ブラインドスポッティングのレビュー・感想・評価
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オークランドという土地柄
黒人と白人の軋轢を題材にした内容 日本人は黄色人種と言われているが、白人と黄色人種にも同様な問題が… 何色が優れているといったエビデンスは無いし、命の重さはどの色も一緒だと思いますけど… 黒人を撃った白人も、その後で… しかし、トランプが大統領に返り咲くと…😞気分的に重いと思っているのは僕だけでは無いはず
❇️どの方向に進むのかわからないストーリーが絶妙にセンス良し
ブラインドスポッティング 🇺🇸カリフォルニア州オークランド 保護観察期間をあと3日で終え、仲間と引っ越しの仕事をしている黒人の主人公。 昔からの大親友だが全く気にせず喧嘩や銃を持ち歩く白人の友人にヤキモキする黒人主人公。 3日間のどの様な事か起こるのか? 人種サスペンスコメディー ◉77E点。 ❇️どの方向に進むのかわからないストーリーが絶妙にセンス良すぎ‼︎ 🟡見所5! 1️⃣オークランドの街を前面にアピール! ★彡オークランドのイメージがわかりやすいので旅行の際、なんとなく雰囲気がわかるかも⁉︎ 2️⃣ある事件から流れが変わると思いきや! ★彡発砲事件を目撃した主人公からどんな展開なのかと予想を裏切られ、すかされるがまさかの展開で納得しました。 3️⃣以外とサスペンス強し ★彡前半と後半でガラッと変わり、人種の絶妙な問題を提示してくるのが良かった。 4️⃣センスの塊を感じた。 ★彡信号機や子供の言動、警察の行動、友人の助言、親友関係、お墓シーン🪦やオークランドの景観などなどセンスの塊でした。 5️⃣ラストのオチからエンドロールが素晴らしい! ★彡とにかくカッコ良い!
むむ、渋い
容疑者が2人いて、黒人と白人のペアだったら。 さあ、どっちに銃を向ける?。 暴力的は白人に付き合わされる、控えめな黒人。 この黒人の罪状はなんだったんだろう? と思いながらも。 そこじゃなかった、話の焦点。 っていうのが、ナイス。 クライマックスの、黒人の心の中のトリガーが外れたとき。 いやー、あかん、我慢せえよ!って、こっちがびびった。 ただ私のようなお気楽映画が好きな派には。 ちょっと難しかったのでした。
異国のリアル
日本に住む日本人として、正直に言ってBLMはよその国の話だった。 人権を主張するのは良いけど、暴動ってどうなの?くらいにしか感じていなかった。 黒人よりも黒人ぽいマイルズと、タフガイ至上主義みたいなのから脱却を図るコリンズ。 なんかうまいこと言えないんだけどアメリカの今を描写している映画のようにも感じるし 生まれついての境遇から抜け出そうともがく普遍的な男の話にも思える。 かなりドキっとする子供の描写とか、パトカーに止められるだけで命の危険を感じる異常さとか 日本でBLMのリアルっていうか、ひとつの見方みたいなのを提示してくれたってとこで 個人的には見る価値のある作品だったと思うし、見て良かったと思えた。 単純に面白いっていうのもあるんだけどね。
みんな叫び過ぎ
普通の声で話してたら描こうとしてるものにならないの?ちょっとうるさすぎるし、スパイク・リー気取ったテンポいい会話みたいのも取ってつけた感満載で聞いてて恥ずかしい。スパイク・リーったって90年代のだよ。30年後に真似してどうする。ストーリーは問題ないから奇をてらわずに作ればよかったのに。
タイトルなし
ラッパーとしても活躍ダヴィード·ディグス 舞台脚本家でもある ラファエル·カザル 友人2人で脚本主演を担当 人種や格差多様な地オークランドで 混在することにより起こる問題を 友情を通して描いた作品 オークランドの今·現在·日常 抱える怒りや恐怖 『ブラインドスポッティング=盲点』 同じ事実や出来事でも 立場の違いによって見え方は違う 全体像が見えないと 色々なものを見落とす 見方や視点について考えさせられる
白と黒は違う…
鑑賞前に舞台となるオークランドを少し調べたところ、今は少し改善されたようだが、全米有数の犯罪率の高い街。子供の頃からそこで生まれ育った黒人と白人の親友二人。暮らしが厳しいのは変わらないが、白人と黒人では見られ方が違い、それは命にも関わることだった。偶然、目の前で黒人が白人警官に銃殺されるところを目撃したことから、その現実が浮き彫りになってくる。同じことをしたとしても、撃たれるのは黒人。何気ない生活の不平不満から、命の叫びまでラップで捲し立てる様は圧巻。軽いノリの二人の掛け合いから、重い現実まで強弱がはっきりしており、見やすかった。
壺と顔 見ようとした時ようやく見えてくるもの
夜の街角にたむろする、ちょっと身なりの崩れた黒人の若者の集団。 もし、思いがけず出会ってしまったら、怖いと思うだろう。 それは、「ルビンの壺」の一面しか見ていない、とこの映画は言うのだ。 ある時は壺で、ある時は見つめ合う顔。両方であること分かっていても、どちらかに見えた瞬間、別のもう一つに見えることはない。 見る時にはいつも、見えないブラインドスポッティング(盲点)がつきまとい、だから、「怖い存在」という面だけが直感的に目に飛び込んで来ることとなる。 そうした見え方が、コリンら黒人を苦しめる。 というだけで、この映画が分かった気になるとすれば、まさしくブラインドスポッティングにからめ捕られていることになる。 物語のバックボーンをよく理解することで、この映画がよりよく見えてくるように思う。 何といっても、オークランドの理解が必須。 オークランドは、アメリカ有数の犯罪多発都市。多くの貧しい黒人がゲットー(貧民街)に住み、1960年代後半には黒人の人権を擁護するブラックパンサー党が組織された、反骨の街としても有名。 そういう街でコリンとマイルズは育ち、タフガイとして生き延びるすべを身に付けた。前歯を飾るグリル、髪を編み込むドレッドヘアーはまさしくアイデンティティーそのもの。 だから2人は、オークランド以外で生きていく事などできないかもしれないという恐れを無意識に抱き、その恐れが強い程、そんな自分たちを受け入れてくれる街に愛を強く感じることになる。 オークランドの南はシリコンバレー。 オークランドにもITリッチマンが流入し、不動産価格や物価が上昇している。 当然、意識高い系が増え、肉だけではなく卵なども食べないビーガンに食料品・飲食関係の店も対応せざるを得なくなる。ビーガンハンバーガーや青汁ジュースが、まさしくそれ。 自分たちより豊かな階級が流入してくることで、経済的にも文化的にも変わっていくことに、劣等感、阻害感を募らせる。だから、逆に自分たちが先住者であることでプライドを保とうとする。 そうした屈折した感情が、ハンバーガーごときで熱くなり、新参者と同じタトゥーであることに落ち込み、「ゲットーっぽくしてイキがらなくても」の言葉にブチ切れるマイルズをつくる。 にもかかわらず、その街で2人は引っ越しの仕事をしている。よそ者に家々を明け渡すための仕事から収入を得て生きていくしかない皮肉。 つまり、見た目だけが黒人差別を生み出すのではなく、経済格差、文化的な違い、犯罪率の差がからみ合った結果であることを知らなくては、物ごとの半分しか見ていないことになる。 ところで、この映画のノリのよさは最高だけれど、それにダマされてはいけない。 実は、本当によく作り込まれた映画であることが、よく見ると分かってくる。 写真家の家で、コリンとマイルズが指示されて見つめ合う場面。 いいようのない間があり、写真家に向かって「あんたはイカす人だけれど、これだけは意味不明」で終わる。少々コッケイで、でも妙なシーンだな、で通り過ぎてしまったけれど、後になってみれば、なるほどルビンの壺なんだと気づかされる。 見つめ合う2人は黒人と白人ではあるけれど、壺を形づくる似たもの同士の左右対称なペアに違いない。 そして、ちゃんと相手を見ないといけないと、さりげなく真面目なメッセージになっている。 その写真家が言う。「今は看板ばかりになっているけど、昔は木(オークつまりナラの木)がたくさん生えていた」 木の話題が再び登場するのはパーティー会場。切り株がテーブルとして置かれている。街の新参者が持ち主で「年輪が140年」と自慢する。でも、コリンとマイルズの仲間に使わせない。 さらに、殺人を犯した警官にコリンがラップで怒りをぶつける場面でも。「(黒人は)木みたいに刈られる」「(殺された)奴の年輪(年齢)を数えたか」 そして、壺の話も再び。「俺は壺で顔だ。両方見ろ」あらゆる伏線が、この場面で回収される。 実に緻密に計算された物語。でも、そう感じさせないところが憎らしい。 11歳の時からいつも一緒で、バカを言い合ってきた2人が、3日間の濃厚な体験の中で、直球の本音をぶつけ合う。コリンが警官にぶつけた言葉も、実はマイルズに聞かせる意味があったのかも知れない。 3日間を通してマイルズは、コリンのニガーとしての苦しみ、悲しさに、ようやく本当に思いを馳せたのだろう。ブラインドポインティングは、2人の間にこそあったものだったに違いない。 実は、男同士の友情の物語。救いはそこにある。
先月の25日、アメリカ中西部ミネソタ州のミネアポリスで、白人の警察...
先月の25日、アメリカ中西部ミネソタ州のミネアポリスで、白人の警察官に拘束された黒人男性が死亡した事件を受けて、全米各地で警察の対応に抗議するデモが発生しているとの事で、今観るべき作品だと思います。 確かに良い映画ですし、訴え掛けたい事、伝えたい事はしっかり伝わってきますが、期待し過ぎたせいか、残念ながら個人的にはそこまで心に響きませんでした。 服装などの見た目で判断されたり、国籍で差別される事はあっても、肌の色の違いで差別されたりする事があまりない日本に住む自分のような人間には、本当の意味で解るとは言えないような気がします。 多分この作品の本当の良さは、アメリカをはじめ多人種が暮らす国に住んでいる方でないと分からないのではないかと思います。
人種差別へのメッセージ
アメリカ社会、特に人種差別へのメッセージ性の高い作品、 にも関わらず、黒人社会にあっては、白人もまた差別の対象となりえる、 原題通り”盲点”でした。 常に流れるヒップホップが良い演出をしていて、 黒人と白人の男の友情をユーモラスに時に過激に描いた作品。
二本立て二本目。 人の見方には必ず盲点(ブラインドスポット)がある...
二本立て二本目。 人の見方には必ず盲点(ブラインドスポット)がある。いやー考えさせられた。差別を受けるのは黒人ばかりかと思っていた。黒人の中の白人にも辛い部分が…まさしく盲点だった。 この映画、そんな白人を演じたアメリカの加藤浩次が秀逸、まさに狂犬。 重いテーマにもかかわらず、それを感じさせない演出はすごい、新しいジャンルの作品を見たような気がした。ラップのアピール、真面目?(笑) でも、よくよく考えると、ワルって結局そこから抜け出すのは無理ってことなのか、ちょっと悲しい気もした。
意外にレビューいいですね。 言葉使いとか、暴力的なシーンやら、去年...
意外にレビューいいですね。 言葉使いとか、暴力的なシーンやら、去年ワーストの「タロウのバカ」に通じる部分もあり、だんだんテンション下がっていく自分。 今日の2本目だったので疲れ気味だったかなぁ。メッセージを感じ取れるまでに至れず残念。
盲点=blindspoting
新しい奴らが街を”イキって”闊歩している 俺たちは何も変わらない どこへも行けない ここに根を張ってきた それでも刈り取られる 警官が木こりのように街を徘徊している また誰かが伐られる 木は叫べど誰にも聞こえない 俺は既決重罪犯 人畜無害と証明し続けなければいけない 保釈の俺を友は”前と変わらず”迎えてくれる でも 俺はこの街で"何者"なのか思い知らされる その事が二人の盲点を明らかにする だけどそれでも life is goin on 人生は続く お前が飲んでる苦い水 俺も飲んでやる やっぱり you're my man この映画は主演二人のリアルストーリーであり 彼らのラップそのものであり 社会メッセージであり…盲点とは誰でもどこでも存在する普遍のもの ニュースだけでは絶対伝わない盲点 だからこそ 世界にラップがあり映画があり ”芸術”がある きっと盲点は無くならない そう"直感的な脳の反応は変えられない"だけど ”盲点"があると知るのは知らないで街をイキって歩くのとは天地の差がある。と思うのです。 きっと 友達が釈放されたら やはりマイルスのように振る舞うだろう 「なあ なんて事はないよ 何にも変わっちゃいない俺とお前は 運が悪かっただけだ」って だけど パトカーを見て怯える心はわからない いや 見ようとしたくない だって この世界がどんなに狂って変わっていっても 俺たちの間だけは変わらないと信じたい。…から いやー この脚本 天才だと思います 名画座の再映で観たけど いつ公開してたのか… よかった観れて ありがとう下高井戸シネマ まさに盲点だったなぁ 是枝Хスパイクリー 題名と顔と壺の絵 最後の弾丸の如く浴びせるラップ?セリフ?…そして 肌身に感じる自分の街の変化… 脚本は主演でラッパーでもあるとのこと 彼のラップは聞いた事ないが 彼のラップがまさに映画となって表現されている と思う。 自分の街が自分の国が変わっていく いつしか住むところがなくなっていくような 警察は守るのは金があるやつだけ それはオークランドだけではない 世界中でも 日本でも 万引き家族のように 起きている。
ラップはやっぱりアメリカが本場。勝てない・・・
ルビンの壺という心理画が2人の顔に見えたり壺に見えたりすることを、コリンの元カノであるヴァルが教える。一方を見つめると他方が見えなくなることを「blind spot」と言う。そのまんまのタイトル。ルビンの壺の絵が白黒であることから、黒人からの視点、白人からの視点をテーマにした作品ではありますが、他にも貧富の差など色んな意味が含まれているように思われます。 コリンが服役した原因はケンカにより白人男性に全治1週間の怪我を負わせたことによるものだったが、実はマイルズもケンカに加担したいた!というより、マイルズの蹴りの方がむしろ凄まじかった。こんな時、警察は間違いなく黒人だけを捕まえるという事実に打ちのめされる。さらにオークランドの警官は8万ドルの年収をもらいながら、報復を恐れて郊外に住んでいるのだという。 そうした人種差別がはびこる中、仲の良い二人は黒人であるコリンが白人のマイルズに対して「ニガー」と呼ぶ。しかし、マイルズはニガーという単語を一度も口にしたことがないのだ。黒人を罵倒する言葉なのだが、不良黒人がよくやるやんちゃなことを問題児マイルズがするから皮肉を込めての呼称。しかし、マイルズは黒人の妻もいるし、差別用語であることは十分承知している差別反対の信念を持っているのだとうかがい知れる。ましてやインド人、ヒスパニック、アジア系など、多種多様の人種が集まる街でもあるから、差別なんて概念すら持っていないのかもしれません。 根底にはオークランドの町を良くしていこうと行動する、生まれ育った町への愛が感じられるが、いったん銃を持ってしまうと人間性が変わってしまう。この銃規制の甘さなどにも警鐘を鳴らしていると感じられる。また、終盤には黒人殺しの警官と対峙することになるのですが、このコリンの葛藤が胸に響いてくるのです。パトカーに追われそうになった夜と同様、心臓バクバクものでした。その時のコリンの「人は殺さない」という言葉がまたルビンの壺を思い出させる。銃を見て、人を見ないということも盲点の一つなのだろう。 シリアスな内容ではあるのに、コミカルなシーンも多い。コリンが会話するたびにラップ調になり、ちゃんと韻を踏んでいるところも興味深い。事件の目撃者を語るインド系の青年の語りで、被害者の呼称がころころ変わるところに爆笑。また、ヴァルの着ているトレーナーの文字がひらがなだったことも気になってしょうがない。推測するに「あなたは壺」「あなたは顔」だったんじゃないかと・・・
細かいニュアンスは アメリカのことをよく知っている人にしか 分から...
細かいニュアンスは アメリカのことをよく知っている人にしか 分からないのだろうなと思いました。 あからさまな差別は少なくなっても やはり人種差別は根強く残っているということなのですね。 主人公の2人の 自ら災いを招く危なっかしい行動は あまり共感できませんでした。
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