劇場公開日 2020年1月10日

  • 予告編を見る

「頭の悪い政治批判」カイジ ファイナルゲーム NAKATANIさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5頭の悪い政治批判

2022年7月15日
iPhoneアプリから投稿

原作内容をほとんど放棄して、オリジナルで勝負した本作。
結果は惨敗。ひどい。酷すぎる。悪魔的だ、、、、

正直観る前からクソ映画だということは知っていたのだが、最近良作ドラマばかり観ていたので、ある程度自分の求めるハードルを下げるためになんとなく観てみた。

原作はギャンブル系の漫画の中でも最高傑作の作品、「カイジ」。
前作の続きをそのまま映画化すれば、どうあがいても面白い作品になるに決まっているのだが、それはしなかった。

おそらく本作は強い政治的メッセージを込めたいと言う企画のもと製作されたのであろう、
国民を無視した行き過ぎた政治といったものが世界観と、主人公たちの行動原理を作っている。

ただこういったメッセージを込める場合には説得力を持たせなければ誰も影響を受けない。
整合性の取れた脚本を用意するのが大前提な訳で、、、
まー、、、ファンタジーであってもリアリティを感じない内容になっている。

ゲームの内容も杜撰すぎて、説明を受けた段階で「、、、????」となってしまうくらい。
言ってしまえばゲームになっていない。
とてもじゃないが頭脳バトルを期待できるものになっていない。
それに拍車をかけるようにただただ後出しジャンケンをするような激烈的にIQの低い騙し合い、、、

素人が作ったんか?マジで。

こういった原作をレイプし尽くして惨殺したみたいな頭のあまりにも悪い設定の数々を並べるもんだから、俳優陣のいつもの演技もオーバーすぎてヘタクソに見えてしまう。

いっつも喚いてる吉田鋼太郎。
情緒不安定なのかと思うくらいハイスピードな心変わりを見せるインキャな真剣佑。
舌が回ってない福士蒼汰。

この映画を楽しむ術があるとしたら、ツッコミどころがありすぎて逆に面白いところや、いつもの藤原竜也を楽しむといったところか。

個人的な満足度はマイナス2000円。
藤原竜也が好きなのでそこを加味すると150円くらいなものか。

NAKATANI