「老人は別勘定」鉄道運転士の花束 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
老人は別勘定
孤児院で暮らしていた少年を養子として迎え入れた独り身の鉄道運転士が、運転士に成りたいという息子に向き合う話。
過去に66人を事故で逝かせた主人公。
その重い経験から息子の運転士に成りたいという言葉に反対を示すストーリー。
いきなり事故のシーンから始まり、その後の職務復帰に際し心理療法士とのカウンセリングでは事故での人の体や血飛沫の様子を生々しく語りだすブラックさ。
つんけんしている様だけど、本心では息子を気にかける様子が伝わってくるし、隣人達の優しさも秀逸。黒いけど。
お仕置きは気持ち良かったけど川の汚さに唖然とするし、セルビアの鉄道事情も全然知らないが、セルビアってこういうセンスの国なのか!?という衝撃が。
ある意味豪快で寛容で、笑いと優しさ満載の楽しいコメディドラマだった。
ただ、映画として死を笑いにする不謹慎さが赦せない人にはオススメできないか。
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