「恨みの継続、誰しも顔を背けたい記憶はある」マー サイコパスの狂気の地下室 うにたん♪(コロナが当たり前の世界)さんの映画レビュー(感想・評価)
恨みの継続、誰しも顔を背けたい記憶はある
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スー・アンの気のいい表情から最初は騙されて、楽しい時間を過ごす学生たち。
スー・アンを狂わせた学生時代の思い出は確かに酷い。
しかし、復讐をイメージしていたとは言え予定してない場所で会った学生たちに酒を買ってやり、地下室を貸し出しパーティ三昧させ、判断力を失わせて、家族を調べたり、装飾品を奪ったりと中々の小悪党ぶり。
若者が母親位の歳のおばさんとあんだけ交流出来るものではないが、スー・アンは気持ちだけ若いままで生きてしまったのか?
職場の動物病院でもしょっちゅう怒られるシーンが挿入される為、大人として未熟な部分が見える。そんなスー・アンは若者に混じってパーティをするのだが最初こそママと持ち上げられるものの、すぐにウザがられる様になり、ちと哀れではある。
観ている側としては、次第に凶悪かつ陰湿な行動を取ると思っていたのだが、何処か行き当たりばったり。
手に入らなかったものに執着し、恨みと嫉妬で安易に殺人に手を染める為、ただただ身勝手なオバサンの姿が理解できない。
破滅型のスー・アンが得たものは何だったのか?
ラストシーンは虚しい。
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