目黒に住んでいた。猿楽町も時々歩いていた。ものすごい大きな高級マンションのすぐそばに、まるでこの物語の主人公が住んでいそうな昭和から何もかわっていないようなアパートが建っていた。
代官山から少し入ったところには、またまた凄い住宅地の南平台があった。でも道を挟んだ向こうには、道玄坂の猥雑なラブホテル街や呑み屋街が広がっている。
都会は色々な人たちの色々な想いを呑み込んでいる。
中目黒の飲食店には、夢を実現しようと働く芸人さんや、役者さんが頑張っていたな。
この作品は表現がリアルなので、いろいろなことが思いおこされた。自分の若い頃、何も考えず、でもなんかわからない根拠のない自信があって、馬鹿なことを言ったりやったりしてたことも思い出してしまった^^;
とても良い作品だとおもいました。
若い時代の将来への希望や不安は、多分前へ進んでいくための原動力でもある。その力が強ければ強い程、空回りしたり思わぬ方向へ行っちゃったりもするだろうけど、前向きに頑張ってほしいなぁ。と、若い登場人物たちには言ってあげたい。
チャレンジ特待生
二十代の殆ど、猿楽町で働いていたので懐かしく軽い気持ちで鑑賞
猿楽町を舞台にした青春ドラマみたいな映画かと思ってたら、「恋の渦」みたいなドロドロ劇だった
主演の女のコが男にとって丁度いい感じでリアリティがあり妙にエロくてよかった
演技学校の授業風景を見て、こんな学校は嫌だと思った
小説作品っぽい構成
中期→前期→後期という流れで小説物でよく見る時間軸構成。ただ、小説→映画の作品は上映尺の都合で何処かで無理が出やすく、置いてかれることもしばしばだが、本作品は綺麗にすべてをつなげたな、と。ワクワクしなければ幸せにもなれないので、見る人は選びますが、個人的には面白い作品でした。
現代の若者を描いてるが、何処か懐かしい
評判良いのが判った。確かに魅入るし面白い。俗に言う業界をベースとした恋愛悲哀話であり、『イニシエーションラブ』や『テネット』『アナ』等の時代構成を戻したり進めたりしての補完型謎解き作品だった。だからといって、ビックリするようなドンデンや騙され感は無く、サラッとのふふ〜んて感じ(何ソレw)の補完。何か起こりそうで起こらず、ただソッチか〜の展開や、いきなりそう来たみたいなのは充分有り、そこがなかなか楽しめた。R-15はエロのみで、グロや怖さ表現は皆無。
間違い無く現代の設定(喫煙場所の甘さは一昔前)だが、何処かでこの類を観たような懐かしい作品の感じがした。そういう意味で斬新さや工夫が無いように感じるが、細かい所まで丁寧に歌い上げるように作られており、ラストに向けて『仕方ないじゃん、でも爽やかでしょ』な男女の展開が何処か心地良く感じる。主演男女の演技力はなかなかだし、際物キャラ達との絡みも楽しい。
ま、カップルで観るのは避けた方が良いかと。エロシーンはそれほどでも気にしなくて無いが、関係に色んな影響をもたらすかとw
全69件中、21~40件目を表示