「監督がずっとしゃべってる感じだった」Daughters(ドーターズ) Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
監督がずっとしゃべってる感じだった
オープニングの後で記憶についての話を三吉彩花と阿部純子がしゃべるのね。津田監督が普段おもってることを、台詞にして二人の女優に適当に割り当ててしゃべらせてる感じなの。だから、女優が台詞を読んでるんだけど、監督がしゃべってるみたいだった。
それでこれ、全編、そんな感じなの。
もう、監督が一人芝居でやればいいんじゃないかなとか思ったけど、多分、それより、オーディオコメンタリー入れてもらった方がいいな。「ここでは三吉彩花の役はこういうことを考えているので、こういう台詞を言うんです」とか、全部解説してもらって。その方が面白い。そうすれば良かったのに。
キャラ造形が全くないのね。
だから作者の都合で動いてて「木偶人形みたい」ってこういうことかと思ったもん。
画は綺麗なんだよね。アート作品の撮り方だと思う。美術館で良く目にする。
アート作品だと、もっと抽象的で、こちらに考えさせるようになってるから、綺麗な画が利いてくるけど、この作品はそうじゃないからね。
たぶん「オシャレ系」な作品なんだろうなと思うけど、飲み会シーンはバブルっぽいんだよね。あれ、今のオシャレはあんな感じなのかな。
オープニングロールのフォントはあれでいいのかとか、音楽はどうなのとか、エンドロールのレイアウトそれでいいのとか、オシャレ系を追求してるから余計に気になったんだけど、あれはどうなの。センス良い人がみたら良いのかな。
雰囲気で魅せる映画は色々あるけど、これは、ちょっと、どうかなと思いました。
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