「愛されなかった子供」朝が来る ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
愛されなかった子供
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日常的に起こっている児童虐待やネグレクトは、思ってもみなかった不運が重なっているだけで、本当は沢山の事情があるのだと、ひかりという一人の若い母親から想像ができました。
佐都子とひかりは、親子ほど歳が離れています。だから、ラストで佐都子がひかりに言った『ごめんなさい。分かってあげられなくて』という言葉は、虐待をしてしまう親達や虐待をされた子供達への、大人(社会)からの謝罪の様に感じてしまいました(私の考えすぎかもしれませんが)。佐都子や浅見の存在は、女性にとって心強いですよね。沢山の悲しいニュースがある世の中ですが、女性に対する眼差しの優しさに、胸がいっぱいになりました。
山や海の日本の風景の美しさは、流石でした。
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こころさんのコメント
2021年4月6日
ミカさん
恥ずかしながら、河瀬監督作品は「あん」に次いで2作目なのですが、柔らかな光、そよぐ風の捉え方も素敵ですよね。
敢えて多くを語らない人への監督の優しい眼差しを感じました。