Daughters(ドーターズ)のレビュー・感想・評価
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色彩やカメラワークが絶妙で美しい
ルームシェア生活を送るOL2人の女性が現実と向き合いながら生きていくヒューマンドラマ。どこにでもいるようなOLの私生活をシンプルかつ綺麗に描いている作品。とにかく色彩やカメラワークが絶妙で映像の美しさに見惚れてしまいます。
2020-167
僕の性格の悪さ
まだまだ女性の働き方は、厳しい!
阿部純子、三吉彩花とマイベストなアクトレスと言う事で鑑賞。きかんぼうの彩花と、お嬢な純子。下着姿で泳ぐシーンは、ドッキリ!独身を楽しんで東京中目黒でシェアしていたが、妊娠で関係が、揺れ動く。女1人で子育ては、都会ではどうなんやろ。しかし、2人のスーパーウーマンは、やりこなすだろ。阿部純子は、トト姉ちゃんやノーサイドゲームとは、また違う。三吉彩花は、ダンスウィズミーのように、ややイケズな感じ!
【若き二人の女性の深い友情を”ある出来事”を通して描き出した作品。”命の継承”というテーマも仄かに描いている作品でもある。】
■印象的なシーン
1.三吉彩花さん演じる小春と阿部純子さん演じる綾乃の自由奔放に若さを満喫しながらも、仕事はキッチリこなしていく姿。二人はルームシェアをしている・・。
ー小春のモノローグ”私たちは価値観が似ている。”この関係性が綾乃の予期せぬ妊娠により、少しづつ変化していく過程を10カ月を通して描いていく。-
2.大塚寧々さん演じる女性産婦人科医が、明るいトーンで言う言葉。”最近はシングルマザーが増えているの・・。私は子供を産んだことがないから,新しい命を生み出す事って素晴らしいと思う”
ーシングルマザーを肯定的に見る視点。-
3.綾乃が久しぶりに帰った実家でも父(鶴見慎吾)は心配するが、祖母(大谷斐沙子)は”曾孫が出来るなんて・・”と嬉しさを隠せない。
綾乃が祖母と一緒に墓参りをするシーンも良い。
ーここでも、シングルマザーとして生きて行こうとする綾乃を肯定的に捉える家族の姿が描かれる。祖母の”命の継承”と言う言葉が心に響く。-
4.綾乃のお腹が大きくなるにつれ、小春との間に不協和音が生じる。そして、小春は当初二人で行く予定だった沖縄に一人旅に出る。
―この沖縄のシーンが、この作品にアクセントを与えており、良い。
黒谷智香さん演じる沖縄で旅館、食堂を営む女性が”若い頃は東京にいたけれど、イロイロあって沖縄にきたの・・”と言ってシングルマザーであることをさらりと話すシーン。
”沖縄って、他人でも放っておけない人が多いのよ・・” 静かに彼女の言葉を聞く小春の何かを悟ったような表情・・。ー
5.東京に戻った小春と綾乃が二人でベビーベッドを組み立てるシーン。
ー仲直りというか、新たな”三人の生活”の始まりである。-
<若き二人の女性の深い友情を”ある出来事”を通して描き出した作品。”命の継承”というテーマも仄かに描いている作品でもある。
あの女の子は美しく、気丈な二人の母親に育てられるのだから、きっと素敵な女性に育つのではないかなあ・・。
”Daughters”という題名はダブルミーニングである事が分かるのである。>
■蛇足
・沖縄の食堂で黒谷さんが作ってくれる”クーパー:クースーのパイナップル果汁割、美味そう・・” をあの食堂のカウンターで酔いつぶれるまで飲みたい・・。
【「大丈夫かな?」「大丈夫じゃない!?」】
僕は、「大丈夫」という言葉が好きだ。
案ずるより産むが易しとか、楽観論者とか、注釈をつけようとする人はいるが、それはそれで、音の響きとか、寄り添う感じとか、総合的な理由によるものなのだ。
世の中なんて、上手くいくことの方が少ない。
でも、大丈夫と言い聞かせながら、前向きに進む方が良い結果に結びつくような気がするのだ。
スタッフにもよく大丈夫と言うので、大丈部長と呼ばれてたこともあったくらいだ。
こうして、なんども難関を切り抜けたし、お陰で、頭ごなしに人にダメ出ししたり、理由もなしに否定的な意見を言うような人間にはならないで済んだと思う。
親友だと思ってても、喧嘩したり、いつか疎遠になったりもする。
友達が妊娠して、置いてけぼりになったような気になることだってあるだろう。
悩んでいるのに…、不安なのに…、どうして、相手は分かってくれないのとか。
この作品は、若者、特に若い女性に向けた讃歌のようなものではないか。
憧れの街に友人と住んで、時には徹夜で仕事をしたり、たわいもない話しで飲み明かしたり。
そして、明け方、築地の寿司屋に行ってみたり。
世界がまるで自分の掌の上にあるように感じたりもする。
LGBTQとは別に、将来は、産んだ子供を親友2人で育てるという、新しい家族の形もあるのかもと思わせる。
不安だろう。
いつか、親友にも家族が出来るかもしれない。
親子関係は、いつか血の繋がりを優先するかもしれない。
でも、大丈夫、大丈夫だ。
きっと乗り越える。
僕は、そんなふうに思うのだ。
※ 明るさを抑えた映像が、静かに揺れ動く二人の気持ちとマッチしてて良かったと思う。
飲んだら寝ちゃう人
強かでしなやかで美しい
エンドロールのその先が見たくなる佳作
監督は長編映画は本作が初めての映像作家らしい。途中途中に挟まれるIVっぽいおしゃれな映像と音楽がいかにも。この手の作品は監督の独りよがりで、映像は綺麗だけど映画としてはどうなの?となりがちだが、主役二人のたしかな演技で意外にも地に足が付いたしっかりした出来の映画になっている。意地っ張りだけど不安だらけの阿部純子、同居人が一人で出産すると決めたと同時に自分がパパ役になると覚悟を決める三吉彩花、どちらもきれいにハマった適役。脇を固める飄々とした産婦人科医の大塚寧々、娘がシングルマザーになると知って憮然としている父親の鶴見辰吾、ひ孫ができて喜ぶ祖母役の大方斐紗子、みんないい味を出していた。ただ、終盤の沖縄は必要だったのかなと思った。その前の小春の問いかけに彩乃はどういう答えを出すのか気になった
シングルマザー
結婚しないで子どもを産む女性を肯定しようという風に仕向ける映画でした。
私自身はシングルマザーに対して何も思う事はないが、生まれた子どもになぜ自分に父親がいないの?と反抗されたら辛いだろうと思った。子どもができるという覚悟のない性行為でただしたいだけの性行為で遊びの性行為で自分は産まれたの?と言われたらきついと思う。私なら絶対に言うと思う。
映画の内容で4人に1人はシングルマザーらしい。
私は、性教育はする必要はないという考え方だが、するのなら、コンドームはつけるな!と教えるべきだと思う。性行為をしたら子どもができる。子どもができてもいいと覚悟が持てる人とだけ愛することをすべきだと。シングルマザーが悪いとは思わないが、性行為だけがしたくて妊娠するケースは減ると思う。性行為したら子どもができる事は自然な事なので、避妊で望まない妊娠をなくそうとするのは違うと思う。妊娠したくないが、性行為はしたいという、したいだけの性行為は考え方が幼稚だと考える。まぁこれからも望まない妊娠は増えると思うが。
性に関しては自然と学ぶものだと思う。どうしても性教育したい人は、自分の性行為を見せればいいと思う。これが本当の性行為だと。
性は秘め事である。特に性教育は必要はないと思う。
話はそれたがこの映画は、望まないで子どもができたという、やっちゃた妊娠が内容の映画でした。美談で話を終えようとしていたが、やはりどこか無理があると思った。
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