Winnyのレビュー・感想・評価
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坦々と流れるストーリー展開で盛りあがりもなく、「で、何?」と言いたくなる作品、全然面白くなかった
現代に繋がるIT黎明期の重要な歴史的出来事だということは理解してるのと、実話の映画化ということで、事実以上にドラマチックにできないのはわかりますが、それにしても起伏のないのっぺりした雰囲気で見どころが全く無く、脚本がイマイチだなあ、と思いました
その分、キャストの演技で魅せてほしかったけど、それもなく残念
ハリウッドならもっと上手に作るんだろうなと思いました
本作に強いてコメントするなら、
木竜麻生さんが綺麗で魅力的な女優さんだなあと思って観てました
それぐらいの印象しか残らなかった作品でした
Winnyの功罪について考えさせられる
誰かのせいにしたくて僕になった。
2023
87本目
東出さん演じるwinny開発者の金子勇氏。
個人的にかなり良かった。
むしろ怪演だったと感じた。
さて、実話なんだよな。
さわりしか知らない輩で、無罪まで7年かかって…
コレって大々的に報道された??
この映画はwinnyの技術的な部分ではなく、いかに日本が閉鎖的で司法まで影響したかを描いた作品。
ひろゆき氏、ホリエモン氏、、、
日本は新しい物が発明すると、守ってきた物が壊れるのを恐れ衰退した国なのか…
裁判を審議する側がパソコン素人で公平差なんてあったもんじゃない。
また相手は古き良き時代を守ってきた人達…
警察の裏金問題は当時はTVや新聞が信憑性が高いと信じてたから、ウソの表現だと大衆コントロールをしやすかったはず。
現在では無理だろう…?
いや、隠すのか???
映画の内容から、色んな事を考えさせる映画でした。
…
誰かのせいにすればいいってもんじゃ無い。
前向きに今出来る事を最大限やっていくべき。
惜しい人を亡くしちゃった...
わずか42歳で病死したWinnyの作者、金子さん。一説ではビットコインの作者、サトシ・ナカモトではないかとも噂のある方。自分も技術屋として非常に興味がありました。
Winny事件で理不尽に被告人となって、多分、メシよりも好きなプログラム作成を禁じられた金子さんは気の毒としか言いようがなく、日本にとっても大きな損失だったと思います。
冤罪事件でよく描かれることですが、誓約書を書いてほしいとかの警察からの甘言。本当に腹立たしい。「認めたら家に帰したる」みたいな人質司法は本当に許しがたく恐ろしいです。結局は最高裁で無罪。そりゃそうでしょう。ナイフで殺人が起きた時にナイフを作った人を殺人ほう助で起訴したようなものですから。それでも地裁では罰金150万円という有罪判決が出てるのだから驚きます。
彼のような天才プログラマの時間を数年奪ったことは大きいです。劇中の内容を信じるなら彼はAIにも興味を持っていたよう。今の生成AIの隆盛をみると、生きておられたらきっと何らかの貢献をしておられると思います。もし噂の通り、ビットコインの作者であるならば経済の世界にも大きな影響を与えています。
映画としてはWinny事件と並行に愛媛県警の捜査費汚職が描かれています。
Winnyが役立った実例として描きたかったかのかもしれませんが、
正直に言えば愛媛県警の話は不要だと思います。
もっとWinnyそのものと金子さん自身について時間をかけても良かったのではないかなあ。とかく技術の話は難しいと思われがちですが、一技術者としては、その部分をもう少し知りたかったですね。金子さんの残したメールや書き込み、手記などでもっと人柄や考えを知りたかったです。
東出さん、好きになりました
日本のIT進化を10年遅らせた事件
「ナイフを作った人」
2002年、ファイル共有ソフトWinnyを作り、公開した金子勇。しかしそれは著作権侵害に利用され、さらにウイルスが入ってしまったWinnyによって社会問題に発展していく。そのため彼は、社会を混乱させたとして逮捕されてしまう。壇俊光らの弁護士団は、それは不当な逮捕として裁判に挑む。
近年の題材が映画化されたことに好印象、邦画ではあまりこういう作品が少なく、見応えがありました。Winnyは、騒動で知ってるだけでした。確かに悪意を持って作成されたなら、罪に問われてもしょうがない。しかし金子は、「ナイフを作った人」。愛すべき人柄と申し分ない才能があり、裁判で失われた七年という時間は大きな損失。さらに結末を知り、今の日本の遅れにつながってしまったのでは、と悔やまれます。
三浦貴大が良かった、こういう役があってるのかも。裁判傍聴芸人の阿曽山大噴火が目立ちすぎて笑えます。
色々知らない事が多かったので大変興味深かった。面白いとはまた違う作...
奥深い
実話ってことで余計。
違法ソフトで何かをやらかした話?とみる前は思ったけど。
結構尺をとった裁判シーンと弁護士たち。見応えがありました。
包丁を使った殺人事件が起きても、包丁を作った職人が逮捕されることはない
この例えがわかりやすい。
主人公が作ったWinnyが悪いのではない、はず。
「PC小僧」がそのまま大人になった主人公。
みている方は、その振る舞いにイライラする場面もあった、実は。
そこがまた引き込まれる箇所でも。
随所に吉岡秀隆さん演じる、愛媛県警・巡査部長の話もあって。
これが終盤までわからなかった→そっちか!と意外(ここも実話)。
2003年頃の話。エンドロール最後までじっくり。
何事も「時期尚早か、遅かったのか」。みてよかった1作。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「未来の技術者のために」
衛星放送来ました
日本のためにと尽くしてくれた天才に敬意を表する
やっと観にこられた。
実在の天才プログラマー金子勇の映画だ。本当に純粋に人の幸せのためのソフトを開発したが、いつの時代も技術を悪用するヤツはいるものだ。運悪く警察のメンツを保つためのスケープゴートにされてしまった。開発者は悪くないことを証明するために、日本の未来の技術術者のために、裁判で争い続けた。私欲じゃないのだ。
そんな彼のは無罪が確定するまでになんと7年もかかっている。日本人のこの分野の技術と意識の低さを露呈してしまった。この失われた天才の7年間にもしかしたら生み出されたかもしれない技術のことを思わずにはいられない。
最後に語る本人のコメントは、無罪の喜びではなく、若い技術者に向けてのエールだった。
面白かった。
たった2文字の重み。
この先も挑戦を続ける若き技術者たちに贈る「無罪」の重み。お恥ずかしながら今作で金子勇さんのことを知りました。技術者としての飽くなき探求心が生んだ革新的なソフトWinny。しかし本人の意図せぬところで悪用され、挙げ句開発者である金子氏まで逮捕される事態へと発展する。
日本のITの未来を守るため弁護団が結成され無罪を勝ち取る日までを描く意欲作。非常に臨場感があってまるで再現映像を見ているかのようにリアルでした。同時期に愛媛県警で起こる裏金問題も絡め匿名性の高いソフトの有り方や、不当逮捕により一人の人間が背負う長い道程を私たちも一緒に考えることになります。
金子氏が技術者として失った7年が与えた損失がどれほど大きかったか。ただ最後に無罪を勝ち取ったことは非常に意味があると思います。18kg増量して金子氏本人を演じた東出昌大が素晴らしかったです。
包丁を作った人を罪に問えるのか
2023年劇場鑑賞19本目 秀作 69点
社会派実話ドラマとして期待していた作品
まぁ実話ベースだから、映画的盛り上がりとか脚色は難しいから、映画にするくらいだから現実離れな出来事なんだけど、それはある種現実的な範疇で、この種の盛り上がりがハマらない人には、良いんだけどいまいちしっくりハマらないんだろうなとも思う
昨今の邦画だと罪の声みたいな盛り上がり具合というか、凄い出来事なんだけど、忠実故にもう少しビビットであればなぁと思うところはあったかな
東出の抑揚のない発声や喋る時の首の傾げ具合とかが生理的に無理でしたが、邦画鑑賞が増すに連れて、良いところが見えてきて、それこそその発声や挙動が今作の主人公にピッタシでした
罪の声の小栗旬もそうだけど、今作の三浦貴大の役柄難しいよね
事件を追う、取材する、代弁する、等の色が出しづらいキャラクターで印象を残すのは難しいですが必要十分に演じていました
好きなジャンルなのに正直あまり残っていないなぁ、また観よう
金子氏に勇気づけられたというただの感想
金子勇氏のポジティブさに勇気づけられました。
一連のWinny裁判やこの映画は、政府や警察ら公権力の古い体制に対して、怒りや悔しさ、恐怖、絶望、苛立ちを感じる話であります。それこそVIDEO NEWSの神保と宮台が「どうしようもないね」「オツムが足りない」と徹底的に批判するような(実際してる)話です。全く笑い話の余地はなく、金子勇氏の7年もの人生、立場や気力や名誉が奪われた最悪の話です。無茶苦茶な司法に人生を邪魔された袴田氏の件が映画になるとすれば、ただ苛立ち、無念さと自国の恥知らずさに俯くばかりと思います。
しかし渦中の金子氏自身が、最高裁判決後の記者会見で「できるだけ前向きに。今できる最大限のよいことは何かを考えて、皆さん動くべきじゃないかと思います。」と仰った。怒りで何かを批判したり糾弾するより、よくしていくためにどうしたらよいのか、に脳みそを使おうと思えた。
そんな金子氏が中心にいるからこそ、情熱的で前向きな映画が完成したのでしょう。
警察に対して負の気持ちを抱く気にもならないですよ。
関わった人間全員が敗者だった、とはWinny事件弁護団の言葉ですね。本当に、使わなくていい時間と金と気力体力を使って、何を進めるためでもない争いを7年続けて。そもそもソフト作っただけなのに。
けれど嘆くより、今できる最大限のよいことは何かを考えようと思います。
当時を思い出した
ちょうど、自分がインターネット関係の会社に転職し、仕事に慣れたころの事件でしたね。その時の雰囲気を十分に表現出来ていたと思います。
また、自分はWinnyだけでなくナップスターもセキュリティの甘さだけでなく、ユーザーデバイスへの負荷がかかるだろうということで使いませんでしたし、会社に持ち込まれる数々のP2P関係のコンテンツ配信システムの案件(なぜか韓国系ばっかだったなあ)はことごとく却下していきました。ということを思い出させるほどでした。
東出さんの演技が素晴らしいものでした。彼の演技で評価出来るとは思いませんでした。
本作、面白いとかつまらないではなくて、当時を懐かしむ、なんか同窓会に参加しているような映画でしたかね。
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