劇場公開日 2020年1月10日

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「マジで星5つを献上したい」カイジ ファイナルゲーム しんかいぎょさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0マジで星5つを献上したい

2020年1月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

見終わった直後、正直な気持ちとして今年のFilm of the yearはこれでキマリでいいとさえ思った。
話の展開も、話の中の勝負も、もうほんとにワクワクドキドキで楽しませてもらった。

そしてそれにわをかけてよかったのが、藤原竜也、吉田鋼太郎、福士蒼汰の演技対決。
藤原竜也はもう語る必要がないくらい素晴らしい演技で映画をグイグイ引っ張っていく。
そして吉田鋼太郎、一作目の香川照之の存在感がパナいと思ってたけど、負けず劣らずの素晴らしい悪役ぶりで見ていてもう本当に感激してしまうくらいのザ・悪役という存在感。
福士蒼汰も言及しないわけにはいかない。ナイフを隠し持つような鋭い存在感、前にザ・ファブルで魅せた狂気とはまた違う青いオーラは一度見たら印象に残ること請け合い。

ラストの方で藤原竜也と福士蒼汰が言葉をぶつけ合うシーンは、現代の日本に暮らす自分にとっては胸を打つシーン。いまのこの時代に必要なシーンが、必要なタイミングで映画館に届けられたんだなと、そういう意味でも感動してしまった。

蛇足覚悟で付け加えたいのだが、吉田鋼太郎の演技は、いかにも演技というタイプだ。
だがそれがいい。大事なことは、自然かどうかということ以上に、見ている側に届くかどうかということだと、今作を鑑賞していて教えられた気がする。

しんかいぎょ