おしえて!ドクター・ルースのレビュー・感想・評価
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涙を笑顔で隠して。91歳のセックス・セラピストの輝き。
91歳のセックス・セラピスト。とてもキャッチーな肩書きが興味をそそる。そして、画面に登場しドクター・ルースは、ラジオの"セックス相談室"に電話してくる悩める現代人の切実な相談に、明るく、そして的確に答えていく。明るいのは生来のキャラクターだが、世界の名だたる名門大学でヒューマン・セクシュアリティを学んだ経験値を元手に、もぞもぞした相談を軽く一刀両断にいていく彼女のアドバイスの、何と的確で端的なことか!?「そうですねぇ、えーと、それはですねぇ」的な対応は皆無なのだ。同時に、第二次大戦のホロコーストで家族を亡くした凄絶な過去を、その底抜けに明るい笑顔の裏側に隠していることを知ると、ドクター・ルースのことが余計に愛おしく思えてくる。それ以上に、彼女は最愛の夫に恵まれ、子供たちからも尊敬され、仕事で大成功し、今も現役バリバリ。つまり、女性としてすべてを手に入れた理想的な成功者なのだ。だから、本作を"女性のための人生セラピー・ドキュメント"と名付けたい。
セックス・セラピスト
セックス・セラピストとして有名なドクター・ルースはユダヤ人で、フランクフルトで生まれ、ナチスにより両親を殺され、スイス、パリ、イスラエル、ニューヨークに移っている。
常に満面の笑顔で写っている写真は特徴的で、小説よりも奇な人生と合わせると、人間としての大きさを感じる。
笑顔の裏には…
笑顔はラッキーを掴むのかもしれない。
この映画を見て本当にそぉ思った。
この人は沢山、影で泣いてきた。だけど涙を無駄にせず明るい方は前進することを考えて前に進める人だと思った。
セックスセラピストって聞くと、なんじゃそりゃって職業だし、それらしき人って沢山いる。
だけど、彼女は好奇心から学位をとってるし
耳を傾けたくない人でも、耳を傾けてしまう。
そして、固定観念の強い時代に政治的発言を
避けながらも中絶や同性愛について語る。
悩んだり苦しむ人の味方である姿は、人一倍
孤独や困難を乗り越えてきたからなんだろうな。
あらやだ投稿してなかった。
『ジョーカー』のトークショーの中で、年配の小柄な女性コメンテーターみたいな人(ホアキンが○○する人)がいたが、あれってドクター・ルースがモデルというかパロディなのでは。
中々に波乱万丈な半生というかほぼ朝ドラな感じ。知性も可愛らしさもある人物像はRBGにも通づるところがあり魅力的。おばあちゃんが学校に性教育の講師で来ちゃう孫(男)には同情を禁じ得ないが、まあガンバ。
この人に会ってみたい〜
映画評論家の町山智浩さんがラジオ番組で
このおばさんのことを紹介していて
とても興味を持ちました。
このおばさん自体が小さくてチャーミングなのに
結構、波乱万丈に生きてきたこと、
その語り口や言葉に愛があって本当に素敵だった。
会ってみたいな〜〜
とても良いドキュメンタリーでした。
@お勧めの鑑賞方法は?
ネット配信でもなんでもいいから観てみて!
90歳で現役のセックスセラピストとして活躍するカローラ・ルース・シ...
90歳で現役のセックスセラピストとして活躍するカローラ・ルース・シーゲル(1928-)を追ったドキュメンタリー。80年代初頭、50代の頃にラジオの「性のお悩み相談」番組で注目を集め、テレビにも進出して大きな名声を獲得したドクター・ルースは、現在もなお講演やメディア出演に多忙な日々を送っている。性の話はタブーだった時代に、エイズへの偏見をなくすべく立ち上がり、中絶問題で女性の権利向上を後押し、LGBTQの人々に寄り添ってきた。家族をホロコーストで失った少女時代。 終戦後はパレスチナでスナイパーとして活動。女性が学ぶことが難しかった時代に大学で心理学を専攻。アメリカに渡り、シングルマザーとなり娘を育てた。そして30歳の時に、3度目の結婚で最愛の夫フレッドと出会う。
小柄でとてもキュートな女性だが、嫌味を感じさせない、そしてとてもエネルギッシュ。真似はできないが、素敵で素晴らしいと思う。
人を敬い愛し
ユダヤ人として虐げられた哀しい過去を
人を敬い尊厳を守るという信念に変えた人。
人を愛し
ユーモアで楽しませたがる性質は
生来のものと
10歳までに惜しみない愛を注いでくれた家族がいたから。
規制の常識にとらわれない
ぶれない判断力や行動力は
彼女が数奇な運命を乗り越えて
自分を教育してきた賜物。
想像もできないくらい
大変なことも多かっただろう90年を
前向きに一生懸命生きてきた
素敵な人生を見せてもらいました。
学び続けること、挑戦し続けること
“セックスセラピスト”という肩書から、もっとセックスアドバイスに比重が高いかと思いきや、それは彼女の過去のテレビショウやラジオの映像で出てくる程度。
ホロコーストで家族を失う、パレスチナ時代、ソルボンヌ大学、からの時給1ドルのメイド……からの、40歳を超えての大学院。
ナチスに追われてスイスにいたときから、男子から借りた教科書をむさぼるように読んでたという。
学び続けること、あきらめないこと…それしか人生を切り開く方法はないのだとやっぱり思う。
毎日「こんなもっか。私の人生」って思って生きている人(私もその1人)は、サプリ的に見てみることをおすすめします。
※セックスにまつわる名言も素敵ですよ。
元気でチャーミングな90歳
個人的には、ドキュメンタリーは苦手。でも、予告編が面白そうだったので観に行ってみた。だって、90歳のセックスセラピストって、どんな人?って思いますよね。
この90歳の ドクター・ルース って、とにかく元気なおばあちゃんでした。とっても前向きで、とても人間が好きで、誰とでもお友達になる人。私とは正反対。ある意味、羨ましくもありました。
この映画、セックスセラピストの話なのに、R指定じゃないんですよね。質問とか、回答の中で、いろいろと言葉は、発してました。字幕にもなってました。でも、映像がないから、R指定じゃなかったんですかね。たまたま、ドキュメンタリーとして追いかけた人が、セックスセラピストだっただけなんでしょうね。
このドクター・ルースって、90歳なのに、杖もなく、スタスタと歩くんです。幼少時代は辛いこともありましたが、人前では泣かないんだと言ってました。悩みがないわけではないけど、いつも明るく、心にストレスを溜めないことが、元気の秘訣なんだろうなと思いました。とっても、チャーミングなおばあちゃんでした。
寛容な社会へ
性的なことを話すのは日本人の文化として恥ずかしいというところはあるけれども、こういうひとがいてくれて救われる人がたしかに多数いることは間違いないと思う。間違った理解で差別などされてしまうことがある世の中で、そういったことをひとつでもなくしていけたら素晴らしいこと。
難しいかもしれないけど、でもとにかくこういうひとを許容してみんなで素直に学べる社会はいい社会だなぁと思うし、知りたいことをきちんと学べる社会、世界になっていったらいいなぁ。とか大きな話になってしまった。
映画自体はチャーミングなルースおばあちゃんの半生をアニメを交えて描いててとてもわかりやすいし面白かった。パンフレットには映画には描かれてない情報や峰なゆかさん、荻上直子さんの寄稿も載っていてそれも良きでした◎
自分はこのままでよいのだと、受け止めてもらえることの喜びがいとおしいです
いとおしいです!こんなにもたくましくて快活でわかりやすい言葉で多くの人を救った人。しかも90を超えていまだ現役なんてすごすぎます。
研究者の見地から裏付けされた自信のある言葉。短い時間の中で情報収集・分析し、わかりやすい言葉で断定してもらえる。
小難しい言葉で権威のある話をする研究者は多い、でもこんなにもタレント向きで苦難にも向き合って。。。立ち直ってはいないのかもしれないけれど、だからこそ人のために優しく愛情をもって、背を押してくれる。
自分はこのままでよいのだと、肯定してもらった人は多いでしょう。
そしてセラピーだけでなく、彼女の生きざま。
いつまでも知の探求を求めたからこその遅咲きの名声。
自己啓発用としても見れて、とても興味深い人生観。。。でも何よりもかわいくて。惚れてしまいます♪
魅力に満ちた女性のドキュメント
完全にチェック外だったのだが、見掛けた予告編のドクター・ルースが、大変チャーミングだったので…。
戦争に幸せを奪われた少女時代が、その後の彼女の生き方に影響を与えたのは間違いないだろうが、彼女は、幸福の追求を止めない人。他者の幸せをも思う人。全ての人が幸福を目指せる世界を諦めず、それが叶わぬならば世界を変えようと奮闘する、勇気と行動力を持った女性だ。
人々に対して母親のように愛情深く、賢く、節度があり、確かなスキルと経験を持ち、ユーモアに富んでいる。
魅力的でない筈がない。
セックスセラピストとして名声を轟かす彼女の人生を追うのに、勿論性的な話題やワードは沢山出てくるが、それよりもむしろ、人間は誰も幸福になる権利があるという、彼女の信念が強調されていると思う。
「ナチスに怯える少女時代を過ごした私に、エイズの流行で、同性愛者が人間以下の扱いを受けているのを見過ごすことはできなかった」「大切なのは、全ての人に等しく敬意をはらう事」
それが彼女の行動原理だろう。
世代的に話題に抵抗感もあるかも知れないが、若者だけでなく、年配の方々にも是非見て貰いたい。
戦争と戦後を生き延び、連れ合いを失って尚、パワフルに、自分と社会の幸福を希求し続ける姿は、そろそろ人生後半戦世代にこそ共感を抱かせ、元気を与えてくれるのでは。
キュートな魅力ある女性
創作なら、プロットでNGとなるくらいの超人ぶりを示す実在のお方。
本人はチャーミングで、ユーモアたっぷり。
今に至るまで、支持政党や軍備法律などといった、政治的なことは発言しないが、
・エイズへの偏見をなくす運動
・中絶問題で女性の権利向上
・LGBTQの人々に寄り添い、公平さを訴える
など、性にまつわる正しい知識で人々の人権を守ることに努力されて、時に議会や討論会へ乗り込んで主張してきたその生き様は、人間としての魅力に溢れていましたね。
ただ、映画として少々とっ散らかっていて、特に前半は眠気を誘うところもあったりしたのが、もったいなかった。
ノーマルは曖昧、みんながノーマル
ナチスに両親・親族を奪われたことや、中東戦争で自身も足を失いかけた経験からしたら、ルースにとって殆どの悩みなんて解決可能なのだ。
セックスのことだって、ちょっと変わった性癖だったらへっちゃらだし、だからこそ、エイズによる差別や、LGBTQにも寄り添えたのかもしれない。
だから、みんな、そんなに悩むなと。
ノーマルという言葉は彼女にとっては曖昧だ。実はハッキリした定義などなく、少数者を集合から除く程度の意味しかないからだろうか。
いや、そんな消極的な考えではなくて、彼女にとっては全てがノーマルなのだ。
もし、例外があれば、それは戦争や暴力ということだろう。
人は性別や、性別の定義や、民族や、宗教や、肌の色や、言語や、国家や、政治思想を超えて、みんなノーマルなのだ。
当然、性の悩みに男女の区別などもない。中絶には寄り添うが、それは人間としてであり、政治とは距離を置いている。中絶は政治利用されがちなテーマだ。
アメリカの政治に多大な影響力のある福音派は、中絶を殺人のように定義するが、自分たちが後押ししている政権は過去に海外の戦争で多くの人を殺めていないか、結びつきの強い銃社会で亡くなった人はいないかと問いたくなる。
親が書棚のてっぺんに、こっそり隠し持っていたセックスの本が実は興味のきっかけだったと言っていた。体位とか書いてあって…。よく考えてみたら、それもみんなとおんなじじゃないか。
今の彼女のテーマは、恐らく、出来るだけ長く自分の研究をもとに社会と関わることなんじゃないか。
きっと、世界はワクワクするもので満ち溢れているに違いない。そして、それは、彼女だけにとどまらず、僕たちにとっても同じだ。
彼女にとって、性は生、つまり生きていること、そのものなのだ。
【前向きに生きる気持ちを後押ししてくれる、心潤う素晴らしきドキュメンタリー映画】
ー 彼女の小柄な身体から溢れ出るパワー、人を気遣う言動、センス良いユーモアに魅了される。ー
・ルースさんの前向きに生きる姿勢、原動力がどこから来ているのかは、映画を観れば分かる。
・彼女は言う。
「サイズなんて関係ないわ!」
このサイズという言葉は様々に解釈できるが、素敵なフレーズである。
(尚、この場面では、忌々しい大国と小国を統べている男達との間に立つルースさんの絵コンテが映される)
・ルースさんが、歳を重ねる毎に美しくなっていく姿が素晴らしい。
・笑うシーンも多いのだが、何故か涙腺がかなり緩んでしまう作品。
・私も家人に「知性のない男は退屈よ!」と決別宣言されないように、今まで以上に色々頑張ろう と思いましたよ。
<ルースさん、セックスセラピストとして言葉に重みがあるのは3度の結婚が寄与しているのは明らかだが、狙った男を仕留めるスキルも相当なものだとお見受けする。
(きちんと作中で描かれています。) 流石であります。>
触れ合いたいの最上級はセックスだ
やはり人は他の誰かと触れ合うことで、心も体も若くエネルギッシュに生き・活きられる(活動家や遊び人が若々しいのはあながち非科学的でもない)。その"触れ合う"の最上級が「セックス」のはずだ。
もっと人間の本能、この世に生きている本来の自然な欲を恥ずかしがらずに抱きしめ、大切にしたいと感じた。
男が言うと口実と非難される世間もどうかと思うが、セックスはコミュニケーションである。
そしてやはり人間は、意識と記憶(経験)で成り立っていて、良くも悪くも逆境でもがいたときこそ、その人の生きる意義や個性ができあがってくるものだ。ハングリー精神が人を育てる。
複雑で一般的に不幸と言われる家庭環境でありながら、「学びなさい。知識は誰にも奪えない(お金やモノは奪い合うが…)」という教えは本作の言葉で一番刺さった。
それと、「"ノーマル"って言葉は曖昧だから嫌い」という考え方も、「普通ってなに?」と世の中をフラットに観る大事な精神。人は誰しも何かしらのマイノリティーを抱えており(誰しもヘンタイで笑)、その自分のマイノリティーを尊重することで他人を認められる。人に愛されたいなら、まず自分を愛することから。
ドクター・ルースは、自分の率直な考えをズバズバ言うけど、価値観がシンプルで多様性を当たり前に受け入れているから好感を得られる。
現代のマザーテレサのようだ。
タイトルなし
Dr.ルース
.
戦時下
救う為にルースをスイスの養護施設へ
その両親・祖母をホロコーストで失う😖
パレスチナでユダヤ人組織に参加し
イスラエル兵を守るスナイパーに😲
勉強を続けるために離婚…出会い…離婚
3度めの結婚も最愛の夫を亡くす😖
これだけでも十分波乱万丈
その後
アメリカで最も有名な
セックス・セラピストとなった
.
タブー視されていた性について
物怖じせず
リアルな性の悩みにも真摯に応える
ユーモア溢れる愛らしい女性
91歳の現在も講演やメディア出演にと
全米で活躍している
.
心が大きくて前向きでバワフル
彼女の言葉全てが心に刺さる
この映画を観て知ってもらいたい😊
初恋の相手とのやりとりや
高身長でイケメン好きな肉食系女子
そんなところも可愛い🤭
ポジティブ!
ドクター・ルースのポジティブさに、「明日死ぬと思って生きなさい、永遠に生きると思って学びなさい」というガンジーの言葉を思い出しました。RBGもそうですが、花の命は長ーい(人もいる)のですね!
#おしえてドクター・ルース
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