Winnyのレビュー・感想・評価
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「時代を変える先駆者というのは一番最初の人が叩かれる」
東出さんの声が苦手であまり彼の作品には前向きにはなれないのだけれど、この実話作品には興味があったので鑑賞。結果、とても時間を忘れた作品の魅力に没頭できたと思う。難しい問題をわかりやすく、時系列にならべて、視聴する側を置いてきぼりにすることなく、問題を一緒に追いかけていけたのは素晴らしい作品の証。主人公の人間性やクセや弱点、強みに焦点をあてて裁判の見せ場を作り上げるまでの弁護側の努力が素晴らしかった。彼が作ったWinnyという技術は時代を塗り替える画期的な発明であったが、世に出てみなければ、それらの脆弱な部分を検証することは不可能だったのだろう、と思う。いつの時代も先駆者というのはそれらが常識を根底から覆すものであるほどに一番最初に作った人は叩かれてしまうのだろう、なと考えさせられた。ご本人の映像が出ていたけれど、彼の人柄をうまく表そうと東出さんが役作りを入念にした努力が伝わってきた。ただやっぱり声が高いとセリフが軽く聞こえてしまうから、やっぱり損なんだなーと思った次第。だけど彼の復帰作品として十分に爪痕を残せたのではないか、と思えるほど満足な出来だった。
ジレンマを感じつつ、考えさせてくれる作品
見る角度や立場によって、意見はかなり変わるであろうこの実際の事件を、開発意図と関係なくWinnyが使用されて影響を及ぼした事実も描くことで、単なる権利や裁判を描くだけの視点以上の、世の中にとても大きな影響を与える開発だったということが表現されている。金子さんのキャラクター、そして弁護団の役者達もそれぞれリアルに感じられ、映画としてとても面白かった。
ただ、愛媛県警の告発事件については、かなりしっかりと描かれている意図が今ひとつ分からない。本筋と何か絡むのか?と思ったが、出る杭は打たれる という言葉の連想のみに留まった感じで、吉岡秀隆の告発からその後脅迫に怯える辺り、勿体ないが必要なかったように感じる、ということでマイナス0.5。
金子さんの気持ちを考えると泣けてくる。
不遇の天才を演じた東出昌大完全復活❗️
ファイル共有ソフトWinnyの開発者である金子勇氏の法廷逃走を描いた作品。無罪確定まで7年を要したが、今現在で考えると何故に起訴される事案だったのか不思議だ。警察の不祥事、新しい技術に対応出来ない司法、それに対峙する弁護士の熱量で最後まで引っ張る。法廷ものとしては秀作だと思う。金子氏演じた東出昌大は体重を18kgも増やして臨んだらしいが、喋り方や腕を組むくせなど本人になりきったさまは凄い役者魂だと思った。エンドロールでご本人が登場するので分かります。弁護士役の三浦貴大の熱演も良かった。彼は普通に太っただけだったのかな。金子氏は本当のパソコンオタクで他のことには何も興味の無い人だったのでしょうが、非常に優秀な方でした。この不当逮捕、裁判がなくご存命であれば、現在の日本のPCやネットの歴史は大きく変わっていたと思う。彼が発した日本を良くしたいという言葉が胸に刺さりました。若くして亡くなった天才の不遇の人生だったが、今でも彼の作った技術は進化して受け継がれている。あと法廷ものには阿蘇山大噴火はいいアクセントになるね⁉️
良く出来ていたと思いました。
サスペンス、法廷ドラマとしてもとても面白かった、という感想です。
WINNYはP2P型のファイル交換ソフトで、冒頭でファイルを交換したユーザーが著作権侵害で逮捕されていくのですが、関係する弁護士らが「開発者本人は逮捕されないはず。ナイフ殺人者は逮捕されても、ナイフ発明者は逮捕されるはずがない。米国のナップスターの開発者も罪に問われなかった。」と話すシーンがあります。しかし、本件は逮捕されてしまい、その後長い裁判を争ったという実話に沿ったものです。
東出昌大が開発者、三浦貴大が弁護士で、好演しています。凄腕刑事弁護士の渡辺いっけいもよかった。開発者が純粋な開発欲で開発したことを法廷の尋問で示すところも面白かった。
ラストのクレジットで当時のご本人の記者会見が出てくるのですが、東出昌大は雰囲気よく出していたなと改めて思いました。
23-040
満天の星
裁判を控え、不器用に秋刀魚を食べる金子に壇弁護士が語りかける。「私の人生の五年間を金子さんのために使いますから、金子さんはこれから生まれてくる日本の技術者のために残りの人生を使ってください。」
第一審で有罪判決を受けてから七年、最高裁で無罪を勝ち取った金子さんが、その後実に半年間しか技術者として生きられなかった。
金子さんのためにもひとりでも多くの人に観てほしい。
金子さんを演じた東出昌大がその人の良さを体現していたのをはじめ、弁護士役の三浦貴大、皆川猿時、和田正人、吹越満、劇的な見せ場がない役柄を淡々と演じていつもよりそれぞれが実力を発揮する好演。気を衒わない真面目な演出も好もしい。
愛媛県警の裏金問題がどう絡んでくるのかと思っていたら、そういうことか。
PCや最新技術に疎い同僚弁護士や助手?を配することで、彼らに問題を説明するような形で観客にもわかりやすく伝える脚本も上手い。
金子さんが見上げる夜空の満天の星。
法廷でプログラムの説明に熱中する金子さん。
エンドロールで流れる実際の金子さんの映像。
目に焼きついて離れない。
こういった良質な作品が若い作家監督の手によって制作され、全国公開されている。マスコミや観客も応えなければいけない。(平日の昼間とはいえ貸し切りだったのは残念)
初公判で有罪判決を出した裁判官は何も問われないのかなぁ。
事件を知らない人も、知っている人も楽しめる法廷ドラマ
2003年に起きたファイル共有ソフトWinnyをめぐる事件の映画。面白いし、考えさせられる作品ですね。
まあ、事件そのものは、おじさんオタク世代なら覚えている話ですし、Wikipediaで読めば分かります。もちろん映画なので「権力に抗ったエンジニア」として描かれています。
ただ、興味深いのはWinnyの話だけではなく、中世的な日本の司法制度や匿名性の功罪、内部告発の難しさ、などこの事件を題材に投げかけるテーマが複層に絡まり、あえてそこには答えを出さない、という作り方が良いと思います。
テーマに対する一つの答えとして、エンドロールでWinnyの開発者である金子功氏が語るセリフが考え深いです。最高裁で無罪を勝ち取った後の記者会見で冤罪をもたらした責任はどう考えるか?という記者らしい煽り質問に、「誰かの責任にすれば良い、という考えで自分が逮捕されたのでは」、と。
映画としても面白い。やはり東出昌大は上手いです。エンドロールのご本人と雰囲気そっくりです。予告編だと三浦貴大の熱血弁護士が啖呵を切っていますが、本編では秋田弁護士が本当の主役ですね。
最後の被告人の陳述で「Winnyの修正が裁判のおかげでできなくて悔しい」とSDカードを手にするのですが、臭い芝居を入れたな〜、と思ったら、パンフレットを読むと実際の法廷でもやったそうです。法廷でも、SDカードは「仕込みの小道具」として使ったそうで、法廷も舞台なんだな〜、と感心しました。
Winny事件の功罪はあえて語りませんが、Wikipediaでは意外と批判的に書かれていますね。本編でも警察の陰謀論が少し出てきましたが、うやむやになってしまいました。私は陰謀論好きなので、ちょっと深掘りしてみたいな、と思います。
話が盛り上がるところのはずなのに
裁判メインというより主人公の人間性を追求した感じの作品かな。
法廷での逆転劇というエンタメ作品では無かったのは当たり前なのか。
一審で敗訴し、最高裁で勝利するわけだけど、その敗訴からの7年と最期が字幕で片付けられたのは、かなり残念。
敗訴からの勝訴への課程を期待したんだが。
リアリティ溢れる法廷闘争と東出昌大の演技が見物
「Winny」という実に懐かしい言葉を聞き、思わず本作を観に行きました。Winnyのことは今でも覚えていますが、当時利用者が逮捕されたらしいということはなんとなく聞いたような気がするものの、開発者が逮捕され、一審判決は有罪となり、その後最高裁で無罪となったまでは知りませんでしたので、非常に興味深く観ることが出来ました。
開発者であった金子勇氏をはじめ、基本登場人物は実名のようで、この点だけでも日本の映画、ドラマにしては結構攻めてるなあというのが第一印象。内容的にも、当時のネット界におけるWinnyの位置付けが、警察の取り調べから裁判でのやり取り、弁護士同士の会話などを通じて手に取るように理解できる創りになっていて、中々”教育的な”味付けになっていました。特に悪役になった検察・警察側の人間の描き方は、非常にリアルに再現されていた感じでした。この辺りは、2018年に行われた「ホリエモン万博」というイベントの映画祭でフランプリを受賞し製作が決定したことを踏まえると、さもありなんという気がしないでもありません。
また、容疑者として逮捕された金子勇氏役を演じた東出昌大も、彼のプライベートでのスキャンダルを踏まえると、中々に適役だったと思います。前述の通り、第一審で有罪となってしまった金子氏に対して、ダブル主演だった三浦貴大演ずる壇弁護士は、「日本では一度有罪判決が出ると、譬え最終的に無罪になろうとも、一生拭えない汚点になる」という趣旨の話をします。東出昌大さんのスキャンダルは法廷で裁かれたものではありませんが、それが身から出た錆とはいえ、一生背負っていかねばならない十字架だけに、金子氏の人生とダブっていると感じたところでした。肝心の演技の方も、二枚目の東出がコンピュータ”オタク”の主人公を演ずることで全く二枚目感を出していなかったところが新鮮でした。
また、本筋とは別の物語として、愛媛県警の裏金捻出事件が描かれています。捜査協力費などの名目で組織的に不正な裏金を捻出していた愛媛県警の事件が内部告発により明るみになり、その証拠となる資料がWinnyを通じて流出するとなるという下りは、金子勇氏の物語とは全然別物でありながら、劇中劇として厚みを加えていたように思えました。実際こちらの話も実話であり、これはこれで映画が一本創れてしまうような話なのですが、創作映画であれば、金子氏と警察の不正を内部告発した仙波巡査部長(吉岡秀隆)が出会うところ、本作では全くすれ違わないで終わりを迎えるところがまた良かったかなと思います。
そんな訳で、評価は★4としたいと思います。
Winnyに私もお世話になりました
東出昌大メジャー復活?作品です。
未だに、ニュースサイトでは悪い話しかありませんが、とても良い役者で好きです。
最近も映画に出ていましたが、公開館数が多い映画は久しぶりかと思います。
Winnyはとても便利なアプリでした。
途中で少し出てきましたが、YouTubeよりも前のことでしたね。今では歴史ですね。懐かしい。
その後の騒動で、Winnyに悪い印象があったのですが、映画で再認識しました。
もし逮捕がなかったら、世界に誇れるサービスやアプリがあったのかもしれないですね。残念です。
事実の話なので、ドキュメンタリーのような映画でしたが、ちょっと淡々とし過ぎと感じました。ただ、事実ということなので、余計な演出は不要だったのかも知れません。
時代について行けない行政と司法
出る杭は打たれる!
悪用されたせいで・・。
Winnyを開発者、金子勇の半生の話。
幼少の頃からパソコンを触るのがすきな金子、本屋でパソコンの本(ソフト開発の)と、電気屋の店頭にあるお試しパソコンで暗記した本の内容を入力し、本屋と電気屋を何度も行き来を繰り返し独学で勉強。
後に大人になりWinnyを開発するんだけど悪用(違法アップロード、ダウンロード、コピー)する者が多く最終的に著作権法違法ほう助の容疑で逮捕。
この後、裁判になるも一度は有罪になるも後の裁判で無罪になる。無罪になるもその半年後急性心不全?42歳の若さで亡くなってしまうっていう金子勇のストーリー。
金子を演じたのは東出昌大。
エンドロール途中のこれからの若者へメッセージを観た人、IT関係の仕事されてる人に刺さったんじゃないかなと思います。
裁判で無駄に時間を費やした金子、だけどこういうベースがあるからこそ今があるのよね!
生きがいとともに生きるにはどうすればいいのか
表現の自由はどこにあるのか?クリエイティブなことは正しいのか?一人一人の特性や長所を活かすことはできるのか?1人で闘うことはできませんし、一緒に闘う仲間を見つけることは決して簡単なことではありません。維持するために法律や政府がありますが、完璧なわけではありません。法律を作った人も政府で働いている人も私たちと同じく人間です。貪欲はもちろん持っています。業務を通して正義感がなくなり、自分のために、この権力が続くためにどんなこともできるようになります。しかし、それを見ている憧れを持っている人にとっては生きがいや夢を奪われたと同然です。金子さんの逮捕によって日本のIT技術が遅れたのが事実であり、仮説にはなりますがウィニーの技術を活用することで新しいサービスが生まれていたかもしれません。自分のために行った小さな行動が実は多くの人を巻き込んでいます。しかしウィニーがあったからこそ世界のITは進化しました。開発者の思いを考えながら使用するのは難しいですが、新しい技術やサービスはよりよい道に、よくするために使われることを願っています。
客層が激狭?
WindowsXPの頃、実際に僕のPCにWinnyがインストールしてあった。様々なファイル(もちろん非合法な海賊版も無数)が縦横無尽に置いてあった。しかし、かなりヤバいウィルスが仕込まれた『一見魅力的なタイトル』のファイルもあって、当時はインターネットの進化に目を見張っていたものの、こいつのハードユーザーになる根性は無かった。で、そのうちこの映画の事件が起きた。ナイフを発明した者が殺人幇助で逮捕される、という理不尽に『救え』キャンペーンが、ネットで溢れかえった記憶がある。
リアルタイムで動いていた事件が無罪で終わってよかったが、もし事件になっていなければ、日本にMETAが生まれていたかもしれない。そういう意味では『金子氏の逮捕立件』は、取り返しの付かない国家の犯罪だったと思う。
映画としては、難しいテーマだろうな。知らない人は全く興味ないだろうし。
全301件中、221~240件目を表示














