「【35歳のゴダール監督がシナリオなしで、即興演出で撮影したアヴァンギャルドな一品。】」気狂いピエロ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【35歳のゴダール監督がシナリオなしで、即興演出で撮影したアヴァンギャルドな一品。】
ー 今作は日本では1967年に公開されている。つまりは50年以上前の作品である。
だが、今作の色彩や演じるのアンナ・カリーナ、ジャン=ポール・ベルモンドの、無軌道な若さ、愚かさが見事に描かれている・
35歳のゴダール監督がシナリオなしで、即興演出で撮影した作品だそうであるが、故に映画のストーリー展開は粗いが、爆発的な魅力がある。
特に、ラストシーンの破滅的なフェルディナンの行い・・。
憶測だが、2022年、今作が劇場公開されたら、ここまでの評価は得られないと思う。
だが、50年以上前の作品として、今作を鑑賞すると、そのインパクトは凄いと思った作品である。
■妻との生活に退屈し、逃げ出したい衝動に駆られていたフェルディナン(ジャン=ポール・ベルモンド)。
ある夜、彼の家にベビーシッターとして現れたのは、かつての恋人・マリアンヌ(アンナ・カリーナ)だった。
フェルディナンは彼女を車で送り、そのまま一夜を共にする。
翌朝、彼女の部屋には男の死体があり…。
<2022年4月29日 2Kレストア版として劇場にて鑑賞>
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