「期待を外しまくり…」鉄道運転士の花束 突貫小僧さんの映画レビュー(感想・評価)
期待を外しまくり…
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セルビア=クロアチア共同制作の作品。両国とも、政情が不安定であるため作品自体が、ブラックユーモアで笑えない作品だと思いきや一寸ユーモア色の濃い作品であった。イリヤが、列車運転士として轢き殺してしまった人間のため、運転席に花束を供えて運転している。評論家の解説にあったが、愛犬コロを同乗させていた場面しか記憶しかない。作品の題名(邦題)から察するにそうなのだろう。自宅には沢山の花を植え、やけに水を吹きかけている場面はあったが。しかし、ラスト彼に養子として育てられたシーマは、女性を同乗させていた。原題は、どうかわからないが、宣伝用のチラシを見る限り、感動物と思っていたが、個人的に180度騙された感が強い。この作品を真面目に捉えれば、人間を轢いた数で、その運転士の成長・技量を推し量るのはどうだろうかと思ってしまう。最後、シーマの運転する列車に、あえてイリヤが身を徹して線路に寝て待つ場面は、リューバのカットスマッシュで笑うしかなかった。邦題と作品の内容の陳腐さに感動した。
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