「架空銀行の架空OLたち」架空OL日記 akkie246さんの映画レビュー(感想・評価)
架空銀行の架空OLたち
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最近バカリズムにハマっている。
「HOT SPOT」「ブラッシュアップライフ」「地獄の花園」「来世不動産」「殺意の道程」を見た。
たぶんこれらを見ていなければ、「架空OL日記」に興味は湧かなかったと思う。
この作品は、銀行のOLになりたかった升野氏が、実際にそのOL生活を特殊メイクなしで実際に演じてみたということなんだろうか。
とは言え、小説でありドラマであり映画なので、あくまで架空OL。
架空の銀行に働く架空のOLたちと架空の上司たちが、2000年代の東京で現実的な生活をする。非現実的なところは、ほぼない。(多分)
最後は架空の結婚式を挙げるところは「リップヴァンウィンクルの花嫁」に似てなくもないが、リアルさで言えば、升野氏のこの作品は、ミニマムなリアル。あちらはリアルなファンタジー。
バカリズム以外では多分成立しえない作品であり、特殊な作品ではあるが、コントのような設定なのに特にコントらしいストーリー展開がなく役者さんたちの一つ一つのセリフや動きや心情に寄り添うだけのところは、なかなかの名作なのである。
考えてみれば、すべての映画も小説もたいがい「架空ナントカ日記」なのに、あえて「架空」をつけたところが新しいのかも。
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