「盲点=blindspoting」ブラインドスポッティング U-TAさんの映画レビュー(感想・評価)
盲点=blindspoting
新しい奴らが街を”イキって”闊歩している
俺たちは何も変わらない
どこへも行けない
ここに根を張ってきた
それでも刈り取られる
警官が木こりのように街を徘徊している
また誰かが伐られる
木は叫べど誰にも聞こえない
俺は既決重罪犯
人畜無害と証明し続けなければいけない
保釈の俺を友は”前と変わらず”迎えてくれる
でも 俺はこの街で"何者"なのか思い知らされる
その事が二人の盲点を明らかにする
だけどそれでも life is goin on 人生は続く
お前が飲んでる苦い水 俺も飲んでやる
やっぱり you're my man
この映画は主演二人のリアルストーリーであり 彼らのラップそのものであり 社会メッセージであり…盲点とは誰でもどこでも存在する普遍のもの ニュースだけでは絶対伝わない盲点 だからこそ 世界にラップがあり映画があり ”芸術”がある
きっと盲点は無くならない そう"直感的な脳の反応は変えられない"だけど ”盲点"があると知るのは知らないで街をイキって歩くのとは天地の差がある。と思うのです。
きっと 友達が釈放されたら やはりマイルスのように振る舞うだろう 「なあ なんて事はないよ 何にも変わっちゃいない俺とお前は 運が悪かっただけだ」って
だけど パトカーを見て怯える心はわからない いや 見ようとしたくない だって
この世界がどんなに狂って変わっていっても 俺たちの間だけは変わらないと信じたい。…から
いやー この脚本 天才だと思います
名画座の再映で観たけど いつ公開してたのか… よかった観れて ありがとう下高井戸シネマ まさに盲点だったなぁ
是枝Хスパイクリー 題名と顔と壺の絵
最後の弾丸の如く浴びせるラップ?セリフ?…そして 肌身に感じる自分の街の変化…
脚本は主演でラッパーでもあるとのこと
彼のラップは聞いた事ないが 彼のラップがまさに映画となって表現されている と思う。
自分の街が自分の国が変わっていく いつしか住むところがなくなっていくような
警察は守るのは金があるやつだけ
それはオークランドだけではない 世界中でも 日本でも 万引き家族のように 起きている。