「あー、悪魔的だ!!!」カイジ ファイナルゲーム 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
あー、悪魔的だ!!!
やはり、金を出してまで劇場で観るほどの映画ではなかった。
藤原竜也演じる、人生の選択の悪運にまみれたカイジも、吉田鋼太郎演じる、小憎らしいくらい笑顔でニヤリと笑う黒崎も、まあ大げさで劇画的。シナリオも当然、それに見合ったドタバタやどんでん返し。そこがこの映画の魅力と感じる人もいるのだろうが。
「5分」と言いながら、うだうだ講釈をたれて、なかなか行動に移さないとか、あげればきりのない失笑シーンが多い。
ただ、ことごとく貧乏くじを引き当てて、ボロボロになりながらもミッションをこなしていくカイジには、なぜか藤原竜也がよく似合う。これは彼の愛されキャラのなせる業か?
最後のトランクの選択は”雀のお宿”のようで、その努力と強欲さにに見合わない報酬の薄さが、どうも憎めない気分にはさせる。
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