「“ヌーヴェル・ヴァーグの傑作”はツマラナイ」気狂いピエロ pekeさんの映画レビュー(感想・評価)
“ヌーヴェル・ヴァーグの傑作”はツマラナイ
『勝手にしやがれ』と連続で観たけれど、これまたつまらない映画だった。
スチールや予告編からは刺激的で惹かれるものを感じたのだが、本編はやっぱり退屈だった。
マリアンヌが「ピエロ」と呼ぶたびにフェルディナンが自分の名前をいちいち言い返すところと、終盤登場する頭のおかしな男に「具合でも悪いのか?」と訊くところは笑ったけれど、あとは楽しめるところはほとんどなかった。
本作にも『勝手にしやがれ』と同様、ピカソの作品が何度も登場するが、ゴダールはピカソのファンだったんだろうな。キュビスムにも刺激を受けたのかもしれない――って、そんなことはどうでもいいや。
とにかく“ヌーヴェル・ヴァーグの傑作”は、心躍るものも、胸に迫るものも僕に与えず、映画館の暗闇に消えていったのでありました。
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