「善き人すぎて」朝が来る ミツバチば~やさんの映画レビュー(感想・評価)
善き人すぎて
いろいろな意味を含んだタイトルであり、内容の重さを説明するのに十分な構成だと
思いました。
不妊治療、若年出産、家庭内格差、非行などなど、福祉の狭間が盛りだくさん。
なかったことにしたい過去もあれば、なかったことにはできない過去もある。
どっちも、「あったこと」なんですよね。
過去とどう向き合うか、というテーマと、子どもを本気で育てるのに、血縁じゃない、というテーマ。どちらも答えはそれぞれの心の中に。
重いテーマのわりには、ドロドロした感じがしないのは、登場人物がみんな善き人ばかりだからでしょうか。
人って、もっと嫌らしいとこ持ってない?っていうのが、率直な感想。
いい人ぶっても、腹の黒さあるから、人って面倒くさくていとおかし、なんじゃない?
そういう意味で、小説は奇なりとはならないんだな。
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