「大人が考える子の幸せとは」朝が来る Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
大人が考える子の幸せとは
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予告で何度か観たこともあって観賞
感想としては
ドキュメンタリータッチの現実味のある作風
それを自然な演技で受け止める俳優陣
知らなかった制度
予告からミステリー調の話を予想していましたが
社会派作品だとは思いませんでした
子供に恵まれない栗原夫妻が
ふとしたきっかけで知った特別養子縁組制度
それによって子供を授かりますが6年後のある日
その子供の元親が現れ返してくれと…
生まれるけど育てられない
生まれないけど育てたい
一人の赤ちゃんを繋ぎとめる制度ですが
では育てられない親は未練が全くないのかと
言われればそうではない…
喪失感が人生をどんどんを狂わせていったら…
という悲劇的な部分を余すところなく描写します
この作品の一番辛いところは
その元親ひかりの家族や周囲の人達の言っていること
自体は間違いでは無いこと
借金取りですら間違っていません
受け止めきれないひかりが苦しむ事になってしまう部分
蒔田彩珠の演じている感じが全然無い自然な表現と
見事に相まっていました
この制度も調べてみると
出産前から介入するという画期的なものでありながら
・受け側の年齢は40歳くらいまで
・子供が幸せになるほうを協議して選ぶようにすること
・諸経費は受け側が負担する
・助成金がないこと
といった条件によりなかなか斡旋がうまくいかない
現実があるようです
少子化少子化と騒がれる昨今
こうした映画を通じて理解が進めばと思います
蒔田彩珠はどんどん出てきそうですね
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