「【”人並外れた聴力で、世界を救え・・” 潜水艦映画に外れなしの法則は継続された・・のかな?】」ウルフズ・コール NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”人並外れた聴力で、世界を救え・・” 潜水艦映画に外れなしの法則は継続された・・のかな?】
ーソナーから伝えられる微かな音を聞き分ける”黄金の耳”を持つ、フランス海軍在籍の潜水艦音響分析官シャンテレッド(綽名は、靴下・・)は、シリア近海での音響分析に失敗し、彼らが乗船していたチタンを危機に晒す・・。彼は今まで聞いたことのない音”狼の声”に判断を狂わされたのだ・・-
■感想
・何故か、映し出される潜水艦内での緊迫感が全編を通して、薄い感がある。
そして、ロシアから発射されたミサイルの本当の首謀組織が劇中で明かされるが、その理由及びフランス政府の対応が鈍い部分の描き方も浅い。
あの状況で、大統領からのロシアへのミサイル発射の指示を変えられない部分の描き方や、シャレンテッドの恋仲になった本屋の女性との関係性の描き方が・・。
―え、そんなに簡単に関係を持ってしまうのかい?フランスだから?(すいません・・)
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・元チタンの艦長に最新式原子力潜水艦の搭乗を指名されながら、本屋の女性が情事の後、吸っていた大麻の煙を吸うかなあ・・、”靴下”君! 緊張感がない。!
・更に、チタンの乗務員と、原子力潜水艦の乗務員及び内部の描き分けが上手くない。
そして、結局、オマール・シー演じるドルシの決死の行動も報われないし、チタンそのものも・・。
・良かった点も勿論多く、潜水艦内の装備や特殊用語(当然、分からないので推測しながら鑑賞)が飛び交う辺りや、発射されたミサイルの分析過程やシャレンテッドが上官のパソコンから機密情報を得ようと、特殊な聴力を活かして、パスワードを解くシーンなどは面白い。
<今作品をトータルで観ると、エンタメ度合いが弱かったのかなあ・・。
ここは一つ、”ハンターキラー”に再度ご登場いただき、”やっぱり潜水艦映画って面白いなあ・・。”と思わせていただきたいモノである。>