「大我と小我の物語」朝が来る 森のエテコウさんの映画レビュー(感想・評価)
大我と小我の物語
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自然の命が大我、個の移ろいが小我。
この世は大我と小我の螺旋の中で時を刻む。
特別養子縁組という視点で、このテーマを浮かび上がらせている河瀬監督の映像作家としての手腕は健在だ。
自然の四季を美しく動的に切り取り、人もまた大きな自然の一部であることを、静かにも強く描き出し心を浄化してくれる。
大我は小我を包含することを示唆する幾つかの台詞の中でも、「親が産まれてくる子を選ぶのではなく、子が親を選ぶ」という言葉が心に残り、身近な日常を振り返りたくなる、映画史に深く刻まれる作品だ。
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