「聴覚で国を支えろ」ウルフズ・コール shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
聴覚で国を支えろ
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映画「ウルフズ・コール」
(アントナン・ボードリー監督)から。
冒頭、アリストテレスのこんなフレーズが紹介される。
「人間は3種類存在する。
生きている人々、死んだ人々、そして海で生きる人々」
キーワードかな?と推察し、メモしながらその意味を探したが、
私のレビュー能力が低いのか、最後まで、わからなかった。
海で生きる自分たちは、特別な存在であり、
一番身近に、死を感じながら生きている・・
そういう前振りだろうか、やや違和感を感じた。
ネプチューン(潜水艦)の特別分析官は、
海中で、わずかに聞こえる音を頼りに敵の動向を探るのが役目、
敵か味方か、どの国が造った、どんな型の潜水艦なのか、
プロペラの枚数等で識別し、指揮官の判断に寄与する仕事、
言葉では簡単だが、その潜水艦の乗組員の命を任されたと同じ。
そんなことを感じながら観ていたら、
「君の使命はミサイル発射の準備だ。聴覚で国を支えろ」という
もっと大きな役割であることに気付かされた。
彼の判断一つで、戦争になるかならないか、も決まる。
そういう意味では、デジタル情報をアナログの耳が聞き分ける、
面白いものだなぁ・・と思う。
「絶対音感」って、こんな使い方もあるんだなぁ。
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